

レンジの下処理でラクラクカット!かぼちゃの安全な切り方を紹介
かぼちゃは栄養価が高く、煮物やスープ、天ぷらなど幅広い料理に使える便利な食材ですが、「硬くて切るのが大変」「包丁が通らなくて怖い」と感じている人も多いのではないでしょうか。
実は、かぼちゃは電子レンジで加熱するだけで、驚くほど簡単に切れるようになるんです。
今回は、レンジを使ったかぼちゃの下処理方法をはじめ、丸ごと・4分の1サイズのカット方法、料理別のおすすめの切り方、さらにかぼちゃの皮を剥くべきかどうかについて、料理家の風間章子さんに解説していただきました。
教えてくれたのはこの人!

風間章子(かざま あきこ)
料理家/調理師
イタリアンレストランで6年間修業した後、カフェを立ち上げ、雑誌やウェブなど、さまざまなメディアにて料理監修で活躍。これまで、4店舗のカフェの料理メニューの立ち上げを行う。料理の技術向上はもちろん、料理の楽しさを伝えることを目的とし、料理の撮影や料理教室を開催するキッチンスタジオ「人形町キッチン」を運営。わかりやすい説明と気さくな人柄で、好評を得ている。
X(旧Twitter):@ACCO_kzm
トライアルでの販売価格
かぼちゃ(100g)…本体価格38円(税込41円)
※2025年8月 メガセンタートライアル八千代店調べ。
※販売価格は時期や産地によって変動します。
かぼちゃはレンジで時短&ラクラクカット

かぼちゃはとても硬く、包丁が通りにくい野菜のひとつ。
無理に切ろうとすると手をケガしてしまうこともあります。
そんなときにおすすめなのが、電子レンジでの下処理です。
かぼちゃは加熱することで、ぐっと柔らかくなり、安全かつ簡単に切ることができます。
かぼちゃの加熱時間の目安は次のとおりです。
かぼちゃの電子レンジ(600W)での加熱時間目安
大きさ | 加熱時間の目安 |
---|---|
大きめの丸ごとかぼちゃ(約1.5kg) | 5分 |
小さめの丸ごとかぼちゃ(約1kg) | 3分 |
2分の1個 | 2~3分 |
4分の1個 | 1~2分 |
かぼちゃのサイズやレンジの機種によって多少の違いはありますが、基本的には1分ずつ様子を見ながら加熱していくのがおすすめ。
加熱しすぎるとやわらかくなりすぎて、反対に切りにくくなることもあるので注意しましょう。
加熱後は熱くなっている場合が多いので、ミトンやふきんを使ってやけどに注意しながら取り扱ってください。
また、加熱したかぼちゃは傷みやすくなるため、加熱後はなるべく早めに使い切るのがベストです。

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丸ごとかぼちゃを切る方法

丸ごとのかぼちゃをカットするのは、慣れていないと大変ですが、コツを覚えれば安全に切ることができます。
まずは、レンジで下処理を終えたかぼちゃを用意しましょう。
カット手順は次のとおりです。
1. まな板の下に濡れふきんを敷く
かぼちゃが滑らないよう、まな板の下に濡らしたふきんを敷いて安定させましょう。
固定することで包丁がズレにくくなり、安全性がアップします。
2. かぼちゃの底から包丁を入れる

かぼちゃに包丁を入れる際は、底側から包丁を入れましょう。
かぼちゃの底側は皮が比較的薄く、切りやすいのが特徴です。
3. 包丁の先で切り込みを入れる


まず包丁をかぼちゃの表面に垂直にあてて、ゆらゆらと小刻みに揺らしながら3~4cmほど切り込みを入れます。
切り込みが入ったら、包丁を差し込んで内側(果肉部分)から、皮側に向かってカット。
包丁を差し込んだ後、刃を水平に戻しつつ、切り進めるとよいでしょう。
半分ほど切り込みを入れたら、180度回して反対側も同様に切り込みを入れます。
このとき一気に切ろうとせず、段階的に進めることが重要です。
4. 力を入れて下まで一気にカットする

切り込みが入ったらふきんを外し、包丁の根元まで使って下まで一気にカットします。
包丁の重さと体重を少しのせて、ゆっくり慎重に切りましょう。
5. 4分の1にカットしてヘタを取る


