【トマトの保存方法】鮮度とおいしさを保つコツ、冷凍後の使い方も
夏野菜の代名詞ともいえる「トマト」は、サラダやパスタ、スープなど、さまざまな料理に使える万能さが魅力。
唯一気になる点は、傷みやすいことではないでしょうか。
今回は、鮮度を保ちながらトマトを長持ちさせるための保存方法を、料理家の風間章子さんに教えていただきました。
教えてくれたのはこの人!
風間章子(かざま あきこ)
料理家/調理師
イタリアンレストランで6年間修業した後、カフェを立ち上げ、雑誌やウェブなど、さまざまなメディアにて料理監修で活躍。これまで、4店舗のカフェの料理メニューの立ち上げを行う。料理の技術向上はもちろん、料理の楽しさを伝えることを目的とし、料理の撮影や料理教室を開催するキッチンスタジオ「人形町キッチン」を運営。わかりやすい説明と気さくな人柄で、好評を得ている。
X(旧Twitter):@ACCO_kzm
目次
トライアルの販売価格
トマト(1玉)…69円(税込)
※2024年5月 メガセンター八千代店調べ。
※トライアルの商品はすべて税込表示です。
※販売価格は時期や産地によって変動します。
トマトを追熟させたいなら常温保存
トマトは痛みやすい食材なので、保存するなら冷蔵か冷凍がおすすめ。
ただし、購入したものの中に、まだ熟していない青いトマトがあった場合、ヘタを取り除いて室温15℃以下の冷暗場所に常温保存しておくと追熟させることできます。
トマトは、少しの温度変化によって傷んでしまうことがあるので注意が必要。
すぐに食べる予定があるときは、真っ赤に熟したものを買うほうがいいでしょう。
トマトを冷蔵保存する方法
熟したトマトは傷みやすいため、すぐに料理に使う予定があるなら冷蔵保存が適しています。
冷蔵保存したトマトの保存期間は、丸ごとなら4~5日程。
カットしたものは2~3日以内を目安に食べるのがおすすめです。
カットした状態での保存は味が落ちるので、サラダなどの生食ではなく、加熱料理に使うといいでしょう。
トマトの冷蔵保存の方法は、次の手順です。
ミニトマトも同様の方法で保存できるので、試してみてくださいね!
1. トマトのヘタを取る
トマトのヘタの根元は汚れが溜まりやすく、カビが発生する原因となるため、買ってきたらすぐに手でむしるなどして取り除くのがポイントです。
2. トマトをビニール袋に入れて野菜室へ
食品保存用ビニール袋にトマト同士が重ならないように入れて軽く封をし、ヘタの部分を下にして野菜室で保存します。
使いかけのトマトを保存する場合は、ラップでしっかり包んで野菜室へ。
また、夏野菜のトマトは寒さに弱いため、冷蔵庫よりも高めの温度設定となっている野菜室での保存が適切です。
トマトを冷凍保存する方法
大量のトマトを入手して消費しきれないことがわかっている場合は、新鮮なうちに冷凍保存するとおいしさを保つことができます。
冷凍する際は、丸ごとでもいいですし、カットしてからでもOK。
冷凍保存したトマトの保存期間は1ヵ月程度が目安となります。
トマトの冷凍保存の方法は、次の手順です。
1.トマトのヘタをくり抜く
洗って水気を拭き取ったトマトのヘタの部分を、包丁の先を使って円錐状にくり抜きます。
2.ラップで包んで冷凍庫へ
丸ごと冷凍保存する場合はラップでしっかり包み、ジッパー付き保存袋に入れて冷凍庫へ。
カットしてから冷凍保存する場合は、ジッパー付き保存袋に入れ、なるべく平らになるように空気を抜きながら封をし、冷凍庫で保存しましょう。
冷凍保存したトマトはどう使う?
