グラタンが水っぽくなるのはなぜ?とろみを保つ3つのコツ
焼き上がったグラタンの底に水がたまっている。その原因は「具材の水分」「ソースの煮詰め不足」「マカロニの水切り不足」の3つです。具材は先に炒めて水分を飛ばし、ソースはヘラで線が描ける濃さまで煮詰める。これだけで、とろとろのグラタンに仕上がります。
この記事では、水っぽくなる原因と対策、ダマにならないホワイトソースの割合、基本のマカロニグラタンのレシピまで、料理人の村田先生監修のもと解説します。
この記事を監修してくれた人
村田洋祐(むらたようすけ)
料理人・UN-BE代表
銀座の老舗フレンチレストランを皮切りに青山「ランスYANAGIDATE」本店にて5年間、オーナーシェフに師事。その後スーシェフを経て神田ビストロ「キュルドサック」スーシェフ、スペインレストラン「the ringo」グランドシェフ、西麻布「platetokyo」エグゼクティブシェフを経験。
現在はcatering shop「to-un-be」、「CHEESECAKE epi」を運営している株式会社UN-BEの代表。運営の他に企画、商品開発をメインに「食」に関わる事業を中心に活動。
公式サイト https://unbe.co.jp/
グラタンが水っぽくなる3つの原因
原因は3つに整理できます。どれも対策がはっきりしているので、順番に見ていきましょう。
グラタンが水っぽくなるのは、具材の水分とソースの濃度を焼く前に整えきれていないことが大きな原因です。具材はしっかり炒めて余分な水分を飛ばし、ホワイトソースは小麦粉の粉っぽさがなくなるまできちんと火を入れる。オーブンは火を通す場所というより、最後に焼き色と香ばしさをつける場所、と考えると失敗しにくいです。
原因1|具材の水分は「先炒め」で飛ばす
ほうれん草は炒めてから水気を絞る、きのこは強火で焼き付ける、冷凍シーフードは解凍して水気を拭く。具材ごとにひと手間かけると、焼き上がりが変わります。
玉ねぎや鶏肉も、あらかじめ炒めておくと安心です。炒めずに入れて良いのは、レンジで加熱したじゃがいもくらいと考えてください。

原因2|ソースは「ヘラで線が描ける」まで煮詰める
ホワイトソースの濃さは、鍋底をヘラで通したときに線がゆっくり消えるくらいが目安です。とろみが弱いと、オーブンでさらにゆるくなります。
焼くと少しゆるむので、気持ち固めに仕上げるのが正解です。「ちょっと濃いかな」と思うくらいでちょうど良くなります。

原因3|マカロニは表示時間より1分短く茹でる
マカロニはソースの水分を吸うので、少し固めに茹でておきます。表示時間より1分短くして、ザルでしっかり湯を切ってください。
茹でたあとに水で冷やす必要はありません。熱いままソースに合わせると、なじみが良くなります。

ダマにならないホワイトソースの割合と作り方
バター30g、小麦粉30g、牛乳400ml。この割合を覚えれば、グラタン2皿分のソースが安定して作れます。
ホワイトソースは、ルーと牛乳の温度差をつくることと、牛乳を一度に入れないことがポイントです。最初は少量ずつ加えて、その都度ルーとしっかりなじませる。なめらかに伸びてきたら、少しずつ加える量を増やしていけば大丈夫です。この最初のひと手間を丁寧にすると、ダマのないきれいなソースに仕上がります。
手順①〜③
- 鍋にバター30gを溶かし、小麦粉30gを加えて弱火で1分炒める(これがルー)。
- 火を止めて、冷たい牛乳を4回に分けて加え、そのたびに混ぜる。最初は少量ずつ、なじんできたら加える量を増やしていく。
- 中火に戻し、混ぜながらとろみがつくまで3〜4分煮る。
②で火を止めるのが大事なところです。慌てて全量入れると、どうしてもダマになります。



ダマになったときの直し方
茶こしやザルで漉せば、なめらかに戻ります。ハンドブレンダーがあれば、鍋の中で数秒回すだけで解決します。
失敗しても捨てる必要はありません。漉したソースは味に問題がないので、そのままグラタンに使えます。
レンジだけで作る時短ソース
耐熱ボウルにバター30gと小麦粉30gを入れて600Wで40秒。牛乳400mlを加えて混ぜ、600Wで2分→混ぜる→2分でとろみがつきます。
鍋を使わないので洗い物が少なく、平日にも作りやすい方法です。加熱の途中で必ず混ぜるのを忘れないでください。

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基本のマカロニグラタン(2人分)
ここまでのコツをまとめた、基本のレシピです。鶏ももと玉ねぎ、マカロニの王道の組み合わせです。
材料と下ごしらえ
マカロニ 80g/鶏もも肉 150g/玉ねぎ 1/2個/ホワイトソース(前章の分量)/ピザ用チーズ 60g/パン粉 大さじ2/塩・こしょう 少々。
マカロニは1分短く茹で、鶏肉と玉ねぎは塩・こしょうをして炒めておきます。具材の下ごしらえまで済ませてしまえば、あとは重ねて焼くだけです。

