豆腐の保存法は?冷蔵・冷凍してより長く、おいしく食べるコツ
大豆から作られる豆腐は、たんぱく質やカルシウムといった良質なたんぱく質やカルシウムを豊富に含んでいます。冷奴や煮物、味噌汁とさまざまな料理に活用できるのも魅力ですね。
そんな豆腐の悩み所といえば、賞味期限が短いこと。
一丁を使えずに持て余してしまったり、買ったけど結局使う機会を失って期限を迎えたりすることはありませんか?
実は、豆腐は、冷蔵以外に冷凍保存も可能。冷凍することによって食感が変わり、料理のバリエーションも広がります。
そこで、豆腐マイスターで管理栄養士の平沼亜由美さんに、豆腐のさまざまな保存法と、冷凍した豆腐を使ったおいしいレシピを教えていただきました。
教えてくれたのはこの人!
平沼亜由美(ひらぬま あゆみ)
管理栄養士/豆腐マイスター認定料理講師
身近な材料で作りやすいレシピと、ともに提案する盛り付けアイディアが評判。卵・乳製品・小麦アレルギーの娘をきっかけに、豆腐を使った料理やスイーツ作りにも力を注ぐ。食品メーカーや飲食店のレシピ開発、企業イベント登壇、メディア出演など、多方面で活躍。著書『シンプルで“大人かわいい”もてなしレシピ』(SBクリエィテイブ(株))
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豆腐の種類別カロリー比較!主な栄養素、ダイエットに最適な食べ方も
トライアルでの販売価格
豆腐各種…35円(税込)~
※2023年5月 スーパーセンター藤沢羽鳥店調べ。
※トライアルの商品はすべて税込表示です。
※販売価格は時期や産地によって変動します。
余った豆腐を冷蔵保存する方法
まずは、余った豆腐を冷蔵保存する方法からご紹介します。
冷蔵保存には、「水に浸けて保存」と「水を抜いて保存」の2つがあります。
水に浸けて保存
開封後の豆腐を冷蔵する際の基本的なやり方は下記のとおりです。
手順
1. 使いきれなかった豆腐の水を切る。
2. パックに豆腐がかぶるくらいの新しい水を入れ、蓋(ラップ)をして冷蔵する。
3. 水を毎日取り替える。保存期間はパックの表示を目安に。
買った豆腐のパックに張ってある水は「封入水」といって、空気にふれることによる雑菌の繁殖や、衝撃による型崩れから豆腐を守る役目を果たしています。
ですが、保存する際に封入水を使うと雑菌が繁殖する可能性があるため、新しい水と入れ替えましょう。
水に浸すことで衛生的に保存できますが、豆の風味は抜けやすいため、早めに食べることが大切です。
2~3日経ってから食べるときは、必ず火を通してくださいね。
水を抜いて保存
残った豆腐は、水を抜いて保存することもできます。
手順
1. 豆腐の水を切り、皿やザルにのせてラップをし、冷蔵庫に入れる。
2. 保存中に出た水が溜まらないよう、小まめに水を切る。
そのまま冷蔵するとだんだん水分が抜けてくるので、しっかりした食感になります。
ただし、水に浸けるよりも傷みやすいので注意しましょう。
保存後、24時間以上になる場合は火をとおすと安心です。
豆腐を冷凍で保存する方法
冷蔵保存は、水の取り換えなどで少し手間がかかる上、長期の保存はできません。そこでおすすめなのが冷凍保存です。
冷凍すると2週間程度は日持ちします。
豆腐をパックのまま冷凍
開封前なら、パックのまま冷凍庫に入れればOKです。
豆腐を買ったものの、しばらく使う予定がなさそうな場合は、そのまま冷凍庫で保存しましょう。
開封して保存袋に移し替える必要はありません。
すぐに食べないと判断したら、買ってきた状態のまま、すぐに冷凍庫に入れてしまいましょう。
開封済みの豆腐は保存袋に入れて冷凍
余ってしまった開封済みの豆腐は、キッチンペーパーなどで水を切り、重ならないように保存袋に入れて冷凍しましょう。
汁物や煮物なら冷凍のまま使えます。
味噌汁に使うならさいの目に、煮物に使うなら少し大きめに、保存後の用途に合わせた形に切っておくと便利ですよ。
パックのまま冷凍した豆腐の解凍方法は?
