栄養満点!マイタケの最高峰「黒舞茸」とは?一線を画す味わいを解説
一年を通じて安価で安定した品質の商品が手に入る上、旨味たっぷりでヘルシー、健康にも美容にも高い効果が期待できる食べ物といえばキノコ。中でも、とびきり旨味成分が多いといわれているのがマイタケなのだそう。
現在、トライアルで一押しの「黒舞茸」は、そんなマイタケの中でも特に濃い旨味と香りが特徴の天然マイタケ「クロフ」に極めて近い味わいを再現したもの。今回は、その黒舞茸の魅力を、トライアルの野菜博士がご紹介します!
トライアルの野菜博士
トライアル 青果商品部 安丸輝(やすまる あきら)
青果担当歴12年。トライアルの野菜や果物の仕入れに携わる中で、多くの野菜知識を蓄積してきた。
好きな食べ物は、とうもろこしと桃。
黒舞茸は味も旨味も、香りも濃い!
天然のマイタケは、大きく以下の3つに分けられ、シロフ→トラフ→クロフの順に市場価値が高くなります。
シロフ(白)
シロフは、傘から軸にかけて、全体が白いマイタケ。やわらかくてアクが少なく、煮込んでも煮汁が黒くなりません。
トラフ(茶)
一般的に、マイタケといって最初にイメージする人が多い、傘が茶色くて軸が白いマイタケがトラフ。シャキシャキとした歯応えが特徴です。
クロフ(黒)
傘も軸も黒いマイタケがクロフです。食感、味、香り、すべてにおいてシロフ、トラフより濃厚で、天然物の中でも希少価値が高いです。
こうした天然のマイタケは、全国各地で9月下旬頃から10月頃に収穫されますが、発生時期が短く流通量が少ないため、値段も高め。「食べたい」と思って、すぐに手に入るものではありません。
近年、年間を通じて安価にキノコを手に入れられるようになったのは、室内の工場で行う菌床栽培や原木栽培の技術が発達したからです。
黒舞茸は、「クロフ」の味と香り、歯触りを再現した栽培物です。クロフに極めて近い味わいながら、広く流通しているマイタケとほぼ変わらない価格で購入することができます。
黒舞茸の特徴は、味も香りも旨味も、すべてがとにかく濃いこと。「これがマイタケ!?」と新鮮な感動を味わっていただけると思います。
新鮮な黒舞茸を見分けるポイントは?
パックに入ったマイタケは、一見すると全部同じように見えますが、実は見た目で新鮮さをチェックすることができます。どれを買えばいいか悩んだら、「湿り気」と「傘の色」「傘の裏側」に注目してください。
からっと乾いている
冷蔵庫の野菜室で保存していたマイタケを出してみたら、傘の部分がしっとり湿ってハリがなくなっていた…という経験はありませんか?水気は、マイタケが新鮮さを失いつつあるサインです。
パックを手に取って中身をよく見比べ、傘が肉厚でしっかりしていて、からっと乾いている物を選んでください。
傘の色にツヤがある
マイタケは、古くなると傘がしなびて色が悪くなります。黒舞茸なら、傘がつややかで黒々としている物を選びましょう。
傘の裏側が白くなっていない
マイタケの傘の裏が白っぽく見えるのは、胞子を作る管孔(かんこう)と呼ばれる器官が発達しているから。
カビではないので食べても問題ありませんが、傘の裏の管孔が目立つ物は、新鮮なマイタケに比べると食感や味が劣るかもしれません。購入時には傘の裏も確認して、あまりに白い物は避けましょう。
ちなみに、傘の裏にくっついていることがあるふわふわとした白い綿のようなものは、「気中菌糸」と呼ばれる菌糸で、これもカビではありません。
気になる場合は包丁やキッチンペーパーなどで取り除いて、そのままお料理に使えます。
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黒舞茸なら、いつもの料理が一気にランクアップ!
肉厚な黒舞茸は、ぎゅっと噛むと中から濃厚な旨味と香りがあふれ出し、後を引きます。キノコを使って作るどんな料理も、ワンランクアップ間違いなし!
最初は黒舞茸そのもののおいしさを味わってほしいので、まずは軽く塩コショウを振り、ソテーして召し上がってみてください。「本当にマイタケだけ?」と疑いたくなるほど、深い味わいが長く口の中に残る大満足の一品になるはずです。
また、天ぷらや炊き込みご飯にしたり、鍋の具材として入れたりなど、黒舞茸を使えば一味違う仕上がりになりますよ!ここでは、トライアルの惣菜開発を担う株式会社明治屋の出田シェフが提案する、おすすめのレシピを2つご紹介します。
教えてくれたのはこの人!
