「リンゴ」の種類は豊富!トライアルで好みの品種を見つけよう
貯蔵技術の進歩で、最近は一年を通じてリンゴが手に入るようになりました。
とはいえ、やっぱり一番おいしいのは旬を迎える秋冬です。
特に、さまざまな種類が出揃う10~11月頃は、売り場も賑やか!
「うちはいつもサンふじ」「シナノスイートが好き」と、定番のリンゴが決まっているご家庭が多いかもしれませんが、たまには別の種類を選んでみると、新しい好みの味に出合えるかもしれません。
今回は、「黄色リンゴのトキは絶対に食べてみてほしい!」と力説するトライアルの野菜博士に、トライアルで買えるリンゴの特徴を中心に話を聞いてみました。
トライアルの野菜博士
トライアル 青果商品部 安丸輝(やすまる あきら)
青果担当歴12年。トライアルの野菜や果物の仕入れに携わる中で、多くの野菜知識を蓄積してきた。
好きな食べ物は、とうもろこしと桃。
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旬の時期は、トライアルで常時4~5種類をラインナップ
国内の収穫量がみかんに続いて多く、根強い人気を誇るリンゴ。
かつては、秋が来ると店頭に並び始めるのが一般的でしたが、最近は一年中いつでもリンゴを食べられるようになりました。
これは、糖度や蜜の入り具合を確認して選別する機械や、収穫してから出荷するまで貯蔵しておく設備が格段に進歩したから。
秋に収穫したリンゴを翌年までおいしく貯蔵しておける技術を使って、採れたての鮮度を維持している産地もあります。
とはいえ、リンゴは秋から冬にかけての収穫時期が旬であり、最も鮮度が高くておいしいことには違いありません。
トライアルでは、お盆明けくらいから最も早い品種が並び始め、常時4~5種類程度がそろっています。
早生種、中生種、晩生種の順に売り場に登場
リンゴは、生育の早い物から「早生種(わせしゅ)」「中生種(なかてしゅ)」「晩生種(おくてしゅ)」に分類され、順番に売り場に登場します。
収穫時期が違うので、品種ごとに旬の時期は微妙に異なります。
ここからは、トライアルで取り扱っているリンゴの中でも人気の8品種をピックアップして、特徴をご紹介します。
トライアルで買えるリンゴの種類別分類
サンつがる
お盆明けから出始める早生種のサンつがる。
元々は「ゴールデンデリシャス」に「紅玉」を交配して生まれた「つがる」という品種で、つがるに袋をかぶせずに育てたのがサンつがるです。
有袋栽培より見た目の色や貯蔵性には劣りますが、太陽の光を燦々と浴びて育った分、甘みがたっぷり含まれています。
早生ふじ(わせふじ)
生産量トップクラスを誇る「ふじ」の突然変異などで生まれた早生種の早生ふじ。
晩生種のふじより1ヵ月程早く、9月末くらいから収穫できるのでこの名前がつきました。
早生ふじはさまざまな品種の総称で、「ひろさきふじ」「ほのか」など、複数の品種があります。
外見や食感などはふじとあまり変わらず、蜜がたくさん入ったサクサクとした食べ応えです。
お店に並ぶのは10月上旬から。
シナノスイート
シナノスイートは、10月上旬頃からお目見えする品種です。
名前のとおり、長野県で生まれた甘いリンゴで、シャキッと歯切れの良い食感が特徴。
果汁が多くて酸味が少なく、とてもジューシーです。お子さんもから大人まで愛される味だといっていいでしょう。
気候が似ている山形県での栽培も多いです。
紅玉
10月上旬から登場する紅玉は、ほかの品種とは少し違って、調理・加工を前提としている物。
見た目は小ぶりで、色は真っ赤です。
煮込んでも荷崩れしにくい上、甘味だけでなく酸味がある点がお菓子づくりに適しており、アップルパイやリンゴジャムづくりに欠かせない品種ですね。
トライアルでは、だいたい赤いリンゴを2~3種類、黄色や青色のリンゴを1~2種類、全部で4~5種類のリンゴを常時販売しつつ、別枠で紅玉を並べるようにしています。
ジョナゴールド
ジョナゴールドは、ゴールデンデリシャスと紅玉を掛け合わせた、アメリカ生まれの品種です。
まろやかでさわやかな酸味が特徴で、甘味もしっかりあります。
甘いだけでも、酸っぱいだけでもなく、バランスのとれた「リンゴらしいリンゴ」がお好きな方に。
僕もそういうリンゴが好みなので、青森県の産地へ伺ったときに食べた、もぎたてのジョナゴールドのおいしさは忘れられません!
