サツマイモの保存方法は?冷蔵・冷凍でおいしく長持ちさせるコツ
サツマイモは秋から冬に旬を迎えますが、スーパーなどでは一年を通して販売されています。
とはいえ、常温で傷んでしまったり、冷蔵庫の中で変色してしまったりした経験がある人も多いのでは?
料理家の風間章子さんによると、サツマイモは季節によって保存の仕方を使い分ける必要があるそうです。
今回は、サツマイモのおいしさを損なわずに保存するコツを教えていただきました。
教えてくれたのはこの人!
風間章子(かざま あきこ)
料理家/調理師
イタリアンレストランで6年間修業した後、カフェを立ち上げ、雑誌やウェブなど、さまざまなメディアにて料理監修で活躍。これまで、4店舗のカフェの料理メニューの立ち上げを行う。料理の技術向上はもちろん、料理の楽しさを伝えることを目的とし、料理の撮影や料理教室を開催するキッチンスタジオ「人形町キッチン」を運営。わかりやすい説明と気さくな人柄で、好評を得ている。
X(旧Twitter):@ACCO_kzm
サツマイモの種類を食べ比べ!安納芋、紅あずまなど6品種を徹底比較
トライアルでの販売価格
サツマイモ(1袋)…499円(税込)
※2024年7月 メガセンタートライアル八千代店調べ。
※トライアルの商品はすべて税込表示です。
※販売価格は時期や産地によって変動します。
サツマイモの保存は常温・冷蔵・冷凍のどれがおすすめ?
サツマイモの保存は常温が基本ですが、季節や環境によって適切な保存法が変わってきます。
常温での保存が可能なのは、秋から冬にかけて。丸のままのサツマイモであることが条件です。
カットしたものは、冬場でも冷蔵保存するようにしてください。
一方、春から夏にかけてのサツマイモは、カットしていないものも冷蔵保存がおすすめです。
気温や湿度が高くなる時期は、虫がついたり、傷んだりするのを避けるためにも、常温保存は避けましょう。
さらに、サツマイモは冷凍保存することもできます。
サツマイモは冷凍しても甘さがほとんど変わらないのが特徴。
凍ったまま調理に使うこともできるので、ストックしておくと便利ですよ。
サツマイモを保存する際の注意点
常温・冷蔵・冷凍で保存できるサツマイモですが、いくつか注意すべき点があります。
サツマイモは低温に弱く、10℃以下の環境では黒く変色したり、傷みやすくなったりといった低温障害を起こしてしまいますので、冷蔵保存する際は必ず野菜室に入れるようにしてください。
また、黒くなってしまったサツマイモは甘さより苦味が強くなるため、変色した部分は取り除いて使うようにしましょう。
反対に、サツマイモが高温に強いかといえば、そうではありません。
サツマイモは20℃以上の環境では皮の色が劣化したり、発芽が進んだりするといわれています。
さらに、湿度が高いと腐りやすくなるので、春から夏の気温の高い時期は野菜室での冷蔵保存がマストです。
サツマイモを常温保存する方法
保存期間の目安:1ヵ月程度
サツマイモを常温で保存するときは、室温に気をつけましょう。
直射日光があたるのを避け、20℃以下の涼しい場所で保存するようにしてください。
この状態で約1ヵ月の保存が可能ですが、保存しているうちに芽が出てしまうこともあります。
サツマイモの芽自体に毒性はありませんが、芽に栄養が取られることで、味が落ちるだけでなく、苦味も出てくるため、食べるのは避けたほうがいいでしょう。
サツマイモを冷蔵保存する方法
サツマイモを冷蔵保存する場合、丸のままと使いかけのものとで、次のように手順が異なります。
丸のままの場合
保存期間の目安:2~3週間
丸のまま保存する場合は、レジ袋やビニール袋に入れて野菜室で保存します。
通気性を確保するため袋の口は閉じず、余った部分を軽く折りたたむ程度でOK。
これで、2~3週間の保存が可能です。
