カボチャは冷凍で長持ち!適切な保存方法と冷凍後のおすすめレシピ
カボチャは丸ごと1玉であれば長期保存ができますが、スーパーなどでよく目にする4~6等分にカットされたものはあまり長く保存できません。
買ってきたけれどすぐには使わない場合、使いきれずに余った場合は、冷凍で保存するのがおすすめです。
今回は、カボチャの正しい冷凍保存の仕方と、冷凍カボチャを使ったレシピを、フードコーディネーターの清水加奈子さんに教えていただきました。
教えてくれたのはこの人!
清水加奈子(しみず かなこ)
フードコーディネーター/管理栄養士
調理師、中医薬膳師の資格も持つフードコーディネーター。アイディアレシピやダイエットレシピの提案からフードスタイリングまで幅広くこなし、食関連の企業サイトや雑誌などで活躍中。
公式サイト
目次
トライアルでの販売価格
カボチャ(1玉)…399円(税込)
※2023年10月 スーパーセンター藤沢羽鳥店調べ。
※トライアルの商品はすべて税込表示です。
※販売価格は時期や産地によって変動します。
カボチャは常温保存、冷蔵保存でもOK?
カボチャは丸ごと1玉であれば2~3ヵ月の保存が可能です。
新聞紙やキッチンペーパーなどで全体を包み、風通しのいい場所に置いておきましょう。
一方、カットしたカボチャは傷みやすくなります。特に傷みやすいのが、水分を多く含む種とワタの部分。
スーパーなどで種とワタがついた状態のカットカボチャを買ってきたときは、早めにスプーンなどで種とワタを取り除きましょう。
種とワタを取り除いた後は、キッチンペーパーなどで水分を拭き取り、切り口をラップできっちりと巻いて冷蔵庫の野菜室へ。
それでも保存期間は3~4日と短いので、しばらく使わないことがわかっている場合は冷凍保存をするのがおすすめです。
カボチャの冷凍は「生のまま」か「マッシュする」のが◎
次に、より長くカボチャを保存するためにおすすめの、冷凍方法の手順を見ていきましょう。
ここでは生のまま冷凍する場合、加熱後にマッシュしてから冷凍する場合の2つの方法をご紹介します。
カボチャを切る前にレンジ加熱すると◎
カボチャの皮は非常に硬く、そのまま切るのは大変ですし、無理に切ろうとすると包丁でケガをする可能性もあります。
そのため、皮が硬いカボチャを切りやすくするために、レンジ加熱しましょう。
丸ごと1個の場合はカボチャの表面を水で洗い、水気を拭かずにラップで包んで600Wの電子レンジで3~4分程加熱します。
カットしたカボチャの場合は、種とワタを取り除いてからラップに包み、600Wの電子レンジで加熱。
加熱時間の目安は4分の1個分でおよそ1~2分です。
生のまま冷凍する場合
続いて、調理していない状態のカボチャを冷凍する方法を見ていきましょう。
生のカボチャの冷凍方法
1. 角切りや厚めのスライスなど、用途に合わせてカットする。
2. 粗熱が取れたら、ジッパー付き保存袋に入れて冷凍庫へ。
冷凍した場合、約2週間は保存が可能です。
調理する際は自然解凍せず、レンジで加熱して解凍するか、凍ったまま調理するようにしましょう。
マッシュして冷凍する場合
カボチャサラダなどを作る予定がある場合は、カボチャをマッシュしてから冷凍するのもおすすめです。
マッシュしたカボチャの冷凍方法
1. カボチャを角切りにして薄く皮をむく。さらに細かくカットして耐熱皿に並べる。
※スープなど、カボチャの色をきれいに出したい場合は皮をむいたほうがいいが、そうでなければむかなくてもOK。
2. 耐熱皿にふんわりとラップをし、600Wの電子レンジでカボチャがやわらかくなるまで加熱する。加熱時間の目安は4分の1個分で約3分。
3. カボチャが熱いうちにフォークやマッシャーを使ってつぶす。完全にマッシュしても、少し形が残るくらいでも、お好みの状態に。
4. 粗熱が取れたらジッパー付き保存袋に入れる。空気を抜きながら平らにして封をし、冷凍庫で保存。
保存期間の目安は約2週間。
調理する際は自然解凍せず、レンジで加熱して解凍するか、凍ったまま調理するようにしましょう。
冷凍カボチャを使ったレシピ
冷凍したカボチャは、冷凍していないものに比べて食感がやわらかくなりますが、皮まで食べられるため、栄養を余すところなく摂取できるのが魅力。
このほか、味が染み込みやすい、冷凍のまま使えるといったメリットもあります。
