もやしは冷凍保存していい?長持ちさせる方法、凍ったままでOKレシピ
光熱費や物価が上昇し続けている昨今、それでも変わらず低価格を維持しているもやしは家計の強い味方です。
ですが、唯一欠点を挙げるとしたら、消費期限が短いこと。冷蔵庫に入れて数日経ったら傷んでいた…なんてことも少なくないのでは?
水分が多く、傷みやすいもやしですが、適切な保存方法をとれば、より長持ちさせることも可能です。
そこで、もやしのおすすめの保存方法について、フードコーディネーターの清水加奈子さんに教えていただきました。
教えてくれたのはこの人!
清水加奈子(しみず かなこ)
フードコーディネーター/管理栄養士
調理師、中医薬膳師の資格も持つフードコーディネーター。アイディアレシピやダイエットレシピの提案からフードスタイリングまで幅広くこなし、食関連の企業サイトや雑誌などで活躍中。
公式サイト
もやしに栄養はある?種類ごとの違いや保存法、効果的な調理法を紹介
もやしを保存するには、冷凍・冷蔵どちらがいい?
もやしは冷蔵でも冷凍でも保存できます。
冷凍保存ならより長持ちしますが、シャキシャキの食感を損なわないためには、冷蔵保存がおすすめです。
もやしの保存で難しいのは、食感を残すこと。
水分が多いので、置いておく時間が長くなると食感が悪くなってしまいます。ですから、冷蔵保存にして早めに食べるのが一番いいですね。
冷凍にすると冷蔵よりも長持ちしますが、食感を活かしたいもやしのナムルのようなメニューには向きません。
加熱調理のメニューにしたほうがいいでしょう。
冷凍もやしをスープに入れると、生のもやしよりも味が染み込みやすくなっておいしく仕上がるんです。
なので、料理によっては冷凍したもやしを使ったほうがいい場合もあるといえますね。
もやしを冷凍保存するには?
もやしを冷凍保存すると、2~3週間は長持ちさせることが可能です。
冷凍したもやしは食感が損なわれているので、買ってきたばかりのもやしのようにどんなメニューにも使えるわけではありませんが、しばらく使う予定がない場合には冷凍しておくといいですね。
保存の仕方にはいくつか方法がありますので、おすすめの順に紹介します。
1 加熱してから冷凍する
熱湯で茹でる、もしくは電子レンジで加熱(600Wで2~3分程度)します。その後、水分をしっかり切り、バットに広げて粗熱を取ってからジッパー付き保存袋に入れて冷凍庫で保存してください。
なお、冷蔵の場合もこの方法で保存できます。
ですから、例えば冷蔵庫で3~4日保存して、それでも使わなければ冷凍庫に移動させるのもいいですね。
加熱すると、もやしの水分が程良く抜けるので、解凍後の食感も生から調理したものとそれほど変わりません。
ただし、まとめて冷凍すると固まってほぐしにくいため、用途に合わせて小分けにしてから冷凍するといいでしょう。
もやしはレンジでおいしく!最適な加熱時間とおすすめレシピ
2 袋のまま冷凍する
買ってきた状態のまま、冷凍庫に入れて保存します。
もやしは空気を抜いた密閉状態で販売されているため、袋のまま冷凍する場合は、空気が通るように包丁の先などで袋に数ヵ所穴を開け、軽くほぐしてから冷凍庫に入れましょう。
穴を開けずに冷凍すると、もやし同士がくっついてかたまりになり、使いにくくなってしまいます。
また、生のまま冷凍したもやしを解凍すると食感が悪くなってしまうので、凍った状態のまま調理してOK。
凍ったままさっと水で洗い、炒め物にしたり、スープや味噌汁のような汁物に入れたりするのがおすすめです。
3 袋から出して生のまま冷凍する
使いきらずに余ったものなど、一度袋を開けたもやしは、さっと洗って水気を切り、保存袋に入れて冷凍庫へ。
一度袋から出したもやしはほぐれているので、保存袋に穴を開けなくてOK。
こちらも袋のまま冷凍したもやしと同様、解凍せずに調理に使ってください。
ポイント もやしを生のまま保存するなら、冷凍より冷蔵が◎
加熱するのは面倒だから生のままで保存したい…という人も少なくないと思います。さらに食感も損ないたくないなら、冷凍保存ではなく冷蔵保存にして早めに使いきるようにしましょう。
保存容器に水を入れ、そこにもやしを浸して冷蔵庫で保存します。水を毎日取り替えることが必要で、そうすれば3〜4日は日持ちします。
また、もやしは低い温度を好むので、野菜室ではなく冷蔵室での保存がおすすめです。
冷凍もやしを使ったおすすめレシピ
冷凍保存したもやしの中でも、加熱してから冷凍したものは、凍ったまま調理に使える上、しっかり火を通す必要がないので時短調理にもなるのが魅力。
ここでは、そんな加熱済み冷凍もやしを使ったレシピを、2つご紹介します。
冷凍もやしキムチ焼きそば
材料(2人分)
冷凍もやし…1袋
豚こま肉(または豚ひき肉)…100g
キムチ…150g
焼きそば麺…2玉(添付の粉末ソースも2袋使用)
小ネギ(小口切り)…少々
サラダ油…適宜
作り方
1. フライパンにサラダ油を熱し、豚こま肉を炒める。肉の色が変わったら、キムチ、焼きそば麺を加えてさらに炒める。
2. 冷凍もやしを加えて蓋をし、2分蒸し焼きにしたら蓋を取り、強火で一気に炒める。水分が飛んだら、焼きそば麺に添付されている粉末ソースを加える。皿に盛ったら小ネギをかける。
冷凍もやしとキムチを入れることで、ほかの野菜を入れなくても、食感、食べ応えともに満足できる一品です。
冷凍もやしは解凍と温めができればOKなので、麺をしっかり炒めた後に加え、強火でサッと炒めるようにしてください。
冷凍もやしのかきたまスープ
材料(2人分)
冷凍もやし…2分の1袋
卵…1個
長ネギ(小口切り)…少々
[A]
水…300ml
鶏がらスープの素…小さじ2
醤油…小さじ1
塩…適量
作り方
1. 卵は溶いておく。小鍋に[A]を入れて煮立たせ、冷凍もやしを加えて再度煮立たせる。
2. 溶き卵を加えて火を止める。器に盛ったら長ネギを加える。
ポイントは、溶き卵を加えるときのスープの温度。
低温だと卵が広がらないので、しっかり温度が上がっているのを確認してから加えましょう。
もやしをどこよりもお得に買うならトライアルで!
トライアルでは、緑豆もやしや豆もやしをはじめ、さまざまな種類のもやしがそろっているだけでなく、かなりリーズナブルな価格で販売しているため、日常的にお買い求めくださるお客様が多くいらっしゃいます。
調理に使うタイミングを踏まえた適切な保存方法をとることで、もやしをより良い状態で無駄なく食事づくりに活用してくださいね!
野菜・果物など毎日食べたいトライアルの青果、鮮度と味へのこだわり