「煮豚」のレシピ完全版!豚肉の縛り方、煮るコツは?
子供から大人まで、万人受けするお正月料理といえば煮豚ですよね。じっくり火を通した煮豚はしっとりジューシーで、ご飯のおかずにもお酒のおつまみにもぴったりです。
今回は、煮豚に使うブロック肉の上手な縛り方からおいしく煮るコツまで、料理家の風間章子さんに教えていただきました。この記事を参考にして、おうちで煮豚づくりにチャレンジしてみてくださいね!
トライアルの肉が安くておいしい理由は?鮮度&安心安全へのこだわり
写真付きで手順を解説!ブロック肉の上手な縛り方
ブロック肉をコトコト煮込んだ後、切るときに形が崩れて見栄えが悪くなったことはありませんか?
口の中でとろけるようなやわらかさと、切ったときの見栄えの良さを両立するために必要なのが、ブロック肉をタコ糸で縛るプロセスです。
ブロック肉をそのまま煮込むと、鍋の中で暴れて広がり、形良く仕上がりません。特に、スジがある肩ロース肉は、煮込むと縮んで反り返ってしまうため、面倒でも縛ってから煮ることが大切です。
トライアルの一部店舗では、便利な「チャーシュー用ネット」を無料で配布!豚肉を包んで煮るだけで、肉汁あふれるジューシーな食感の煮豚が簡単に作れます。また、チャーシュー用ネットを付けたブロック肉を販売している店舗もあります。
より本格的な煮豚作りに挑戦したい人は、タコ糸で縛る方法にチャレンジしてみましょう。難しそうに見えますが、手順さえわかれば意外と簡単!それでは早速、ブロック肉の縛り方をご紹介していきます。
用意するもの
豚肩ロースブロック肉(500g)
タコ糸
タコ糸は、スーパーの調理用品売り場や、100円ショップなどで販売されています。熱に強く、熱しても有害な物質が出ないので、調理に使っても安心。「調理用」「焼豚用」などと書かれている物なら、太さも十分です。
縛り方
1. タコ糸の端を5cm程残して持ち、ブロック肉の断面から1cmくらいのところに1周巻きつけたら、中央で固結びする。
2. 長いほうのタコ糸を右手で引きながら、左手で輪っかを作り、肉をくぐらせる。
3. 右手のタコ糸を引っ張って肉を締め、裏返して位置のずれを直す。1.5~2cm程の等間隔になるように「2」「3」を端まで繰り返す。
4. 端まで行ったら裏返し、小さなループを作って横糸に通す。
5. ループにタコ糸の端を通し、キュッと締める。
6. 「5」を端まで繰り返したら表に返し、固結びをして完成!
強すぎない程度の力で締めるのがコツ
タコ糸を引っ張る際、強く締めすぎると、肉にタコ糸が食い込んで形が崩れてしまいます。形を整えながら、強すぎない程度の力で締めるようにしましょう。
口の中でとろける!「ホロホロ煮豚」
タコ糸の結び方がわかったら、いよいよ煮豚づくりスタート!手順を守ってじっくり煮込めば、見栄えはしっかり、口の中でホロホロとろけるおいしい煮豚ができますよ。
トライアルの販売価格
豚肩ロースブロック(国産/100gあたり)…149円
※2021年12月 メガセンター八千代店調べ
※トライアルの商品はすべて税込表示です
材料(4人分)
豚肩ロースブロック…約500g
長ネギの青い部分…1~2本分
生姜…大1片
ニンニク…2片
酒…100cc
黒糖(粉末タイプ) …50g
醤油…60cc
水…適量
サラダ油…大さじ2分の1
作り方
1. 豚肉は、調理する1時間程前に冷蔵庫から出し、常温に戻しておく。常温に戻すことで、肉の表面だけでなく中心部まで均等に火が入りやすくなる。
