
ピーマンは冷凍もOK!適切な保存法と解凍後もおいしいレシピを紹介
生でも食べられて、煮ても焼いてもおいしいピーマン。毎日の食卓やお弁当に緑が足りないとき、一年中出回っているピーマンは重宝しますよね。
常備しておきたくなりますが、保存方法を誤るとすぐシナシナになってしまうため注意が必要です。
そこで今回は、ピーマンを冷蔵・冷凍で適切に保存する方法について、料理研究家の風間章子さんに教えていただきました。
教えてくれたのはこの人!

風間章子(かざま あきこ)
料理家/調理師
イタリアンレストランで6年間修行した後、カフェを立ち上げ、雑誌やウェブなど、さまざまなメディアにて料理監修で活躍。これまで、4店舗のカフェの料理メニューの立ち上げを行う。料理の技術向上はもちろん、料理の楽しさを伝えることを目的とし、料理の撮影や料理教室を開催するキッチンスタジオ「人形町キッチン」を運営。わかりやすい説明と気さくな人柄で、好評を得ている。
Twitter:@ACCO_kzm
目次
トライアルの販売価格
ピーマン(100g)…本体価格78円(税込84円)
※2025年8月 メガセンタートライアル八千代店調べ。
※販売価格は時期や産地によって変動します。
ピーマンは冷凍もできる!冷凍保存のメリットは?
「ピーマン=野菜室」のイメージがありますが、実はピーマンは冷凍で保存することも可能。
冷凍することで保存期間はぐっと延び、3週間程日持ちします。
また、冷凍保存したピーマンは、食感がやわらかく変化します。くたくたに煮た煮物のような歯応えになるため、いつもの固い食感が苦手なお子さんやお年寄りにも◎。
火が通りやすくなって、調理時間が短縮できるのもメリットです。
加えて、冷凍することでピーマン特有の苦味がやわらぐため、苦手な方でも食べやすくなります。
冷凍ピーマンは、解凍後にチンジャオロースなどの炒め物に使うことが決まっているなら、縦細切りにしておいても◎。
毎日の食卓やお弁当に一品足りないときなどにすぐ使えて、便利ですよ!

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【短期保存】みずみずしさを保つピーマンの冷蔵方法(保存期間:約1週間)
みずみずしさやシャキッとした食感を保ちたい場合は、冷蔵保存がおすすめです。
特に1週間以内に使い切る予定があるなら、冷蔵が適しています。
ピーマンの冷蔵保存が可能な期間と、手順について紹介します。
手順
1. 濡らしたキッチンペーパーを固く絞って広げ、袋から出したピーマンを包みます。

2. ポリ袋に入れて袋の口をゆるく結び、野菜室で保存します。

ピーマンを野菜室で冷蔵保存する際は、乾燥には要注意。
購入時の袋は気密性が低いため、ちょっと面倒でもいったん袋から出してから保存しましょう。
濡らしたキッチンペーパーで包むことで、ピーマンの水分が失われるのを防ぎます。
袋の中で適度な湿度が保たれ、時間が経っても食感を失わず、鮮度も保てるのです。
【長期保存】調理が時短になるピーマンの冷凍方法(保存期間:3週間)
ピーマンは生のまま冷凍できるため、使いたいときにすぐ使えてとても便利です。
炒め物や煮物にそのまま使えるので、下ごしらえの手間を省けて調理の時短にもつながるでしょう。
ピーマンの冷凍保存が可能な期間と、手順について紹介します。
手順
1. ピーマンは種とワタを取り除いて水で洗い、切ります。
ピーマンの切り方は、2つ割りもしくは4つ割りがおすすめ。よく使う形に切るようにしましょう。

ピーマンを丸ごと冷凍したい場合は、生のままヘタと種を取ってからジッパー付き保存袋へ。
ただし、冷凍後はやわらかくなるため、解凍してからカットすると崩れやすい点には注意しましょう。
2. ピーマンの水気をしっかり拭き取り、ジッパー付き保存袋に重ならないように入れます。

お弁当にも大活躍!加熱調理後のピーマンも冷凍できる

ピーマンは生のまま以外に、加熱調理した後にそのまま冷凍保存することも可能。
ただし、解凍後は水が出やすいため、お弁当用のおかずカップなどの容器に入れて冷凍するようにしましょう。

人気の高い「ピーマンの肉詰め」も、焼いてから冷凍しておくととても便利です。
しっかり焼いたあとに粗熱を取り、1個ずつラップで包んでジッパー付き保存袋に入れれば、自然解凍かレンジで温めるだけでOK。
冷めてもおいしい甘辛味やケチャップ味にしておくと、お弁当にもぴったりです。
加熱調理した冷凍ピーマンの料理はお弁当の保冷剤代わりにもなり、冷凍庫から出してそのままお弁当に入れるだけなので、朝の忙しい時間の味方になってくれるはず!
常温保存のピーマンはどれくらい日持ちする?