パックごと冷凍した豆腐を使うときは、「冷蔵庫で自然解凍」または「流水解凍」のいずれかで解凍しましょう。
冷蔵庫で自然解凍
使う5〜6時間前に冷凍庫から出し、冷蔵庫へ移します。
流水で解凍
じっくり解凍している時間がないときは、シンクやバットに水を溜めて凍った豆腐をパックごと入れ、上から水がかかるように流して流水解凍します。
豆腐が浮いてくる場合は、お皿などで押さえましょう。
冷凍の豆腐を使った簡単&おいしいレシピ
冷凍した豆腐を解凍すると、ツルンとしたおなじみの食感から、木綿ならお肉や高野豆腐、絹なら湯葉のような食感に変化します。
この食感の変化を利用した冷凍豆腐のレシピをご紹介しましょう!
冷凍木綿豆腐のドライカレー
材料(2~3人分)
冷凍木綿豆腐…1パック(150g)
玉ねぎ…2分の1個
ニンニク(すりおろし)…小さじ1
トマト…2分の1個
油揚げ…1枚(40g程度)
油…大さじ2分の1
ご飯…適量
グリーンピース(お好みで)…適宜
[A]
カレー粉…大さじ1
ケチャップ…大さじ1
ウスターソース…大さじ2
作り方
1. 冷凍豆腐を解凍し、手でギュッとしぼってしっかり水気を切っておく。
2. 玉ねぎはみじん切りに、トマトは角切りにする。油揚げは細かく刻む。
3. フライパンにサラダ油を熱し、「2」の玉ねぎと油揚げ、すりおろしニンニクを入れて炒める。
4.「3」に「1」と「2」のトマトを加えて煮込み、[A]を加えて味をととのえる。
5. ご飯を器に盛り、「4」をかける。お好みで、彩りにグリーンピースを添える。
冷凍した豆腐を絞ると水分が抜けて、たんぱく質や食物繊維は残ります。
さらに味がしみ込みやすくなり、ひき肉の代用に最適です。
ダイエットをしている方は、このメニューのように肉を豆腐に置き換えると、無理なく脂質オフ・カロリーオフできますよ。
ここではトマトを入れましたが、ニンジンやナス、ピーマンなど、冷蔵庫に残っている野菜をみじん切りにして入れてもOK。
味がいまひとつ決まらないときは、味噌を少し加えましょう。
冷凍絹豆腐のつくね
材料(2人分・6個)
冷凍絹豆腐…1パック(150g)
鶏ひき肉… 150g
油…適量
卵黄(お好みで)…1個分
[A]
卵白…1個分
片栗粉…大さじ1
えのき(細かく刻んだもの)…3分の1束程度
醤油…小さじ2分の1
[B]
醤油…大さじ1
みりん…大さじ3
砂糖…大さじ1
[C]
片栗粉… 小さじ2分の1
水…小さじ1
作り方
1. 解凍して水気をしぼった豆腐と鶏ひき肉をボウルに入れ、[A]を加えて練る。食べやすい大きさに丸める。
2. 中火に熱したフライパンにサラダ油を引き、「1」を両面焼く。
3.「2」にあらかじめ混ぜておいた[B]を加える。フツフツとしてきたら[C]も加えてとろみをつけ、全体に絡める。
4. お好みで卵黄を添えて器に盛る。
冷凍して水気をしぼった絹豆腐はとても柔らかいため、ひき肉などに混ぜて使うとふんわりおいしく仕上がるのでおすすめです。
えのきは入れなくても構いませんが、食感と旨味がプラスされるのでぜひお試してください。
冷凍豆腐のバナナスムージー
材料(2杯分)
冷凍絹豆腐…150g
バナナ…1本
豆乳(無調整)…100ml
はちみつ…適量
ミント(お好みで)…適宜
作り方
1. 冷凍豆腐、バナナ、豆乳をブレンダーで撹拌(かくはん)、もしくはミキサーにかける。
2. 味を見てはちみつを加え、お好みでミントを飾る。
ブロック型に切って冷凍した豆腐を氷代わりに、たんぱく質たっぷりのスムージーにするのもおすすめです!
絹豆腐を使うと食感が滑らかになりますよ。
使い切れない豆腐は、冷凍して長くおいしく!
手軽に食べられて癖がなく、レシピのバリエーションも豊富な豆腐。
冷凍保存を活用すれば、より長持ちするだけでなく、また新たな豆腐の使い方ができることがわかりましたね。
トライアルでは、豆腐の種類が豊富で、どれもお手頃価格でご用意しています。冷凍することも念頭に置いて、まとめ買いしておくのもいいのではないでしょうか?
ぜひ、ここでご紹介したレシピを試してみてください!