続けて、4分の1サイズにカットします。
上下のヘタは避けて切るか、最後に取り除きましょう。
ヘタは硬くて滑りやすいため、無理に切らないのが安全です。
6. スプーンでワタと種を取り除く

スプーンを使って、中央のワタと種をしっかりかき出します。
スプーンの縁を使ってこそげるようにすると、きれいに取れます。
もし包丁に自信がない場合は、スーパーであらかじめカットされているかぼちゃを買うのも一つの方法です。
カットしたかぼちゃは、日持ちしにくくなるため、冷蔵保存してなるべく早めに使い切るようにしましょう。
4分の1サイズのかぼちゃを切る方法

4分の1サイズのかぼちゃも、まずはレンジで軽く加熱するのがポイント。
カットの手順は以下のとおりです。
4分の1サイズのかぼちゃのカット手順
- ワタと種をスプーンでしっかり取り除く
- かぼちゃの内側を上にしてまな板に置く
- 内側のやわらかい果肉部分から包丁を入れてカットする
かぼちゃの皮はとても滑りやすいため、無理に皮から切ろうとすると包丁が滑って危険です。
内側(果肉部分)から包丁を入れることで、より安全にカットできます。
また、「きれいに等分する」ことにこだわらず、使いたい料理やサイズに合わせて、切りやすい部分から順番にカットしていくのがおすすめ。
皮が硬すぎる場合は、果肉の途中まで切り込みを入れたあと、手で割るようにしてもOKです。

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料理別!おすすめのかぼちゃの切り方
かぼちゃは切り方によって、仕上がりの食感や味の染み込み方が大きく変わります。
ここでは、定番料理に合わせたおすすめの切り方と、それぞれのポイントをご紹介します。
角切り:煮物やシチューにぴったり

角切りは、ほくほくとした食感を生かしたい煮物やシチューに最適な切り方です。
次の手順で切ると、形が崩れにくく、均等に火が通ります。
かぼちゃを角切りする手順
1. 4分の1サイズのかぼちゃを内側(果肉部分)から、輪切り状に3~4cm幅でカットする

2. 輪切りをさらに縦横にカットして、2~3cm角のサイズにカットする

かぼちゃは部位によって厚みにばらつきがあるので、火の通りを均一にするためにサイズを調整して切るとよいでしょう。
角切りにすると煮崩れしにくく、煮物やシチューでもしっかりと形が残ります。
薄切り:焼き物や天ぷらにおすすめ

薄切りは、焼き物や天ぷら、グリルなどの加熱時間が短い料理にぴったり。
薄切りは火が通りやすいため、カリッと焼いたり、カラッと揚げたりといった食感を楽しむ料理に向いています。

かぼちゃを薄切りにする際は、内側(果肉部分)から皮側に向かって、均一な厚みで3~5mm幅にカットするとよいでしょう。
かぼちゃは湾曲しているため、カット後の厚みにムラが出やすいので注意が必要。
焼きムラを防ぐためにも、断面のバランスを意識してカットするのがコツです。
かぼちゃの皮は剥いた方が良い?

かぼちゃの皮には栄養がたっぷり含まれており、料理によっては剥かずに使ってもOK。
料理の種類や好みに合わせて、皮を残すかどうかを使い分けるのがポイントです。
例えば、薄切りで炒め物や焼き物に使う場合は、皮が口に残りにくいため、そのままでも気になりません。
一方で、煮物やポタージュなどに使うときは、口当たりを良くしたり、味の染み込みを良くしたりするために、皮を部分的にそぎ落とすのがおすすめ。
皮をしっかり剥くことで、食感や見た目が格段に良くなります。
かぼちゃの皮を剥く際は、包丁を使って、果肉と皮の境目をそぐようにカットすると、安全かつスムーズに剥くことができます。
皮が硬くて不安な場合は、レンジで加熱してから剥くとさらにラクになりますよ。
かぼちゃの安全な切り方を知って、料理のレパートリーを増やそう

かぼちゃはレンジでの加熱をうまく活用すれば、安全に、そしてスムーズに下ごしらえができるようになります。
また、切り方を工夫することで、かぼちゃの甘みや食感、見た目の印象までも変わるため、普段の料理がもっと楽しくなるはず。
トライアルでは、旬のかぼちゃをお手頃価格で販売中。
ぜひこの機会に、安全で簡単にできるかぼちゃの下ごしらえにチャレンジして、食卓のレパートリーを広げてみてくださいね。

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