

ピクルス液の作り方と、おいしく漬ける基本のレシピを解説
ピクルスは、好みの野菜をカットして漬けるだけで簡単に作れる、ヘルシーで便利な常備菜です。
「難しそう」「失敗しそう」と感じる方も多いかもしれませんが、ポイントさえ押さえれば、自宅でもプロのような味わいが楽しめます。
今回は、料理家・風間章子さんに、ピクルスの基本的な作り方や、失敗しないピクルス液のレシピを教えていただきました。
教えてくれたのはこの人!

風間章子(かざま あきこ)
料理家/調理師
イタリアンレストランで6年間修業した後、カフェを立ち上げ、雑誌やウェブなど、さまざまなメディアにて料理監修で活躍。これまで、4店舗のカフェの料理メニューの立ち上げを行う。料理の技術向上はもちろん、料理の楽しさを伝えることを目的とし、料理の撮影や料理教室を開催するキッチンスタジオ「人形町キッチン」を運営。わかりやすい説明と気さくな人柄で、好評を得ている。
X(旧Twitter):@ACCO_kzm
トライアルでの販売価格
保存瓶(1L)…本体価格907円(税込998円)
白ワインビネガー…本体価格258円(税込278円)
※2025年5月 メガセンター八千代店調べ。
※販売価格は時期や産地によって変動します。
ピクルスの基本の作り方

ここでは、シンプルで失敗しにくいピクルスの基本レシピをご紹介します。
保存瓶を用意し、好みの野菜とピクルス液を準備すれば、誰でも簡単に作ることができます。
材料(1L保存瓶)
きゅうり…3本(約300g)
セロリ…2本(約200g)
ニンジン…3分の1本(約60g)
パプリカ(赤・黄)…各2分の1個(各約80g)
<ピクルス液>
白ワインビネガー…300ml
白ワイン…150ml
水…50ml
ローリエ…1枚
鷹の爪…1本
砂糖…50g
塩…小さじ2分の1

手順
1. 保存瓶はしっかりと洗って乾かした後に消毒する。野菜は食べやすい大きさに切る

2. きゅうり、セロリ、ニンジンをボウルにまとめて塩小さじ1(分量外)を振り、10分ほど置いて水分を出す

3. 「2」の野菜の水気を軽く絞る

4. 鍋にピクルス液の材料をすべて入れ、沸騰後、弱火で5分煮る

5. 縦1cm幅に切ったパプリカをボウルに加え、熱いうちに「4」を注ぎ、全体を混ぜる

6. 瓶に具材と液を詰めて密閉する

翌日から食べられますが、3日目以降が食べ頃です。
おいしいピクルスを作るポイント

「なんだかお店みたいな味にならない…」というときは、ちょっとしたコツを押さえるだけでグッとおいしく仕上がります。
使用する食材のサイズをそろえる
ピクルスにする野菜は、できるだけ同じくらいの大きさにカットするのがおすすめ。
見た目がきれいに仕上がるだけでなく、味の染み込み方にもムラが出にくくなります。
あまり細かく切りすぎるとシャキシャキ感が失われてしまい、大きすぎると中まで味が入りにくくなるので、ちょうどいいサイズ感を意識してみてくださいね。
野菜ごとに下ごしらえを工夫する
ピクルスに使う野菜は、種類によって下ごしらえを変えるのがコツ。
例えば、ブロッコリーやヤングコーンは、かために塩ゆでしてから加えると、食感も良く、味のなじみも◎。
レンコンやごぼう、きのこ類などは、ピクルス液で少し煮てから漬けると、風味が引き立ってよりおいしくなります。
ピクルス液はしっかり沸騰させる
ピクルス液は、ひと煮立ちするまでしっかり加熱するのがポイント。
白ワインやビネガーに含まれるアルコールを飛ばすことで、酸味がまろやかになって、ぐっと食べやすくなります。
さらに、熱々のまま野菜に注ぐと、自然と殺菌されて味もしっかり染み込みます。
スパイスで風味をプラスする
ワンランク上の味を目指すなら、スパイスを加えるのもおすすめ。
シナモンスティックやクローブ、オールスパイスなどを少し加えるだけで、香り豊かな本格派のピクルスに仕上がります。
スパイスの種類を変えて、自分好みの味に挑戦してみてください。
ピクルスに合う野菜は?

