リンゴの正しい保存方法は?みずみずしさを保つための注意点も解説
旬のリンゴは、食物繊維やビタミン、ミネラルが豊富で栄養価が高いことから、日々の生活に取り入れたい果物のひとつです。
リンゴをおいしく食べるには、保存環境に合わせた方法で保存するといいでしょう。特に、リンゴのまとめ買いやいただきものが重なる季節は、正しい保存方法を知っておくと便利です。
この記事では、リンゴを保存する際に適した環境や注意点のほか、常温・冷蔵・冷凍といった環境別の保存方法を料理家の風間章子さんに教えていただきました。
教えてくれたのはこの人!

風間章子(かざま あきこ)
料理家/調理師
イタリアンレストランで6年間修業した後、カフェを立ち上げ、雑誌やウェブなど、さまざまなメディアにて料理監修で活躍。これまで、4店舗のカフェの料理メニューの立ち上げを行う。料理の技術向上はもちろん、料理の楽しさを伝えることを目的とし、料理の撮影や料理教室を開催するキッチンスタジオ「人形町キッチン」を運営。わかりやすい説明と気さくな人柄で、好評を得ている。
X(旧Twitter):@ACCO_kzm
トライアルでの販売価格
リンゴ1玉…本体価格198円(税込213円)
※2025年10月 メガセンター八千代店調べ。
※販売価格は時期や産地によって変動します。
リンゴをおいしいまま保存できる環境は?

リンゴをおいしいまま長く保存するには、保存環境が重要です。
温度や湿度が適切に保たれていないと傷んでしまい、味も食感も落ちてしまいます。
リンゴは低温(0~5℃)かつ高湿度(85~90%)の環境を好むので、家庭で保存する場合には、冷蔵庫の冷蔵室が最適です。
リンゴが傷まないよう保存する際に注意したいのは、「エチレンガス」です。
リンゴはエチレンガスを多く発生させる果物で、みずからの熟成を早めるだけでなく、周りで保存している食物にも影響を与えることがあります。
そのため、リンゴはジッパー付き保存袋などに入れ、密閉して冷蔵庫で保存しましょう。
また、湿度が低いと水分が蒸発して、皮がシワシワになってしまう原因に。
特に乾燥しやすい冬場は、リンゴを保存する環境は湿度を保つ工夫が大切です。
なお、急激な温度変化もリンゴにとってストレスになるため、冷蔵庫への出し入れは最小限にしてください。
環境別・リンゴのおいしさを逃さず保存する方法
リンゴは、常温・冷蔵・冷凍といった保存する環境別に、おいしさを逃さず、より長持ちさせるための方法があります。
それぞれの保存環境に合ったポイントを詳しくご紹介します。
リンゴを常温で保存する方法

リンゴを常温で保存する場合は、玄関や廊下、北向きの部屋など、風通しの良い冷暗所が適しています。
直射日光や暖房の当たる場所、高温多湿の場所は避けるのが基本です。
気温が18℃以上になる季節や室温が高い部屋では、傷みが早くなるため、冷蔵での保存に切り替えるようにしましょう。
リンゴを常温保存するときは、カゴや段ボールに、リンゴ同士が重ならないように入れましょう。
常温保存なら、保存期間は1ヵ月程度が目安です。
リンゴを冷蔵で保存する方法


冷蔵保存は、温度が0~5℃に保たれるので、リンゴを最も長持ちさせやすい保存方法です。
冷蔵庫で保存する場合は、リンゴを1個ずつ新聞紙やキッチンペーパーで包み、ジッパー付き保存袋に入れて冷蔵室で保存しましょう。
もし冷蔵室での保存がスペースの都合上難しそうな場合には、温度変化が起こりにくい野菜室の奥に保存するのがおすすめです。
リンゴをキッチンペーパーなどで包むことで、水分の蒸発やエチレンガスの影響を防ぐことができます。
冷蔵庫の野菜室なら、約2ヵ月保存できますよ。
リンゴを冷凍で保存する方法

食べきれないときは、リンゴは丸ごと冷凍するのが難しいため、カットして冷凍します。
カットしたリンゴは、色が変わらないよう、レモン汁か塩水に5分程浸してから水気を切り、冷凍用保存袋で密封してから冷凍庫に入れます。
リンゴはなるべく平らになるように広げて保存すると、1切れずつ解凍しやすくて便利に使えます。
冷凍したリンゴは、ソテーや煮るときに使うといいでしょう。
また、半解凍でそのまま味わうのも◎
1ヵ月を目安に使い切るのがおすすめです。
リンゴの品種ごとの収穫時期と保存性の違い
リンゴは収穫時期によって、「早生(わせ)種」「中生(なかて)種」「晩生(おくて)種」に分類されます。一般的に、収穫が遅い品種ほど、保存性が高いとされています。
保存性の高い、収穫時期が遅めの品種のリンゴは、冬のまとめ買いにもぴったりです。

なお、リンゴは見た目にシワが出たり、酸味が強くなったり、においが変化したりする場合は、傷み出したサインです。
保存性に関わらず、状態をよく確認してから食べましょう。

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リンゴは低温・高湿度の環境で保存し、おいしく味わおう!

リンゴをおいしいまま保存するには、低温・高湿度の環境であることが大切です。
また、室温や季節に応じて、常温・冷蔵・冷凍での保存を使い分けるようにしてください。
リンゴを冷蔵庫で保存する際は、ひと手間を加えるだけで、みずみずしい食感を長くキープできます。
トライアルの生鮮売り場では、旬のみずみずしいリンゴを販売しています。
栄養豊富なリンゴをお手頃価格で購入し、適切に保存しておいしく食べ切りましょう!

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