

卵の賞味期限は?食べられない卵の見分け方や正しい保存方法
卵の賞味期限が切れてしまったとき、「これって食べても大丈夫?」と不安になる方も多いのではないでしょうか。
卵は毎日の食卓に欠かせない食材ですが、賞味期限や保存について正しい知識がないと、思わぬリスクを招くこともあります。
この記事では、卵の賞味期限と消費期限の違いや、食べられなくなった卵の見分け方について、管理栄養士の清水加奈子さんに教えていただきました。
卵の正しい保存方法にもふれていますので、ぜひ参考にしてください。
教えてくれたのはこの人!

清水加奈子(しみず かなこ)
フードコーディネーター/管理栄養士
調理師、国際中医薬膳師の資格も持つフードコーディネーター。アイディアレシピやダイエットレシピの提案からフードスタイリングまで幅広くこなし、食関連の企業サイトや雑誌などで活躍中。
公式サイト
目次
トライアルでの販売価格
茜色の輝き(10個)…本体価格278円(税込300円)
おいしいEたまご(10個)…本体価格288円(税込311円)
鈴蘭の想い(10個)…本体価格258円(税込278円)
白たまご(6個)…本体価格198円(税込213円)
※2025年8月 メガセンタートライアル八千代店調べ。
※販売価格は時期や産地によって変動します。
卵の賞味期限は「生で食べられる期間」

卵のパッケージに記載されている賞味期限は、「生のままで安全に食べられる期限」を示しています。
パック詰めからおよそ2週間後に設定されるのが一般的です。
卵の賞味期限は、10℃以下で冷蔵保存していることが前提となります。
サルモネラ菌などによる食中毒のリスクが極めて低い期間とされており、期限内であれば卵かけご飯や半熟卵なども安心して楽しめるでしょう。
ただし、保存状態によっては賞味期限内でも鮮度が落ちることもあるため、賞味期限と併せて保存方法にも気を配ることが大切です。
「賞味期限」と「消費期限」との違い
食品には「賞味期限」と「消費期限」があります。
賞味期限は「おいしく食べられる期限」、消費期限は「安全に食べられる期限」です。
卵の場合は、基本的に「賞味期限」が記載されており、生食を前提に、安全かつおいしく食べられる期限を示しています。
一方で、賞味期限を過ぎた卵でも、適切に保存されていれば、加熱調理によって安全に食べることが可能です。
賞味期限切れでも加熱すれば食べられる期間
卵は、賞味期限を過ぎても1~2週間であれば、加熱調理によって食べられます。
ただし、この期間はあくまで目安であり、実際に食べる際には卵の見た目やにおい、卵白や卵黄の状態をよく確認しなければなりません。
また、加熱するときは、中心までしっかり火を通すことが大切です。
茹で卵であれば12分以上、オムレツや炒り卵なら卵全体が固まるまで加熱するようにしましょう。
半熟や生に近い状態は食中毒のリスクが残るため、避けるのが安心です。
保存状態が悪い場合は、賞味期限内であっても傷んでいる可能性があります。
常温で放置した卵などは、食べずに処分することをおすすめします。

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ヒビの入った卵の場合は食べられる?
卵の殻にヒビが入ってしまった場合、そのまま保存するのは危険です。
ヒビから雑菌が内部に侵入しやすくなり、たとえ賞味期限内であっても、腐敗のリスクが高まります。
ヒビが入った卵を見つけたら、早めに加熱調理して食べ切りましょう。
その際は、十分に火を通し、生食は避けてください。
腐った卵の見分け方
ここでは、卵が腐っているかどうかを見分けるための具体的な方法を紹介します。
水に入れて判断する
腐った卵かどうかは、水に入れて浮くか沈むかで判断することが可能です。
新鮮な卵は、水に沈みます。

