

ナスの食感を損なわない3つの冷凍保存方法!アレンジレシピも紹介
ナスは水分が多く傷みやすいため、傷む前に冷凍保存しておくのがおすすめです。しかし、「食感が悪くならない?」「どうやって保存すればいいの?」と疑問を感じる方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、ナスをおいしく冷凍保存する方法や、調理別の冷凍テクニック、活用レシピについて、料理家の風間章子さんに教えてもらいました。
教えてくれたのはこの人!

風間章子(かざま あきこ)
料理家/調理師
イタリアンレストランで6年間修業した後、カフェを立ち上げ、雑誌やウェブなど、さまざまなメディアにて料理監修で活躍。これまで、4店舗のカフェの料理メニューの立ち上げを行う。料理の技術向上はもちろん、料理の楽しさを伝えることを目的とし、料理の撮影や料理教室を開催するキッチンスタジオ「人形町キッチン」を運営。わかりやすい説明と気さくな人柄で、好評を得ている。
X(旧Twitter):@ACCO_kzm
目次
トライアルでの販売価格
ナス(1袋)…本体価格198円(税込213円)
※2025年6月 メガセンタートライアル八千代店調べ。
※販売価格は時期や産地によって変動します。
ナスのおすすめ冷凍保存3つの方法
ナスは冷凍することで長持ちし、忙しいときにもサッと使えて便利な食材になります。
ただし、冷凍の仕方によっては食感や風味が損なわれることも…。
そこでここでは、調理に適した「焼く」「揚げる」「蒸す」の3つの冷凍方法を中心にご紹介します。
いずれも、冷凍したナスの保存期間は、約1ヵ月です。
なお、ナスは生のままでも冷凍可能ですが、水分が多くアクも強いため、解凍時に食感がぐにゃっとしやすく、えぐみを感じることもあるので、おすすめできません。
どうしても生で冷凍したい場合は、輪切りや細切りにして水にさらした後、水気をしっかり拭き取り、ラップや保存袋に入れて冷凍しましょう。
ナスを焼いてから冷凍する方法
ナスを丸ごと焼いてから冷凍すると、香ばしさとやわらかな食感をそのままキープしやすくなります。
手順
1. ナスのヘタを落とし、丸ごと魚焼きグリルや焼き網でじっくりと焼く。
皮が黒く焦げるくらいまで焼くのがコツ。

2. 焼きあがったら、厚手のキッチンペーパーなどで皮をむいて、粗熱をとる。

3. 粗熱をとったナスを1回分ずつラップに包み、ジッパー付き保存袋に入れて冷凍する。

冷凍した焼きナスは、電子レンジで解凍し、おひたしやみそ汁、炒め物などに使えます。
魚焼きグリルがない場合は、トースターでも代用できますよ。
片面5分ずつ、合計10分ほど焼けばOKです。
ナスを揚げてから冷凍する方法
ナスは油との相性が抜群!
揚げてから冷凍する方法は、味も見た目も良く、汎用性が高いという魅力があります。
手順
1. ナスを食べやすい大きさに切る。乱切りやくし切りがおすすめ。

2. フライパンに油を深さ3cm程入れ、180℃で表面がきつね色になるまで約3分揚げる。

3. 油をしっかり切り、キッチンペーパーを敷いたバットに並べて油を吸わせる。

4. ジッパー付き保存袋に移し替えて冷凍庫で保存。

揚げて冷凍保存したナスは、香ばしさとコクを活かして、煮浸しやカレー、炒め物に活躍します。
重ならないように冷凍すれば、1つずつ取り出せて便利。
お弁当のおかずにも使えます。
ナスを蒸してから冷凍する方法
焼くよりも優しく火を通せる蒸しナスも、冷凍保存に向いています。
食感が柔らかく仕上がり、クセも少ないのが特徴です。
手順
1. むかずに蒸すと皮が固くなりやすいので、ヘタを落とし、皮をむく。

2. 縦に4分割して、さらに斜めに半分にカットする。

3. 蒸し器で約5分加熱し、粗熱をとる。


4. 粗熱がとれたらラップで小分けし、ジッパー付き保存袋に入れて冷凍する。

蒸して冷凍保存したナスは、電子レンジで解凍するか半解凍のまま調理すればOK。
やわらかさを活かして、煮物やサラダにもぴったりです。

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ナスのおすすめ冷蔵保存の方法
冷凍保存も便利ですが、「すぐに使う予定がある」「食感をそのまま楽しみたい」というときは、冷蔵保存が最適です。
ただし、ナスは低温に弱く、保存方法を誤るとすぐに傷んでしまうので注意が必要です。
手順
1. ナスは乾燥を防ぐためビニール袋に入れる。