株式会社明治屋 食品開発担当
出田大介(いでた だいすけ)
18歳で和食・懐石料理の世界に入り、35歳まで様々な懐石料理店で職人として活躍。
35歳から2年間修行のためにインドへ行き、インドに在籍している日本人向けの和食弁当のケータリングサービスを行っていた。その後2014年から株式会社明治屋のブランド「こはく本舗」のお惣菜担当として、唐揚げ、ハンバーグ、とんかつなどのお惣菜関係の食品開発を担当している。
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2年連続金賞受賞!トライアルの人気惣菜「唐揚げ」の魅力って?※取扱い終了
ホウレンソウと黒舞茸のホットサラダ
黒舞茸の食感を活かしたホットサラダ。市販の塩だれドレッシングで簡単に作ることができ、見た目もおしゃれなのでおもてなしにも。
材料
黒舞茸…1パック
ホウレンソウ…1束
ミニトマト…3個
厚切りベーコン…2切れ
塩だれドレッシング…40g
バター…10g
薄口醤油…少々
塩・コショウ…少々
粉チーズ…お好みの量
作り方
1. ホウレンソウは葉と茎の部分に分けて、5cm幅にカットする。ベーコンは1cm幅の短冊切りに、ミニトマトは半分に切る。黒舞茸は1口大に割く。
2. フライパンに弱火でバターを溶かし、舞茸を炒める。舞茸に火が通り始めたら、塩・コショウを入れて炒め、ベーコンを入れる。
3. ベーコンに火が通ったら、ホウレンソウの茎の部分を入れ、塩だれドレッシングを入れてさっと炒める。
4. 火を止めて薄口醤油、ホウレンソウの葉の部分を入れ、余熱で炒める。
5. お皿に盛ったらミニトマトを加え、粉チーズを好きなだけかけて完成!
黒舞茸の炊き込みご飯
黒舞茸の旨味がぎゅーっと詰まったシンプルな炊き込みご飯です。お好みで人参などの色どりを追加しても◎。炊飯器の蓋を開けた瞬間の濃厚な香りが食欲を刺激します!
材料
黒舞茸…1パック
米…3合
刻み揚げ…50g
ミツカン追い鰹つゆ…100g
水…450g
作り方
1. 舞茸は1口大にさいておく。
2. 材料を炊飯器に入れて、通常の炊飯をする。
3. 炊き上がったら混ぜて完成!
マイタケは健康と美容にも効果大
キノコ類には、不溶性食物繊維の一種であるキノコキトサン(植物性キトサン)をはじめ、心身の健康と美容に効果的な栄養素が数多く含まれています。
特にマイタケには、ほかのキノコに含まれない独自の成分と、ほかのキノコ類よりも多く含まれる成分があるので、効率的にとることができるんですよ!
マイタケ独自の成分
まずは、マイタケ独自の成分からご紹介しましょう。
MXフラクション…太りにくい体づくりをサポート
MXフラクションは、血液中のコレステロールを排出させるほか、脂肪、糖などの分解を促進。腸の動きを活発にして、体に余分な物を溜め込まない、太りにくい体づくりを助けます。
MDフラクション…免疫力アップにつながる働き
免疫力を高める力があるMDフラクション。がん細胞を見つけて破壊する力がある、ナチュラルキラー細胞と呼ばれる免疫細胞を活性化させることから、発がん抑制、転移の抑制などにも効果が期待できるとして研究が進んでいます。
マイタケに多く含まれる成分
続いて、ほかのキノコ類にも含まれているものの、マイタケにより多く含まれている栄養素と、その効能について紹介します。
ナイアシン…二日酔いの予防にも◎
ナイアシンはビタミンB群の一種で、水溶性のビタミン。炭水化物、脂質、たんぱく質などをエネルギーに分解する働きを助け皮膚や粘膜を保護したりします。脳神経の働きの正常化や、二日酔い予防などの働きも。
エルゴステロール…骨粗しょう症予防に◎
日光にあたることによって、体の中でビタミンDに変わるエルゴステロール。カルシウムの吸収を促進するので、骨粗しょう症の予防につながります。エルゴステロールをより増やしたい場合は、マイタケを薄切りにして新聞紙などに広げ、天日干しにするといいですよ。
なお、マイタケはたくさんの栄養素を含む分、食べすぎると体に負荷がかかることもあるので要注意。一度にたくさんとるのではなく、毎日少しずつ取り入れるようにしましょう。
マイタケを保存するなら冷凍がおすすめ!
マイタケは長く置くほど水分が出て、鮮度も味も落ちやすくなります。購入してすぐ食べるなら、パックのまま冷蔵庫の野菜室で保存しても構いませんが、数日置く場合はパックから出して、水分を吸い取りやすい新聞紙やキッチンペーパーに包んでから保存してください。
たくさん買ってきたら、食べやすい大きさに切って保存袋に入れ、冷凍しておくのも◎。使いたい分だけさっと取り出して使える上、冷凍することで細胞膜が破壊され、栄養価や旨味成分がアップします。
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普通のマイタケとは一線を画す味わいの黒舞茸を、トライアルで!
トライアルでは、2022年から黒舞茸の取り扱いを開始しました。希少価値の高いクロフの味や香りを再現したマイタケにもかかわらず、一般的なマイタケとほぼ変わらない価格で販売しています! まずは一度、この味わいを体験してみていただきたいので、黒舞茸を見かけたらぜひ手に取ってみてください。
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