重ねる順番と焼き時間
耐熱皿にマカロニ→具材→ホワイトソース→チーズ→パン粉の順に重ねます。200℃のオーブンで10〜15分、焼き色がつくまで焼いてください。
トースターでも作れます。1000Wで10分を目安に、表面が焦げそうならアルミホイルをかぶせてください。



焼き色がつかないときは
オーブンの上段に移すか、最後の2分だけグリル機能に切り替えます。パン粉をふっておくと、焼き色がつきやすくなります。
それでも色がつかないときは、焼く前に溶かしバターを表面に少し塗ってみてください。油分があると、短い時間でもきれいな焼き色になります。
チーズの選び方とアレンジ3種
チーズを変えるだけでも印象が変わります。手に入りやすい3種類の使い分けを紹介します。
チーズ別の仕上がり
ピザ用チーズは伸びが良く、家庭のグラタンの定番です。モッツァレラを足すと伸びがさらに増し、粉チーズを最後にふると香ばしさが立ちます。
| チーズ | 仕上がりの特徴 | 使い方 |
|---|---|---|
| ピザ用チーズ | 伸びとコクのバランスが良い | まずはこれ1種類で十分 |
| モッツァレラ | とろけて伸びる | ピザ用と半々で使うのがおすすめ |
| 粉チーズ | 香ばしさが出る | 焼く直前に大さじ1ふる |

アレンジ3種(ポテト・シーフード・かぼちゃ)
マカロニをじゃがいもに替えればポテトグラタン。冷凍シーフードを使えば海鮮のグラタンになります。かぼちゃの煮物が残っていれば、つぶして混ぜるだけで甘いグラタンに変わります。
どのアレンジでも、具材の水分を飛ばす原則は同じです。特に冷凍シーフードは、解凍後にしっかり水気を拭いてください。
材料はトライアルでそろえて!おすすめの買い方
グラタンの材料は、どれもほかの料理にも使えるものばかりです。まとめて買っておくと、寒い日の献立に困りません。
マカロニ・小麦粉・牛乳・チーズの4点
この4点があれば、いつでもグラタンが作れます。牛乳は1Lパックを買っておけば、ソース2皿分を作って残りを飲み物に回せます。

手作りなら具材の量を自由に調整できる
手作りのグラタンは、具材の種類も量も自由に決められます。鶏肉を増やす、野菜を多めにする、チーズは控えめにする。家族の人数や好みに合わせて調整できるのが、手作りの良さです。

トライアルでの販売価格
北海道 浜中町のおいしい牛乳 1L…本体価格198円(税込213円)
細切りミックスチーズ 300g…本体価格398円(税込429円)
※2026年9月 トライアル西友 浦安店調べ。
※販売価格は時期や店舗によって変動します。
まとめ|先炒めと固めのソースで、もう水っぽくならない
最後に、押さえておきたいポイントを整理します。
グラタンは、オーブンに入れる前の段階でほぼ仕上がりが決まっています。具材は余分な水分を飛ばし、ソースは粉っぽさが残らないようしっかり火を入れて、濃度をつけておく。そこまで丁寧に作っておけば、あとはオーブンで焼き色と香ばしさをつけるだけです。ひとつひとつは簡単な工程ですが、この積み重ねが仕上がりの差になります。
・具材は焼く前に炒めて水分を飛ばす
・ソースはヘラで線が描ける濃さまで煮詰める
・マカロニは表示時間より1分短く茹でて、しっかり湯を切る
・ホワイトソースはバター30g・小麦粉30g・牛乳400ml
・牛乳は火を止めてから、4回に分けて加える。最初は少量ずつ、なじんだら量を増やす
どれも難しい作業ではありません。次に作るときに、ひとつずつ試してみてくださいね。
よくある質問(FAQ)
| Q1 グラタンは前日に作り置きできる? | 焼く前の状態(チーズをのせるまで)で冷蔵し、当日焼くのがおすすめです。焼いてからの保存は水分が出やすいので、翌日中に食べ切ってください。 |
| Q2 グラタンは冷凍できる? | できます。焼く前の状態で耐熱皿ごと冷凍し、凍ったまま焼くのが手軽です。じゃがいもは食感が変わるため、冷凍には向いていません。 |
| Q3 ホワイトソースだけ作り置きしてもいい? | 冷蔵で2〜3日、冷凍で約1ヵ月が目安です。表面にラップを密着させて保存すると膜ができません。 |
| Q4 牛乳の代わりに豆乳でも作れる? | 作れます。無調整豆乳なら自然な味に仕上がりますが、沸騰させると分離しやすいので弱火で仕上げてください。 |
| Q5 残ったシチューでグラタンにできる? | できます。水っぽいときは5分ほど煮詰めてから、マカロニと合わせてチーズをのせて焼いてください。 |