カットしたものの場合
保存期間の目安:1週間以内
カットして使い切れなかったサツマイモは、切り口が乾燥しないようにラップを密着させて全体を包みましょう。
ラップで包んだサツマイモは、ビニール袋に入れて野菜室で保存します。
一度包丁を入れたサツマイモは、1週間以内に食べ切るようにしてください。
サツマイモを冷凍保存する方法
保存期間の目安:1ヵ月程度
生のサツマイモは必ずカットしてから冷凍するのがポイントです。
サツマイモを冷凍保存する手順
1. サツマイモを水洗いしてしっかり水気を拭き取り、食べやすい大きさに切る。
2. ジッパー付き保存袋に重ならないように入れて封をし、冷凍庫で保存する。
サツマイモは2cm幅くらいの輪切りにすると、冷凍後の使い勝手もいいのでおすすめです。
サイズが大きいものは半月切りにしてもいいでしょう。
ここで大きさをそろえておくことで、調理時の加熱ムラを防ぐことができますよ。
冷凍したサツマイモの活用レシピ
冷凍したサツマイモは揚げ物や煮物など、さまざまな料理に使えます。
冷凍して常備しておけば、忙しい日にもサッと取り出して、簡単に一品を作ることができるのが魅力。
ここでは、手軽に作れる2品のレシピを風間さんに教えていただきました。
大学芋
材料(2人前)
冷凍サツマイモ(半月切り)…200g
ハチミツ…大さじ3
黒ごま…小さじ2
揚げ油…適量
作り方
1. 揚げ油を180℃に温め、冷凍サツマイモを入れる。
2. 5分程揚げて、表面が黄金色になってきたら油から取り出し、しっかりと油を切る。
3.「2」を器に盛り、ハチミツをかけて黒ごまを振る。
サツマイモは解凍せずに揚げてOK!
一度にすべての冷凍サツマイモを入れると油の温度が下がってしまうため、2回に分けて(100gずつ)揚げるのがおすすめです。
サツマイモのレモン甘露煮
材料(2人前)
冷凍サツマイモ(輪切り)…180g
水…250ml
※サツマイモがしっかりとかぶる程度。鍋の大きさによって要調整。
みりん…大さじ2
砂糖…大さじ1
塩…ひとつまみ
レモン果汁…小さじ1
作り方
1. 鍋に冷凍のサツマイモと、サツマイモがかぶるくらいの水を入れて火にかける。沸騰したら弱火にし、アクを取りながら5分程茹でる。
2.「1」にみりん、砂糖、塩を加え、オーブンシートなどで落とし蓋をし、弱火で10分程煮る。
3. 水分がなくなってきたら、煮汁をサツマイモに絡めるようにして混ぜ合わせ、レモン果汁を加える。
加熱したサツマイモを保存するには?
茹でたり、ふかしたりして、一度加熱したサツマイモが余ったときは、冷蔵または冷凍で保存しましょう。
ただし、冷蔵での保存は変色しやすく、傷みやすいため、翌日には食べ切るようにしてください。
冷凍する場合は、粗熱を取ったあと、食べやすい大きさに切ってジッパー付き保存袋に重ならないように入れて冷凍庫へ。
凍ったまま煮物や汁物に使うことができます。
加熱後に冷凍したサツマイモの保存期間の目安は、約1ヵ月です。
マッシュしてからの冷凍も、コロッケやスイートポテトなどに活用できます。
ジッパー付き保存袋に伸ばした状態で冷凍すれば、必要な分だけ使えるので便利ですよ。
適した保存方法でサツマイモを長く、おいしく、味わおう
ホクホクとした食感と自然な甘さが魅力のサツマイモは、おかずにもおやつにも活躍する野菜。
サツマイモをたくさん手に入れた場合も、今回ご紹介した保存方法で長くおいしさを保つことができますので、ぜひ試してみてください。
トライアルでは、さまざまな品種のサツマイモをいつでもお手頃価格でご提供しています。
時期によって常温保存と冷蔵保存を使い分けたり、冷凍保存も活用したりして、旬のサツマイモをたっぷり楽しみましょう!
野菜・果物など毎日食べたいトライアルの青果、鮮度と味へのこだわり