
油揚げは油抜き&冷凍でおいしく長持ち!油抜きと保存の方法を解説
油揚げは、煮物や焼き物、さらには中に具材を詰めてアレンジするなど、多彩な料理に活躍する便利な食材です。
お手頃価格の大容量パックを購入すれば、節約にもなり、一石二鳥ですよね。
しかし、油揚げは傷みやすく、冷蔵保存では長持ちしないのが難点です。
特に、まとめて購入したときや少しだけ余ったときは、そのまま保存するのではなく、油抜きをして酸化を抑えてから冷凍保存することで、おいしさを保ちながら長持ちさせられます。
今回は、油揚げの油抜き方法の基本と、油抜きをしてから冷凍する場合の手順について、フードコーディネーターで管理栄養士の清水加奈子さんに教えていただきました。
教えてくれたのはこの人!

清水加奈子(しみず かなこ)
フードコーディネーター/管理栄養士
調理師、中医薬膳師の資格も持つフードコーディネーター。アイディアレシピやダイエットレシピの提案からフードスタイリングまで幅広くこなし、食関連の企業サイトや雑誌などで活躍中。
公式サイト
トライアルでの販売価格
油揚げ(5枚入り)…99円(税込)
※2025年1月 メガセンター八千代店調べ。
※販売価格は時期や産地によって変動します。
油揚げは、油抜きすることでよりおいしく食べられる

油抜きとは、揚げ物の表面に残った余分な油を取り除くこと。
このひと手間を加えることで、酸化した油が落ちて油揚げ全体がふっくらし、油特有のにおいが軽減されます。
また、調味料がしみこみやすくなるため、料理の仕上がりが格段に良くなります。
最近では油抜き不要の油揚げも見かけるようになりましたが、基本の油抜きの方法を知っておくと便利です。
特に、ダイエット中や脂質を控えたい方にとって、油抜きすることで摂取カロリーと脂質を減らせるというメリットもあります。
新鮮な油で揚げた油揚げを購入してすぐ使うときは、油抜きを控えめにするのがコツ。
油のうまみを利用することで、味に深みが出るからです。
一方、買ってから少し時間が経った油揚げは、しっかり油抜きして、酸化した油を取り除くことをおすすめします。
油揚げを油抜きする方法
油揚げの油抜きをする方法には、「お湯をかける」「軽く煮る」「電子レンジで加熱する」の3つがあります。
ここでは、それぞれの詳しい手順をご紹介します。
油揚げにお湯をかけて油抜きする方法

油抜きの最もシンプルな方法は、熱湯を使って油揚げの表面に残った油を取り除く方法です。
ケトルややかんで沸かしたお湯を直接かけるだけで簡単にでき、しっかりと余分な油を落とせます。
スタンダードな油抜きの方法として覚えておきましょう。
用意するもの
・ザル
・熱湯(ケトルややかんで沸かしたもの)
・菜箸
・キッチンペーパー
手順
1. ザルに油揚げを乗せる。
2. ケトルややかんで沸かしたお湯を、油揚げ全体に均等にかけ回す。
3. 菜箸で油揚げを裏返し、裏側にも同じように熱湯をかけ回す。
4. キッチンペーパーで、油揚げの表面の水気をふき取る。


直接油揚げにお湯をかける油抜きは、油がほどよく抜け、手軽な方法です。
この方法で油抜きした油揚げはどんな料理にも使えますが、さっと煮る煮びたしやお味噌汁などが、特におすすめです。
油揚げを軽く煮て油抜きする方法

油揚げを軽く煮ることで、油抜きすることも可能です。
この方法で油抜きした油揚げは、油がしっかり抜け、全体がふっくらするため、味がしみやすくなります。
用意するもの
・小鍋
・ザル
・菜箸
・キッチンペーパー
手順
1. 小鍋に、油揚げが浸る程度のお湯を沸かす。
2. 沸騰したら、小鍋に油揚げを入れ、2分煮る。
3. ザルにあげ、キッチンペーパーで油揚げの表面の水気をふき取る。

お湯をかける方法に比べて、しっかりと油が抜けます。
賞味期限がぎりぎりで、酸化が進みつつある油揚げを使いたいときは、この方法がおすすめ。
また、何枚かいっしょに油抜きしたい場合も、まとめてできるので便利です。
味をじっくりしみこませたいいなり寿司やおでんなどを作るときに、ぜひ試してみてください。
油揚げを電子レンジで油抜きする方法

