
メロンの食べ頃はいつ?追熟の方法やおすすめの切り方を紹介
芳醇な香りとみずみずしい果肉、そして贅沢な甘さが人気のメロン。
現在ではさまざまな品種が登場し、一般家庭でも気軽に食べられるようになりましたが、ほかの果物に比べれば高級な果物なので、間違いなくおいしい物を選びたいですよね。
ここでは、メロンの食べ頃はいつなのか、おいしく食べるための追熟の方法やトライアルで買える種類など、旬のメロンを堪能するコツを、トライアルの野菜博士に聞いてみました!
トライアルの野菜博士

トライアル 青果商品部 安丸輝(やすまる あきら)
青果担当歴12年。トライアルの野菜や果物の仕入れに携わる中で、多くの野菜知識を蓄積してきた。
好きな食べ物は、とうもろこしと桃。

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目次
メロンの食べ頃は「網目」と「お尻」に注目!
「買ってきたメロンを切ってみたら、まだ若くて硬かった」「熟しすぎていておいしくなかった」となると、かなりがっかりしますよね。
食べ頃を見極めるポイントは、メロンのお尻。
つるの反対側、お尻部分がくぼんできたら食べ頃です。
購入から間を置かずに食べるなら、お尻部分に弾力があって甘い香りのする物を選んでください。
購入後、数日置いて食べるなら、完熟に近い物よりも少し硬めの物を選び、家で追熟させるといいですね。
また、網目があるネットメロンは、網目の様子も参考になりますよ。
おいしいネットメロンの特徴
- 網目がはっきりしている
- 果皮全体に網目が均等に広がっている
- 網目が盛り上がっている
- 網目と果皮に色ムラがない

追熟中は常温保存!食べる2時間前に冷蔵庫へ
買ってきたメロンがまだ硬いとき、とりあえず冷蔵庫や野菜室に入れていませんか?
上手に完熟させておいしく食べるには、常温保存が鉄則です。
冷やしすぎると、メロン本来の風味と甘味が失われてしまいます。
20〜25℃の室温を目安に、風通しが良く直射日光があたらない場所に置いておきましょう。
メロンは常温で保存することで甘く、おいしく追熟します。
お尻がくぼんできたら、「そろそろ食べ頃」のサイン。
食べる2時間程前に冷蔵庫へ移し、じっくり冷やして食べましょう。

食べやすさアップ!メロンのおすすめの切り方

メロンをよりおいしく、食べやすくするためには、切り方にもこだわりたいところ。
続いて、ご自宅で食べるときにおすすめの切り方をご紹介します!
くし形に切る

メロンの甘味は外側よりも内側、ツルがある上部よりもお尻に近い下側に集まっています。
比較的一般的な切り方になると思いますが、複数人で食べるときは、縦半分に切ってからくし形に切り分けると、甘味が平等に行き渡りますよ!
くし形に切ってから一口大に切る


お客様にお出しするときなど、より食べやすくするためには、ひと手間加えてみましょう。
くし形に切ったら、皮の部分を切り取り、さらに実を一口大に切ってください。
くし形に切ってから斜めに切る

スプーンやフォークを使わず、手で食べやすくなるのがこの切り方。
くし形に切ったら、皮はむかずに斜めにカットしてください。
まっすぐに切るとどうしても端が小さくなってしまうので、斜めに切ることで大きさをそろえられます。
トライアルで買えるメロンの種類
次に、トライアルで初夏に手に入る代表的なメロンの品種をご紹介します。
ぜひ手に取ってみてください。
アンデスメロン

高級メロンに分類されるネットメロンの中では、比較的リーズナブルな価格帯のアンデスメロン。
名前を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
病気に強く、品質と価格が安定していることから、消費者・販売者・生産者の3者にとって「安心です」を略して「アンデスメロン」の名がついたそうです。
パパイヤメロン

網目のない、楕円体のパパイヤメロン。
黄色い縞がある果皮の色合いがパパイヤに似ていることから、パパイヤメロンと呼ばれるようになりました。
果肉は白く、シャキシャキとしています。
クインシーメロン

赤肉のネットメロンであるクインシーメロン。
果肉が厚く、噛むと滴るようなジューシーさとともに、濃い甘味が広がります。
赤肉の女王を意味する「クイーン」に「ヘルシー」を組み合わせてネーミングされました。
レノンメロン

レノンメロンは、太く細かなネットに包まれた、濃いオレンジ色の果肉が特徴的な赤肉メロンです。
皮に近い緑色の部分が少ないため、果肉が厚くて日持ちがいいのが特徴。
肥後グリーンメロン

青肉のネットメロンである肥後グリーンメロン。
熊本県の限定品種でしたが、現在は各地で栽培されています。
楕円形で、果肉はしっかりとした歯応えと甘味があります。
1玉で買うなら、旬の品種を選ぼう
メロンのような大きい果物は、丸ごと買っても食べきれないというお客様が増えたことから、トライアルでは食べやすいサイズに切って販売しています。
カットフルーツは、少人数でも1日で食べきれる量を手頃な価格で購入できるのが魅力ですが、一方でせっかくなら丸ごと買って思う存分食べたいと考える人も多いでしょう。
1玉で買うなら、その時期の旬の品種を選ぶのがおすすめ!
メロンは、4月の終わり頃から熊本や長崎など、暖かい地方で露地物(温室やビニールハウスではなく、露天の畑で栽培された物)の収穫が始まり、徐々に寒い地方へと旬が移っていきます。
赤肉はお子さんに、青肉はシニア層に◎
赤肉と青肉、どちらを買おうか迷ったら、いっしょに食べる人によって選ぶといいかもしれません。
メロンの甘味は赤肉も青肉も同様に強いのですが、甘みの質は微妙に違うからです。
どちらかといえば、赤肉は滑らかな口当たりの中に深いコクのある濃い甘さで、お子さんに人気の味。
青肉はさっぱりと爽やかでキレのある甘みなので、こってりとした甘さが苦手な方や、比較的高齢の方にも好まれやすいでしょう。
マルチ栽培のメロンならさらにおいしい
昨年からトライアルが取り組んでいるのが、「マルチ栽培」と呼ばれる栽培方法で作られたメロンの販売です。
マルチ栽培とは、メロンを育てている畑の表面をポリフィルムやビニルフィルムなどのシートで覆い、乾燥や病気を予防する手法で、和歌山のみかん栽培などでよく行われています。
マルチ栽培のメリットは、上から降り注ぐ太陽光と、シートに反射する太陽光のおかげで、通常のメロンに比べてぐっと甘みが増すこと!
トライアルでは、関東や大阪に向けてマルチ栽培のメロンを出荷している「秋月農園」と契約し、九州では珍しいマルチ栽培のメロンを販売します。
佐賀県、福岡県、山口県、大分県の4県での展開が決まっているので、該当エリアにお住まいの方は楽しみに待っていてくださいね。
トライアルなら、産地リレーで長く旬のメロンを楽しめる

トライアルでは、旬とともに青果の仕入れエリアを移動する「産地リレー」を導入しています。
だから、そのとき最もおいしい青果を、手に取りやすい価格で売り場に並べることができるんですね。
もちろん、メロンも同じ。初夏に旬を迎える九州から茨城県、秋口の北海道まで、生産者とつながることで高品質なメロンをお手頃価格でご提供しています。
さまざまな品種を食べ比べて、お気に入りを見つけてみるのもいいですね!

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