市販のピーマンは、小袋に5個程度入って売られていることがほとんどで、通常は一度の調理で食べきってしまえる量です。
パリッとした独特の食感と苦味を楽しみたいなら、買ってから間を置かずに食べましょう。
手頃な価格で汎用性があるだけに、買い込んでしまったり、家庭菜園で作った物をたくさんもらったりしたときは、高温多湿にならない条件下なら常温でも1週間程度は保存できます。
しまい込んで忘れてしまわないよう、手の届くところに置いてサッと使えるといいですね。
ただし、ピーマンは意外と早く乾燥しておいしさが失われるため、ひと晩以上常温で放置しておくのはおすすめできません。
「皮にハリがない」「ヘタが乾いている」と感じたら、劣化のサインです。
次の日に食べるとき以外は、冷蔵か冷凍で保存しましょう。
凍ったまま調理できる!冷凍ピーマンで作るレシピ
冷凍したピーマンは、歯応えはやや失われますが、そのぶん味がしっかり染み込みやすくなります。
出汁やベーコンなどのうまみとよくなじむので、炒め物のほか、煮物やスープにもぴったり。
ここからは、冷凍ピーマンを使ったレシピを3つご紹介します。
冷凍ピーマンの出汁醤油漬け

材料(2人分)
冷凍ピーマン(4つ割り)…10カット
酒…大さじ2
みりん…大さじ2分の1
しょうゆ…大さじ1
鰹節…2g
おろしショウガ…小さじ2分の1
作り方
1. 耐熱性の器に酒、みりん、しょうゆを入れ、600Wの電子レンジで50秒加熱する。
2. 鰹節とおろしショウガを「1」に加えて混ぜ合わせ、凍ったままの冷凍ピーマンと和える。
3. 10分程味をなじませる。
調理のポイント
レンジ加熱で、面倒な後片付けが不要。冷凍したピーマンに、調味料の味と鰹節の風味がよくなじみます。ショウガはお好みで、入れても入れなくても構いません。
朝の忙しいときにもすぐに作れる簡単レシピで、お弁当にも◎。
冷凍ピーマンのベーコン巻きソテー

材料(2人分)
冷凍ピーマン(4つ割り)…8カット
ベーコン…4枚
オリーブオイル…大さじ2分の1
塩…ひとつまみ
コショウ…少々
粉チーズ…大さじ2分の1
作り方
1. 冷凍ピーマン2カットにベーコンを巻き、楊枝でとめる。
2. フライパンにオリーブオイルを入れて熱し、中火で「1」を転がしながら焼き、塩、コショウを振る。
3. 皿に盛り、粉チーズをかける。
調理のポイント
最後に粉チーズをかけることで、旨みがアップします!
冷凍ピーマンとキクラゲの卵炒め

材料(2人分)
冷凍ピーマン(細切り)…40g
乾燥キクラゲ…8個
ニンニク…3分の1片
長ネギ…5cm程度
酒…大さじ2
オイスターソース…小さじ1
鶏がらスープの素…小さじ2分の1
塩…ひとつまみ
コショウ…少々
サラダ油…大さじ2分の1
卵…1個
作り方
1. 乾燥キクラゲをぬるま湯で戻し、大きいものは切っておく。ニンニクは薄切りに、長ネギは斜めの薄切りにする。酒、オイスターソース、鶏がらスープの素、塩、コショウは混ぜ合わせておき、卵は別の器で溶きほぐす。
2. フライパンにニンニクと長ネギ、サラダ油を入れて火にかけ、香りが出てきたら冷凍ピーマンとキクラゲを入れて強火で炒める。
3. 調味料を加えて炒め合わせ、全体に味がなじんだら、溶き卵を加えて大きく混ぜるように炒め合わせる。
調理のポイント
冷凍庫に余っている豚肉や鶏肉をいっしょに炒めると、一気にボリュームアップ!冷凍庫の整理にもなる上、メインのおかずとしても活躍します。
なお、ピーマンは縦方向に繊維が入っているので、繊維に逆らわないよう縦切りにすると苦味成分の排出を抑えられます。パリッとした食感と旨みは残るので、縦切りにすれば苦手な方も意外と食べられますよ。
ピーマン嫌いのお子さんに悩んでいる親御さんは、ぜひ切り方を工夫してみてください。
冷凍すると、ピーマンの食感はやわらかく変化します。
解凍してそのままサラダなどに使うと水っぽさや食感の変化が気になることもあるため、冷凍ピーマンは加熱調理向きと覚えておくと失敗しにくくなりますよ。

ピーマンの作り置きレシピ――副菜にも活用できる簡単・時短レシピ
すぐに食べないピーマンは、冷凍で長持ち&時短調理

いつも安定した価格で手に入り、冷めてもおいしく食べられるピーマンは、副菜づくりにもお弁当づくりにも便利な食材です。冷蔵・冷凍保存を駆使して、おいしく食べましょう。少し長く置きたいときは、調理の時短にもつながる冷凍がおすすめです。
トライアルの青果売り場で鮮度の良いピーマンを見つけたら、ぜひ今回紹介した保存方法を試してみてくださいね。

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