2. 長ネギの青い部分は3cm程度に切る。生姜、ニンニクはそれぞれ薄切りにする。
3. タコ糸を結んだ豚肩ロースブロック肉にフォークで穴を空ける。転がしながらまんべんなく穴を空けると、味が染み込みやすい。
4. フライパンにサラダ油を熱し、豚肉の表面全体を焼く。脂が多い肉なら、サラダ油は控えめに。うっすら焼き色がつき、香ばしいにおいがしてくればOK。
5. 豚肉を小鍋に移し、長ネギ、ニンニク、酒、醤油、黒糖を加えて水を注ぐ。煮るときに煮汁が回るので、水は材料の頭が出る程度のひたひたが目安。
6. 鍋を火にかけ、沸騰したらオーブンシートを円形にカットして落し蓋をし、ぎりぎり沸騰するくらいの火加減で20分程煮込む。
7. 一度裏返し、蓋をして弱めの中火でさらに30分煮込む。途中、水分が少なくなったら差し水をする。
8. 落とし蓋を取り、トングで豚肉の上下を変えながら15分程煮詰める。時々煮汁の味を見て、好みの味になったら火を止める。
9. 粗熱がとれたら冷蔵庫で冷やす。煮汁が完全に冷めて脂が固まったら肉を取り出し、煮汁をこして脂と長ネギ、ニンニクを取り除く。
10. 豚肉をビニール袋に入れ、こして透明になった煮汁をたっぷり注いで、煮汁に肉全体を浸けた状態でしばらく置く。できればひと晩置くと、味が染みておいしい。
11. 煮豚を切り分けてお皿に盛りつけ、白髪ネギ(分量外)を添えて完成!
オーブンシートでしっかり落とし蓋を
落とし蓋は、素材に味を染み込ませたい和食でよく使われる手法。木製、シリコン製、ステンレス製、セラミック製などさまざまなタイプがありますが、今回のようにオーブンシートで簡単に代用できます。
落とし蓋をするメリットは、煮汁が対流しやすくなり、煮崩れを防ぎながらスピーディーに味が染み込むこと。さらに、鍋の中の密閉性が高まって高温になり、圧力がかかってさらに食材がやわらかく仕上がります。
オーブンシートを鍋の直径より少し小さい円形にカットしたら、所々に切り込みを入れて、食材に被せるようにのせましょう。
煮卵を添えても◎
煮豚といっしょに煮卵を作りたいときは、豚肉を煮ているあいだに、別鍋で茹で卵を作っておきましょう。茹で上がったら殻をむき、旨味が凝縮した煮汁が温かいうちに豚肉といっしょに漬け込めば、黄身まで十分に味が染みた煮卵が完成します。
お正月料理の買い物は、食材がお得な価格で豊富にそろうトライアルで!
お正月料理に欠かせない煮豚。今年は、ブロック肉を縛るところから挑戦して、ひと手間かけた一品に仕上げてみませんか?基本的な縛り方を覚えてしまえば、ローストビーフなどにも応用できますよ。
トライアルの青果・精肉・鮮魚売り場では、バイヤーが全国の産地から厳選した食材をご用意しています。煮豚の材料はもちろん、お正月を彩るさまざまな食材がいつでもお得な価格で豊富にそろうので、まとめ買いもおすすめです。お正月に向けた年の瀬の買い物は、トライアルで便利に済ませましょう!
監修者プロフィール
風間 章子
料理家/調理師
イタリアンレストランで6年間修行した後、カフェを立ち上げ、雑誌やウェブなど、さまざまなメディアにて料理監修で活躍。これまで、4店舗のカフェの料理メニューの立ち上げを行う。料理の技術向上はもちろん、料理の楽しさを伝えることを目的とし、料理の撮影や料理教室を開催するキッチンスタジオ「人形町キッチン」を運営。わかりやすい説明と気さくな人柄で、好評を得ている。 料理家 風間章子 | FORM☆AGGIO