油揚げは電子レンジを使って、簡単に油抜きできます。
お湯を沸かす必要がないので、コンロの数に余裕がないときや、時間がないときにはこの方法が最適。
この方法の場合、油揚げはそのままの状態はもちろん、短冊切りになったものでも油抜きが可能です。
用意するもの
・耐熱皿
・キッチンペーパー
手順
1. 油揚げをキッチンペーパー(2枚)で包む。
2. キッチンペーパーに包んだ油揚げを耐熱皿に乗せ、ラップをせずに600Wで30秒加熱する。

電子レンジにかけた油揚げは表面の油が抜けて乾燥し、少し縮むため、食感を生かして調理しましょう。
キッチンペーパーがしっかり油を吸ってくれますが、加熱時間を超過すると焦げる可能性があるため注意してください。
よりしっかり油抜きしたい場合は、深めの耐熱皿に油揚げが浸るくらいの水を加えて600Wで1分加熱します。
加熱後はザルにあけ、しっかり水を切って使うようにしてください。
油抜きした油揚げを、パリッとなるまで焼いてサラダなどのトッピングにしたり、炒め物に使ったりすると良いアクセントになりますよ。
油揚げをおいしく保存するには冷凍がおすすめ

油揚げは日持ちが短い食材のため、保存する際は冷凍するのがおすすめ。
油揚げが余りそうなときは、油抜きまで済ませてから冷凍しましょう。
冷凍前に油抜きをすることで、油の酸化を抑え、おいしさを長時間キープできます。
さらに、冷凍しても油揚げの食感はほとんど変わりません。
忙しいときの時短料理にも活用できるので、油揚げを冷凍保存して常備することをおすすめします。
そのまま冷凍しても構いませんが、「味噌汁に入れるなら短冊切り」「煮ることが多いなら半分にカット」と用途に合わせて切っておけば、使いたいタイミングにすぐに使えて便利です。
油揚げをおいしく冷凍する方法
ここからは、油揚げを冷凍する手順を見ていきましょう。
手順
1. 油抜きをした油揚げを、必要に応じて好みの大きさにカットする。
2. 1枚ずつラップに包む。短冊切りなどにした場合は1回分ずつまとめてラップに包む。
3. ラップに包んだ油揚げをジッパー付き保存袋に入れ、冷凍する。
冷凍した油揚げは、1ヵ月を目安に食べ切りましょう。
解凍後、いなり寿司にすることが決まっている場合は、甘辛く煮た状態で冷凍すると便利ですよ。
好みの味付けをした油揚げの粗熱を取り、煮汁を軽く絞ってから1回分ずつラップに包む、または、数枚まとめて少なめの煮汁ごと、ジッパー付き保存袋で保存してください。
冷凍した油揚げをおいしく解凍するコツ
冷凍した油揚げをおいしく解凍するには、「自然解凍」または「冷凍のまま調理」の2つがあります。
冷凍油揚げを自然解凍するコツ

いなり寿司用に味をつけて保存した場合や、切らずに1枚で冷蔵した場合は、自然解凍が適しています。
冷凍庫から出してすぐ切ったり、開いたりするとボロボロと崩れるため、油揚げを使う予定がある日の前日に冷凍庫から冷蔵庫に移し、ゆっくりと解凍させましょう。
半解凍の状態であれば包丁を入れても崩れにくいので、お好みの大きさに切って調理してください。
外の気温が高い季節や、室内で暖房を使う季節は、常温での解凍はおすすめできません。
時間はかかりますが、冷蔵でじっくり解凍して食べましょう。
油揚げを冷凍のまま調理するコツ

カットして冷凍した油揚げは、解凍せず冷凍のまま調理するのに適しています。
油抜きはすでにしているので、お味噌汁や煮物、炒め物など、加熱調理の途中でそのまま加えるだけで構いません。
油揚げの油抜きと冷凍方法をマスターして、おいしく長く保存しよう

油揚げの油抜きをマスターすることで、油揚げ本来の風味を最大限に引き出し、さらにおいしく楽しめます。
また、油抜き後に油揚げを冷凍保存することで、劣化を防ぎ、風味を保ったまま油揚げを料理に活用できます。
冷凍庫に油揚げを常備しておけば、味噌汁や煮物など、さまざまな料理にすぐに使えて便利です。
さらに、大容量パックをまとめ買いして冷凍保存すれば、経済的で無駄なく活用できます。
トライアルでは、お得な大容量パックの油揚げを販売しています。
この機会にまとめ買いして、試してみてはいかがでしょうか。
油抜きと冷凍保存の方法をぜひ活用して、油揚げを長く、おいしく楽しみましょう。

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