冬瓜の煮物をマスターしよう!下ごしらえ方法、アレンジレシピも紹介
夏の盛りになると店頭に並ぶ冬瓜。水分が多い野菜ですが、ビタミンCやカリウムも豊富で、水分と栄養を補給しながら余計な熱を排出できる体にうれしい野菜で、旬の時期はリーズナブルに手に入ります。
今回は、初めて冬瓜を調理する人にも◎な基本の煮物レシピと、定番煮物のアレンジレシピを、フードコーディネーターの清水加奈子さんに教えていただきました。
教えてくれたのはこの人!
清水加奈子(しみず かなこ)
フードコーディネーター/管理栄養士
調理師、中医薬膳師の資格も持つフードコーディネーター。アイディアレシピやダイエットレシピの提案からフードスタイリングまで幅広くこなし、食関連の企業サイトや雑誌などで活躍中。
公式サイト
トライアルでの販売価格
冬瓜(1玉)…499円(税込)
冬瓜(2分の1カット)…259円(税込)
※2023年8月 スーパーセンター藤沢羽鳥店調べ。
※トライアルの商品はすべて税込表示です。
※販売価格は時期や産地によって変動します。
冬瓜の下ごしらえの仕方
冬瓜は淡白で癖がないため、さまざまな料理に使うことができます。
特に、やわらかい食感になる煮込み料理とは相性抜群。ただし、そのまま調理すると瓜の青くささや苦味が気になることがあるため、下ごしらえを丁寧に行いましょう。
まずは、冬瓜の切り方から下ごしらえの仕方について順を追って説明します。
手順
1. 冬瓜を半分に切り、両端を落とす。
2. 冬瓜の半身を立てて、さらに半分に切り、ワタをきれいに取り除く。
3. さらに縦半分に切り、一口大にカットしていく。
4. 味が染み込みやすいよう厚めに皮をむき、面取りをする。
5. 冬瓜を入れた鍋に水をかぶるくらい入れて火にかける。冬瓜が透き通るまで15〜20分下茹でし、水を切っておく。
煮込み料理に使う場合は、下ごしらえで皮を厚めにむいておくとトロトロの食感になります。
反対に、緑の部分をあえて残すと、食感は少し落ちますが独特の苦味が楽しめる上、煮崩れしにくいです。
あえて皮目の薄緑色を残して煮る「翡翠煮(ひすいに)」と呼ばれる煮方もありますよ。
冬瓜の煮物の作り方
材料(4人分)
冬瓜…400~500g
だし汁…3カップ
みりん、醤油(あれば薄口)、酒…各大さじ1
片栗粉…大さじ1(同量の水で溶いておく)
作り方
1. 鍋に冬瓜を入れ、だし汁をそそぐ。
2.「1」を中火にかけ、煮立ったら弱火にしてみりん、醤油、酒を加える。5分程煮たら、水溶き片栗粉でとろみをつける。冷やして食べる場合は粗熱を取ってから冷蔵庫で冷ます。
冬瓜は下ごしらえさえしてしまえば、簡単に調理できます。
冷やして食べれば、暑い夏にもぴったり!とろけるような独特の口当たりを楽しんでください。
冬瓜の煮物のアレンジレシピ
ここからは、上記で紹介した冬瓜の煮物をアレンジしたレシピを3品ご紹介します。
冬瓜の麻婆あん
冬瓜の麻婆あんは、ピリ辛のあんが冬瓜によくからみ、ご飯やお酒が進む一品です。
材料(2人分)
[冬瓜の煮物]
冬瓜…200g
煮汁…300ml
鶏ひき肉…100g
醤油…大さじ2分の1
味噌…大さじ1
片栗粉…大さじ2分の1(同量の水で溶いておく)
おろしニンニク、おろし生姜(チューブ)…各2cm
ごま油…小さじ1
長ねぎ(みじん切り)、ラー油…少々
作り方
1. フライパンにごま油を熱し、おろしニンニク、おろし生姜、鶏ひき肉を炒める。
2.「1」に冬瓜の煮物を加えて中火にかける。煮立ったら弱火にし、醤油と味噌を加えて5分程煮る。
3. 水溶き片栗粉でとろみをつけて火を止める。皿に盛り、ラー油、長ねぎをかける。
冬瓜の卵あんかけ丼
さっと食べられるあっさり風味の丼物は、朝ごはんにも◎。
アツアツのままはもちろん、少し冷ましてもおいしく食べられます。
材料(2人分)
[冬瓜の煮物]
冬瓜…200g
煮汁…400ml
卵…1個
ご飯…2膳分
小ねぎ…少々
作り方
1. 冬瓜の煮物を中火にかけ、煮立ったら溶き卵を加える。
2. ご飯を器に盛って「1」をかけ、小ねぎを乗せる。
冬瓜の和風冷製クリームパスタ
「冬瓜=和風」のイメージを覆す冷製クリームパスタ。
冬瓜をスライスすることで、見た目もおしゃれに仕上がります。
材料(2人分)
[冬瓜の煮物]
冬瓜…200g
煮汁…150ml
牛乳…200ml
カッペリーニ(スパゲッティでも可)…100g
ウインナー…2本
片栗粉…大さじ2分の1(同量の水で溶いておく)
塩、コショウ…適量
粉チーズ、パセリ…適量
作り方
1. 冬瓜は5mm程度の薄切りにする。カッペリーニは表示時間どおり茹で氷水で洗い水気を切る。ウインナーは斜め薄切りにし、さっと炒める。
2. ボウルに冬瓜の煮物の煮汁、牛乳を入れ、「1」の冬瓜、ウインナー、塩を加えてよく混ぜ、1時間以上冷蔵庫で冷やす。
3.「2」とカッペリーニを和えて器に盛る。粉チーズ、パセリ、コショウをかける。
冬瓜の保存方法
冬瓜を1個丸ごと買った場合など、どうしても調理しきれずに余ってしまうことはあるもの。
そんなときにおすすめの保存方法をご紹介します。
丸ごと保存する場合
冬瓜は、旬の夏に収穫し、冷暗所で保存すれば冬まで日持ちすることから「冬瓜」の名がついたといわれています。
切らなければ常温で長期保存が可能ですが、一般家庭では温度管理が難しいため、皮付きのまま野菜室で保存しましょう。
野菜室は開け閉めが頻繁なので、保存期間は3ヵ月程を目安にしてください。
カットしたものを保存する場合
カットした冬瓜を冷蔵庫保存する場合は、ジッパー付き保存袋に入れて2〜3日を目安に使ってください。
もう少し長く保存したい場合は、重ならないようにジッパー付き保存袋に入れて冷凍保存しましょう。
保存の目安は約1ヵ月です。
なお、冷凍した冬瓜を生で使うのは難しいため、煮込み料理が◎。
冷凍することで味が染み込みやすくなり、煮込み時間を短縮できます。
冬瓜の煮物の基本を押さえて、アレンジを楽しもう
冬瓜は、幅広い料理に使える便利な食材です。
ポイントは、下ごしらえを丁寧にすること。ご紹介した下ごしらえの手順と基本の煮物の作り方を覚えて、冬瓜料理のバリエーションを広げましょう。
旬を迎えたおいしい冬瓜を手に入れるなら、鮮度とリーズナブルな価格を両立したトライアルがおすすめです。
冷凍保存も活用しながら、冬瓜のさまざまなアレンジに挑戦してみてくださいね!
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