ピクルスの魅力は、好きな野菜で気軽に作れるところ。
「これってピクルスになるの?」という意外な食材でも、コツさえ押さえればおいしく仕上がりますよ。
まずは、定番のきゅうり、ニンジン、セロリ、パプリカなど。
シャキッとした歯ごたえと酸味の相性がバツグンで、彩りもきれいなので食卓がパッと華やぎます。
ちょっと変化をつけたいときには、ブロッコリーやカリフラワー、ヤングコーンもおすすめ。
硬めにゆでてから漬けると、食感が残っておいしく仕上がります。
さらに、マッシュルームやしめじといったきのこ類や、レンコン、ごぼう、みょうがなども実はピクルスにぴったり。
下ごしらえを丁寧にすれば、どんな野菜でも楽しめます。
冷蔵庫に残っている半端な野菜でもOK。
ぜひいろいろな野菜で、自分好みのピクルスを楽しんでみてくださいね。
失敗しないピクルス液のレシピ

ピクルス作りの決め手となるのが「ピクルス液」です。
漬ける野菜はもちろん大事ですが、味のベースになる液がしっかりしていれば、それだけでおいしさがグッと引き立ちます。
ここでは、やさしい味わいの和風、ちょっとスパイシーなカレー風味のピクルス液のレシピをご紹介します。
和風のピクルス液

和食に合う、まろやかでやさしい味が楽しめる和風ピクルス液。
出汁昆布のうまみが野菜にじんわり染みて、ほっとする味わいです。
材料
醸造酢…300ml
酒…150ml
水…50ml
出汁昆布…10cm程度(8g)※ハサミで1~2cm角に切る
鷹の爪…1本
砂糖…30g
塩…小さじ2分の1
醸造酢を使うとキリッとした酸味に、米酢だとまろやかな仕上がりになります。
お漬物感覚で食卓に並べたいときにぴったりです。
カレー味のピクルス液

ひと味変えたいときにおすすめなのが、カレー粉入りのピクルス液。
カレーの香りと酸味が相まって、食欲をそそる味わいになります。
材料
白ワインビネガー…300ml
白ワイン…150ml
水…50ml
ローリエ…1枚
鷹の爪…1本
砂糖…50g
塩…小さじ2分の1
カレー粉…小さじ2
ニンジンやカリフラワー、セロリとの相性が抜群で、おつまみにもぴったり。
ちょっとしたアレンジで、いつもの食卓に新しい楽しさをプラスできますよ。
ピクルスはどれくらい日持ちする?

ピクルスは、冷蔵庫で保存すれば、約1ヵ月日持ちする保存食です。
ただし、使う野菜やピクルス液の種類、保存方法によっては日持ちの長さが変わることもあるので、少し注意が必要です。
特に気をつけたいのが、ピクルスを取り出すときの衛生管理。
例えば、汚れた菜箸やスプーンを使ってしまうと、そこから雑菌が入ってしまい、せっかくのピクルスが早く傷んでしまうことも。
取り出すときは、必ず清潔な器具を使って、小鉢などに移してから盛りつけましょう。
また、お酢の量が多めのピクルス液は保存性が高くなりますが、その分、野菜の食感が変わりやすいという一面もあります。
「まだ残っているけど、ちょっと風味が落ちてきたかも…」と感じたら、早めに食べきるのがおすすめです。
保存期間内であっても、においや色に違和感があれば無理に食べずに処分を。
冷蔵保存と清潔な取り扱いを心掛けて、安心してピクルスを楽しんでください。
トライアルの食材で、手軽にピクルス作りを楽しもう

ピクルスは、基本の作り方さえ覚えれば、誰でも簡単に作れる万能な常備菜です。
冷蔵庫にある野菜を無駄なく使えるうえ、アレンジ次第で日々の食卓を彩る一品になります。
トライアルでは、ピクルスにぴったりなきゅうりやセロリ、パプリカ、ニンジンなどの新鮮な野菜が、お手頃価格でそろっています。
さらに、酢やスパイス、保存容器などもまとめて買えるので、初めてでも気軽にチャレンジできます。
トライアルの食材で、手軽に・おいしく・楽しく、ピクルス作りをはじめてみませんか。

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