腐敗が進んだ卵は、水に入れると浮いてきます。

卵の中の水分が蒸発すると、殻の内側にある「気室」が大きくなり、卵の太い方が上に浮いてくる仕組みです。
鮮度が落ちたサインのため、食べずに廃棄しましょう。
見た目・匂い・音で判断する
卵の殻に黒ずみがある場合、内部まで傷んでいる可能性があります。
また、異臭を感じた場合は、腐敗が進んでいる証拠といえるため、食べないようにしてください。
さらに、卵を振ったときの音でも判断できます。
新鮮な卵は中身がしっかりしているため、振っても音はしません。
しかし、古くなると卵白や黄身がゆるみ、振ったときにチャプチャプと水の動く音を感じることがあります。
劣化が進んでいるサインのため、注意しましょう。
割った後の白身・黄身の状態で判断する
卵を割ったときの黄身や白身の状態でも、卵が腐っているかどうか判断できます。
卵を割ったときに確認するポイント
・黄身が崩れている
・黄身や白身が盛り上がらず水っぽい
・白身に異常な色がついている
・強いアンモニア臭や酸っぱいにおいがする
これらの特徴があれば、腐敗している可能性が高いといえます。
一方で、白身が少し濁っている場合は、二酸化炭素が溶け込んでいる新鮮な卵の特徴のため問題ありません。
なお、夏場の卵は鶏のストレスや温度変化により、水っぽくなりやすい傾向があります。
必ずしも腐敗とは限らないため、賞味期限・見た目・匂い・状態を総合的に判断しましょう。
卵の正しい保存方法
卵を無駄なく、かつ安全に食べ切るためには、保存方法にも気をつける必要があります。
卵の正しい保存方法を確認しましょう。
冷蔵保存する
卵は、購入後すぐに冷蔵庫に入れてください。
理想的な保存場所は、冷蔵庫の奥側(温度変化が少ない場所)です。
ドアポケットは開閉による温度変化が大きいため、できるだけ避けましょう。
また、購入時のパックのまま保存すれば、衝撃や乾燥から守ることができます。
尖った方を下にする
保存時には、卵の尖った方を下にして置くのが基本です。
卵の中の気室が上にくるため、菌の侵入を防ぎやすくなり、鮮度も保ちやすくなります。
洗わずに保存する
卵の殻の表面には「クチクラ層」と呼ばれる天然の保護膜があり、細菌の侵入を防いでいます。
水で洗うと保護膜が取れてしまい、雑菌が入りやすくなるため、注意が必要です。
汚れが気になる場合でも、洗わずに保存し、調理直前に乾いた布で軽く拭く程度にとどめるのが◎。
なお、現在の市販卵は「GPセンター(選別包装施設)」という施設で、30℃以上の温水により洗浄・殺菌されて出荷されているため、家庭での洗浄は不要です。
茹で卵の保存期間

茹で卵にした場合、殻の有無やゆで加減によって保存期間が変わります。
詳しく見ていきましょう。
殻付きの場合
殻付きの茹で卵は、冷蔵庫(10℃以下)で3~4日程保存可能です。
保存の際は、乾燥や匂い移りを防ぐために、密閉容器に入れましょう。
殻をむいた場合
殻をむいた茹で卵は傷みやすいため、1~2日以内に食べきるのが安全です。
ラップや保存容器でしっかり密閉して冷蔵保存してください。
半熟卵や温泉卵の場合
半熟卵や温泉卵など、火の通りが弱いものは特に傷みやすく、保存には向いていません。
作ったその日のうちに食べるようにしましょう。
卵の賞味期限を正しく理解し、安心して食べよう

卵の賞味期限は「生で安全に食べられる期間」を示しています。
期限を過ぎても正しく保存されていれば、加熱調理によって食べられることがあります。
ただし、保存状態や卵の見た目・においによっては傷んでいる場合もあるため、注意が必要です。
保存や調理の方法に気を配りながら、日々の食卓に安全に取り入れていきましょう。
トライアルでは、種類豊富な卵をお手頃価格でご用意しています。
ぜひ、店頭でチェックしてみてください。

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