2. 包んだナスは冷蔵庫の野菜室へ入れて保存する。

冷蔵保存したナスの保存期間は、4~7日程度が目安。
冷蔵したナスは、できるだけ早めに使い切るのがおすすめです。
ヘタのトゲがピンとしていて、表面にハリとツヤのあるナスが新鮮な証拠。
買ったらなるべくその日のうちに保存処理をしておくと、鮮度を保ちやすくなります。
冷凍ナスをおいしく・便利に使うためのコツ
冷凍したナスは、解凍の仕方や調理の工夫ひとつで、食感や風味をよりおいしく引き出せます。
ここでは、冷凍ナスをおいしく・便利に使うためのコツを紹介します。
凍ったまま加熱調理する
冷凍ナスは、基本的に凍ったまま加熱調理するのがベスト。
自然解凍すると水分が出て食感が悪くなってしまうため、炒め物や煮物、汁物などに凍ったまま投入するのがおすすめです。
ただし、お浸しや和え物などに使いたい場合は、電子レンジで軽く加熱して半解凍にすると、程よいやわらかさで使いやすくなります。
油でコーティングして水分を閉じ込める
ナスは油との相性が良く、油で調理してから冷凍すれば、水分の流出を防ぐことができます。揚げナスや炒めナスとして保存しておけば、解凍後も食感が◎。
また、油のコクが加わることで、味にも深みが出るのがポイント。
調理の時短にもなり、忙しい日の強い味方になります。
冷凍ナスで簡単レシピ
冷凍したナスは、下ごしらえが済んでいるので、調理がスピーディー。
ここでは、料理家・風間章子さんに教えてもらった、忙しい日でもパパッと作れる冷凍ナス活用レシピを紹介します。
焼きナスとちくわのごまみそ和え

材料(2人分)
焼きナス…80~100g(2本分)
ちくわ…40g
みそ…小さじ2
すりごま…大さじ1
みりん…大さじ1
一味唐辛子…少々
作り方
1. 焼きナスは600Wの電子レンジで50秒程度加熱して解凍する。
2. 焼きナスは半分の長さに切って縦に4等分、ちくわは縦半分に切って斜めの薄切りにする。
3. ごまみそたれの材料を混ぜ合わせ、600Wの電子レンジで20秒程度加熱してアルコールを飛ばす。
4. ごまみそたれでナスとちくわを和えて器に盛り、お好みで一味唐辛子をふる。
揚げナスのみぞれ出汁漬け

材料(2人分)
揚げナス…80g~100g(2本分)
大根…60g
白だし…大さじ2
水…60ml
小ネギ…1本分
作り方
1. 揚げナスは電子レンジで1分程度加熱して解凍する。
2. 小ネギは小口切りにし、大根はすりおろして軽く水気を切る。
3. 小鍋に白だしと水を入れて沸騰させ、揚げナスを加えて温める。
4. 大根おろしを加えて一煮立ちしたら火を止め、器に盛って小ネギを散らす。
蒸しナスそぼろあんかけ

材料(2人分)
蒸しナス…80~100g
大葉…2枚
鶏ひき肉…60g
水…50ml
酒…大さじ1
おろしショウガ…小さじ2分の1
しょうゆ…大さじ2分の1
砂糖…小さじ1
水溶き片栗粉…大さじ2分の1
ごま油…小さじ1
作り方
1. 蒸しナスは電子レンジで解凍し、キッチンペーパーで軽く水気を切って器に盛る。
2. 大葉は細切りにする。
3. 鍋にごま油と鶏ひき肉を入れて中火で炒め、そぼろ状になるまで火を通す。
4. 調味料を全て入れて一煮立ちしたら、水溶き片栗粉でとろみをつける。
5. 再び沸騰したら火を止め、ナスにかけて大葉をトッピングする。
ナスを賢く冷凍保存して毎日の食卓に役立てよう

ナスは冷凍してもおいしく食べられる、頼れる食材。
生のままよりも、焼く・揚げる・蒸すといったひと手間を加えてから冷凍することで、食感や風味がしっかり残るのがポイントです。
冷凍しておけば、調理の時短にもつながり、日々の献立づくりがぐっと楽になります。
さらに、冷凍ナスはさまざまな料理に活用できるので、食材をムダにせず、節約にも◎。
今回ご紹介した冷凍保存のコツやレシピを参考に、ぜひトライアルでお手頃価格のナスを買って、毎日の料理に賢く取り入れてみてくださいね。

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