そんな冷凍カボチャを使ったレシピを、清水さんに紹介してもらいました。
カボチャの肉巻き
材料(2人分)
カボチャ(スライスして冷凍したもの)…4分の1個(8枚)
豚バラ肉…8枚(150g)
塩、コショウ…各適量
小麦粉…適量
油…適量
[A]
みりん…大さじ1
醤油…大さじ1
酒…大さじ1
砂糖…小さじ1
作り方
1. 豚バラ肉に塩、コショウ、小麦粉を振る。冷凍カボチャのスライス1枚につき、豚バラ肉1枚を巻き付ける。
2. フライパンで油を熱し、「1」を両面焼く。肉に火が通ったら蓋をし、カボチャに火が通るまで2~3分程加熱する。
3.「2」に[A]を加え、全体に絡めながら照り焼きにする。
カボチャを焼くときは、まず肉の巻きとじを下にして焼くと、肉がはがれるのを防ぐことができますよ。
簡単カボチャグラタン
材料(2人分)
カボチャ(8分の1カット冷凍)…2切れ
ミートソース(市販)…100g
牛乳…大さじ1
ピザ用チーズ…適量
パセリ…少々
作り方
1. 冷凍カボチャを600Wの電子レンジで5~6分加熱し、解凍する。カボチャの皮を壊さないように実をスプーンでくり抜く。
2. ミートソースにくり抜いたカボチャ、牛乳を混ぜる。
3.「2」を「1」のカボチャの皮の上にのせ、ピザ用チーズをかけたら、トースターで焼き目をつける。最後にパセリを散らして完成。
カボチャのミートソースは、ゆるすぎると皮の器からこぼれてしまうので要注意。
程良くまとまるよう、牛乳の量で調整してください。
ぜひ皮ごと食べてくださいね!
カボチャとクリームチーズのサラダ
材料(2人分)
カボチャ(角切りにして冷凍したもの)…4分の1個
クリームチーズ…50g
マヨネーズ…大さじ1
塩、コショウ…各適量
サニーレタス(飾り用)…適量
作り方
1. 冷凍カボチャを耐熱ボウルに入れ、600Wの電子レンジで5~6分加熱して解凍する。熱いうちにフォークなどでつぶす。
2. カボチャの粗熱が取れたらクリームチーズ、マヨネーズ、塩、コショウを加えてざっくりと混ぜる。
3. 器に飾り用のサニーレタスを敷いて「2」を盛る。
ここでは角切りにして冷凍したカボチャを使いましたが、あらかじめ形を残してマッシュした冷凍カボチャを使っても◎。
解凍したらクリームチーズと調味料を混ぜるだけで完成するので、調理の時短につながります。
カボチャパンケーキ
材料(3~4人分)
カボチャ(マッシュして冷凍したもの)…150g
ホットケーキミックス…200g
卵…1個
牛乳…150ml
油…適量
ハチミツ…適量
バター…適量
シナモンパウダー(お好みで)…適量
作り方
1. 冷凍カボチャを600Wの電子レンジで2~3分加熱して解凍し、粗熱を取る。
2. ボウルに卵を割りほぐし、牛乳、「1」を加えて混ぜたら、ホットケーキミックスを加えて粉っぽさがなくなるまで混ぜる。
3. フライパンで油を熱し、「2」の3分の1量を丸く流し入れ、表面に空気の泡がプツプツしてきたら裏返し、中心に火が通るまで焼く。残りの生地も同じように焼く。
4.「3」を皿に盛り、ハチミツをかけてバターをのせる。お好みでシナモンパウダーをかける。
時間に余裕があるときにまとめて焼いて、1枚ずつラップに包んで冷凍しておけば、電子レンジで温めるだけでOKになります。
お子さんのおやつや、忙しい朝の食事におすすめですよ!
おいしいカボチャの選び方
せっかく買うからには、よりおいしいカボチャを手に入れたいもの。
そのためには、次のポイントを意識して選んでみてください。
- 丸ごとのカボチャ
- 皮が黒々としていて、表面に傷やゴツゴツとした凹凸が少ない
- ずっしりと重い
- カットされたカボチャ
- 実の色が濃い
- 種やワタが傷んでいない
- 切り口が変色したり乾燥したりしていない
カボチャの選び方
丸ごと買っても冷凍保存すればおいしく長持ち!おいしいカボチャはトライアルで
トライアルでは、カットしたカボチャはもちろん、旬の時期には丸ごと1玉でもお手頃価格で販売しています。
使いきれないと思いがちな丸ごとのカボチャも、今回ご紹介した冷凍保存の方法とレシピを活用すれば、無理なく消費できるはず!
ぜひ、夕食のおかずやデザートづくりに、トライアルのカボチャをご利用ください。
野菜・果物など毎日食べたいトライアルの青果、鮮度と味へのこだわり