トマトは一度冷凍すると食感が変わるため、凍った状態のまま加熱料理に使うのがおすすめです。
ただし、水分が出ることから、炒め物には向いていません。
スープやトマトソースなど、くたくたに煮込んで食べる料理にするといいでしょう。
冷凍したトマトは、凍ったままでも包丁で切れます。
しかし、室温や手の温度などによってすぐに表面が溶けて滑りやすいため、ケガをしないように注意してください。
トマトは火が通りやすいので、冷凍後は丸ごと調理しても◎。
丸ごと冷凍したトマトは、次のような方法で簡単に皮がむけます。
手順
1.ボウルに水を張り、その中に凍ったトマトを入れる。
2.数秒浸したら、手で皮をむく。
通常の湯むきのようにお湯を沸かす必要はなく、水に浸すだけでつるんとむけます。
皮をむくと口当たりが良くなるので、食感を滑らかに仕上げたいときや、食べたときに口の中に皮が残るのが苦手という人は、ぜひ試してみてください。
トマトをスープやパスタソースなどに入れて調理したい場合は、あらかじめカットして冷凍しておくとサッと使えて便利ですよ。
「トマト」の煮込み料理をレンチンで!火を使わない時短レシピ
トマトを加工して保存する方法
次に、トマトの大量消費が叶う加工保存の方法を、風間さんに教えていただきました。
ミニトマトに関する加工保存の方法もありますよ!
トマトソース
材料(2人分)
トマト…4個
オリーブオイル…大さじ2
ニンニク(みじん切り)…小さじ1
玉ねぎ…4分の1個
塩…小さじ1
コショウ…適量
ローリエ…1枚
作り方
1. トマトは2~3cm角に切る。玉ねぎはみじん切りにする。
2. フライパン(または鍋)にオリーブオイルとニンニクを入れて火にかけ、香りが立ったら玉ねぎを加えて、しんなりするまで炒める。
3.「2」にトマトを加え、塩、コショウ、ローリエを入れて混ぜる。
4. 沸騰したら強めの中火で水分を飛ばしながら、10分程煮込む。
5. 完成したトマトソースは保存容器に入れて冷蔵保存するか、ジッパー付き保存袋に入れて冷凍保存する。
完熟したトマトで作ると濃厚な味わいが楽しめます。
保存期間は冷蔵で5~6日、冷凍で約1ヵ月です。
大量のトマトを一気に消費したいときは、この方法がおすすめ。
パスタやピザ、イタリアンハンバーグのソースなど、いろいろな料理に活用できますよ。
ドライトマトのオリーブオイル漬け
材料(2人分)
ミニトマト…1パック(200g)
オリーブオイル…トマトが浸かる程度(大さじ3〜4程度)
乾燥オレガノ…小さじ2分の1
乾燥バジル…小さじ2分の1
ニンニク(すりおろしまたはみじん切り)…少々
塩…小さじ2分の1
コショウ…少々
作り方
1.ミニトマトを縦半分に切り、オーブンシートの上に重ならないように並べる。
2.120℃に熱したオーブンレンジで、90分加熱する。
3.ミニトマトの粗熱が取れたら、清潔なビンなどにすべての材料を入れて蓋をし、冷蔵庫で保存する。
自宅でドライしたミニトマトは水分が多くて傷みやすいため、オリーブオイルに漬けて保存しましょう。
保存期間の目安は、冷蔵庫で2~3週間程です。
オリーブオイル漬けしたミニトマトは、パンやクラッカーにのせるだけで、おしゃれでおいしく食べられますよ!
おいしいトマトの選び方
新鮮でおいしいトマトを買うなら、次のようなことに注目して選びましょう。
新鮮でおいしいトマトを選ぶ基準
- 表面にハリがあり、ヘタの部分まで赤い
- 手に持ったときにずっしりとした重さを感じる
- トマトのお尻の部分から放射状に、白い線が見えるもの
お尻の部分に出る放射状の白い線は「スターマーク」と呼ばれ、線が濃く、均等に入っているものは甘くておいしいといわれています。
反対に避けたほうがいいのは、表面に傷があるもの。トマトはとてもデリケートなため、そこから傷んでしまいます。
また、ヘタの根元はカビが生えやすいので、そこがグチュグチュとしているものも避けたほうがベターです。
トライアルでトマトをお手頃価格で買って、適切に保存しよう
傷みやすいイメージのトマトも、適切な方法で保存すれば、味も鮮度も保ったまま長持ちさせることができます。
カットしてすぐに食卓に出せる冷蔵保存はもちろん、加熱料理に使うなら冷凍保存をすると火が通りやすくなるのでおすすめです。
目的や用途にあわせて保存の仕方を選んでもいいかもしれませんね。
トライアルでは、新鮮なトマトをいつでもリーズナブルな価格で販売しています。
今回ご紹介した保存方法でおいしさをキープしながら、旬のおいしさを存分に味わってください!
野菜・果物など毎日食べたいトライアルの青果、鮮度と味へのこだわり