トキ
トキは、青森県で作られている、王林とふじの交配で生まれた黄色リンゴです。
黄色に少し赤色が混じったような皮が特徴で、強い甘味の中にほのかな酸味が感じられます。
黄色リンゴに対して、漠然と「酸っぱそう」「ぼそぼそしていそう」といったイメージを抱いている方は、ぜひトキを食べてみてください。
コクのある甘味がとてもおいしく、サクサクとした歯触りで、きっと印象が一変するはずです。
僕の一押しは間違いなくこれですね。
シナノゴールド
シナノゴールドは、ゴールデンデリシャスと千秋(せんしゅう)の掛け合わせで、これも黄色リンゴ。
長野県生まれで、これもトキのようにサクサクとした食感です。
甘味が強めですが、しっかりと酸味もあり、新しい品種なものの人気は高いです。
王林
王林はいわゆる青リンゴで、トキやシナノゴールドに比べて見た目は緑が強めです。
一見すると酸っぱいような気がしますが、実は甘味たっぷり。香りも高く食欲をそそります。
王林の最大の特徴は、食感のやわらかさ。
果肉はしっかりしていますが、サクッと軽く食べられます。
シャキシャキした硬いリンゴがあまり好きでない方や、歯に負担をかけたくないお年寄りなどにおすすめすることが多いですね。
王林が出始めるのは11月上旬で、晩生種にあたります。
リンゴの味わいチャート
リンゴの表面にツヤが出てきたら、早めに食べきろう
ざらざらとした手触りで、自然の中で力強く育ったことを感じさせてくれるリンゴ。
でもときどき、やけに表面がツヤツヤとしたリンゴを見かけることはありませんか?
あまりにツヤが出ているので、「ワックスが塗られている」「見栄えが良いように、何かつけて磨いている」と思っている人もいるかもしれません。
あのテカリ、実は成熟したリンゴ自身が出しているリノール酸やオレイン酸などの脂質(不飽和脂肪酸)なんです。
そのまま食べてもまったく問題ありませんが、オイリーになったリンゴは成熟しきったサイン。
おいしさを損なわないよう、できるだけ早く食べきってください。
トライアルで販売しているリンゴの中でいうと、ジョナゴールドは脂が出やすい品種ですので、購入された際には早めに召し上がってくださいね。
リンゴの保存は冷蔵庫で、そして早く食べきること
リンゴが好むのは、温度が低く一定していて、乾燥しにくい環境です。
リンゴを買って来たらポリ袋などに入れて密閉し、冷蔵庫で保管しましょう。
リンゴはスーパーでは常温で並んでいるので、家庭でも常温で置いておくイメージがありますが、これは厳格に温度管理をされた売り場だからできることなんです。
家庭の冷蔵庫ではそれほど長期間保存できないので、買ってきたらできるだけ早く食べきるのがおいしく食べる最大のコツといえるでしょう。
旬の時期には、トライアルでさまざまな品種を試してみよう
「リンゴは赤」の先入観で黄色に手を出せない人も多い気がしますが、黄色リンゴの中にもおいしい物がたくさんあるので、食わず嫌いはもったいないです!
旬の時期は種類も豊富ですので、ぜひ食べたことのない品種にもチャレンジしてみてくださいね。
リンゴは、秋、冬を通して品種を変えながら旬が続きます。
トライアルでは、人気の赤いリンゴから、知る人ぞ知るおいしさの黄色いリンゴ、お菓子づくりに最適な紅玉まで、シーズンを通してさまざまな品種を販売しています。
ぜひ、トライアルの店頭でチェックしてみてください!
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