サツマイモの種類を食べ比べ!安納芋、紅あずまなど6品種を徹底比較
秋から冬にかけて旬を迎えるサツマイモ。トライアルの青果売り場にも、毎年、さまざまな品種のサツマイモが並びます。
サツマイモは、品種によって食感や甘みが変わるだけでなく、素材が活きやすい調理方法も変わってくるのだとか。そこで今回は、フードコーディネーターの清水加奈子さんに、サツマイモの種類別の特徴や、適した調理法について教えていただきました。
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品種を徹底比較!サツマイモの食感・甘みの違い
一口にサツマイモといっても、近年は紅あずまや鳴門金時、シルクスイートなど、さまざまな品種が登場しています。
まずは、代表的なサツマイモの品類やその特徴を見ていきましょう。
サツマイモの品種別比較チャート
スーパーで手に入りやすいサツマイモ
スーパーや青果店で比較的手に入りやすい、4つのサツマイモの品種を見ていきましょう。
紅あずま
紅あずまは、上品でしっかりとした甘さが特徴の、ホクホク系のサツマイモ。加熱すると甘みが増すので焼き芋に最適です。
食感:ホクホク
甘さ:★★★☆☆
シルクスイート
「絹のようにしっとり滑らかに焼き上がる」という由来を持つシルクスイート。その名のとおり、喉ごしの滑らかさが特徴の、しっとり系のサツマイモです。収穫直後は粉質ですが、貯蔵中に熟成されて甘さが増します。
食感:しっとり
甘さ:★★★★☆
鳴門金時
鳴門金時は、ホクホクとした食感で、焼くと甘さがにじみ出るサツマイモ。生産地が多い西日本を代表する品種で、上品な甘さと見た目の美しさを兼ね備えています。
食感:ホクホク
甘さ:★★★★☆
紅はるか
紅はるかは、滑らかな口当たりで甘みの濃い、ねっとり系のサツマイモ。「ほかのサツマイモよりはるかにおいしい」というのが名前の由来で、芳醇な香りを誇ります。
食感:ねっとり
甘さ:★★★★★
トライアルでの販売価格
紅あずま(1本)…199円(税込)
鳴門金時(1本)…199円(税込)
※2023年9月 スーパーセンター藤沢羽鳥店調べ。
※トライアルの商品はすべて税込表示です。
※販売価格は時期や産地によって変動します。
見つけたら買い!色や食感が独特なサツマイモ
続いて、色や食感が独特な2つのサツマイモの品種をご紹介。時期や店舗によっては購入できる可能性もありますので、トライアルで見つけたら、ぜひ買ってみてくださいね。
パープルスイートロード
パープルスイートロードは、中まで紫色で、甘みも程良いホクホク系のサツマイモ。従来の紫色系のサツマイモに比べて段違いに味が良く、甘みもたっぷりの紫芋です。
食感:ホクホク
甘さ:★★★☆☆
安納芋
安納芋は、ねっとりとした食感と甘さが特徴のサツマイモで、焼き芋として売られることが多い品種。オレンジ色の果肉には、カロテンが含まれています。時間をかけて焼くと、糖度が高くなり、クリームのような食感になります。
食感:ねっとり
甘さ:★★★★☆
しっとり系・ねっとり系とホクホク系に適したサツマイモのレシピ
サツマイモにこれだけ多くの種類があることに、あらためて驚いた人も多いかと思います。
どの品種も甘くておいしいですが、購入するときは食感にも注目したいですね!
ここからは、しっとり系とねっとり系、ホクホク系にそれぞれに合う、清水さんオリジナルのレシピをご紹介します。
しっとり系やねっとり系は焼くと甘みがアップ!「焼き芋ポテトサラダ」
しっとり系やねっとり系のサツマイモは、焼き芋にすることで、粘り気だけでなく甘みも増します。
今回は、デザート感覚で食べられる「焼き芋ポテトサラダ」を作ってみました!
材料(2~3人分)
サツマイモ(しっとり系・ねっとり系)…中1本(小2本)
[A]
ヨーグルト…大さじ2
マヨネーズ…大さじ1
塩…適量
こしょう…適量
シナモン…適量
作り方
1. 水でサッと濡らしたサツマイモをアルミホイルで包み、オーブンやグリル、直火でこんがりと焼く。
2. 「1」の粗熱がとれたら、2cmくらいの角切りにする。
3. 「2」をボウルに入れ、[A]を加えて和える。
調理のワンポイント
焼き芋にヨーグルトやマヨネーズの酸味を足すと、甘さを引き立てつつも、さっぱりとした味わいに。
市販の焼き芋を使ってもOKです。
低温でじっくり揚げるのがコツ!「厚切りサツマイモのホクホク天ぷら」
ホクホク系のサツマイモは、厚切りにして揚げるとさらにホクホク度がアップします。お店ではなかなか食べられない、2cm厚の天ぷらに挑戦してみましょう。
材料(2~3人分)
サツマイモ(ホクホク系)…中1本
天ぷら粉…適量
揚げ油…適量(サツマイモがかぶるくらいの量)
作り方
1. サツマイモを皮つきのまま2cmの厚さに切る。
2. 天ぷら粉を水で溶き、サツマイモをくぐらせる。
3. 常温の油を鍋に入れて火をつけ、すぐに「2」を静かに入れたら、サツマイモが浮いてくるまで中火でじっくりと揚げる。
調理のワンポイント
調理する際のポイントは、天ぷら粉をつけたサツマイモを常温の状態の油に入れること。
熱した油に入れると、中まで火が通る前に周りが焦げてしまうので、低温でじっくり揚げるようにしてください。
油はサツマイモがかぶるくらいの量を使うと、揚げムラを防ぐことができます。
しばらく鍋の底に沈んだ状態が続きますが、およそ13~15分で浮いてきます。
トライアルでさまざまな品種のサツマイモを試してみよう
焼き芋やスイートポテトといったスイーツ系や、天ぷら、煮物、サラダなどの副菜、地域によっては味噌汁に入れることもあるなど、サツマイモは何かと使い勝手がいい根菜ですよね。
この時期は、トライアルの青果売り場にも鮮やかな赤紫色のサツマイモがたくさん並び、秋を感じさせてくれます。
「ビタミンCや食物繊維、活性酸素を除去する働きがあるβ-カロテンを多く含み、栄養価が高いのもサツマイモの魅力です。また、皮と実のあいだにはポリフェノールやカルシウムといった成分がたっぷり含まれているので、皮つきのまま食べるのがおすすめですよ」と清水さん。
ぜひ、いろいろな品種を試して、食感や甘みの違いを楽しんでくださいね。
監修者プロフィール
清水 加奈子
フードコーディネーター/管理栄養士
調理師、中医薬膳師の資格も持つフードコーディネーター。アイディアレシピやダイエットレシピの提案からフードスタイリングまで幅広くこなし、食関連の企業サイトや雑誌などで活躍中。
フードコーディネーター清水加奈子について