ステーキの焼き方のポイント!スーパーの肉をお店レベルにおいしく
家族で祝う誕生日やクリスマスなどのイベント時に、ごちそうとして食卓に上ることが多いステーキ。
しかし、「おいしい肉は高く、安い肉は味がいまいちな気がする」「焼き加減がわからず、おいしく焼く自信がない」と思っている人も多いのではないでしょうか。
フードコーディネーターの大内佳名子さんによれば、赤身が多いスーパーのステーキ肉も、ちょっとした工夫で劇的においしくなるといいます。
簡単に覚えられる焼き具合の見極め方や、ステーキをお店レベルでおいしく焼くコツを大内さんに教えていただきました。
教えてくれたのはこの人!
大内佳名子(おおうち かなこ)
フードコーディネーター/ワインアドバイザー
食に関するイベント企画会社で、ワインセミナーの講師、カフェやレストランのワイン&フードコーディネートを担当した後、フードコーディネーターとして独立。現在はさまざまな企業の商品開発、メニュー開発を手掛ける。
トライアルでの販売価格
豪州産 牛肩ロースステーキ(100g)…249円(税込)
※2023年10月 スーパーセンター藤沢羽鳥店調べ。
※トライアルの商品はすべて税込表示です。
※販売価格は時期や産地によって変動します。
ステーキ肉の下ごしらえと焼き方のポイント
ステーキ肉を焼くときのコツとして、「焼く前に肉を常温に戻す」「強火で表面を焼いて旨味を逃がさない」とよく聞きます。
ところが、こうした「調理の常識」は、時代とともに少しずつ変わってきていると大内さん。
特に、今回使用する厚さ2cm程度のステーキ肉は、これまでよくいわれていたこととは異なる方法で焼くことで、グッとおいしくなるといいます。
調理の際は、次の点を意識しましょう。
厚さに片寄りがない、平らな肉を選ぶ
火入れを均一にしたほうがおいしく仕上がるため、なるべく厚みが一定の肉を選びましょう。
どこかが厚かったり、薄かったりすると、焼き上がりに違いが出てしまいます。
肉は常温に戻さない
スーパーで売っている2cm程度の厚さの肉は、すぐ火が通るので常温に戻す必要はありません。冷蔵庫から出してすぐ使いましょう。
肉の中が冷たい状態からじっくり焼くことで、火が早く入りすぎて肉が硬くなる失敗を減らせます。
ただし、3cm以上の厚みがある肉は、常温に戻してから焼いてください。
塩、コショウは焼く直前に振る
ステーキを焼くときは、あらかじめ肉に塩、コショウを振っておくというイメージがあるかもしれません。
ただ、早く塩を振りすぎると、焼くまでのあいだに肉から水分が出てしまいます。
塩、コショウは、焼く直前に振ることが重要です。
弱めの中火で、裏返しながらじっくり焼く
片面をずっと焼き続けると、肉のたんぱく質に火が入りすぎて肉が反り返り、均等に火が入りにくくなります。
低温調理の要領で両面から火を入れていくと、肉がやわらかく仕上がりますよ。
コツを押さえれば簡単!おいしいステーキの焼き方
焼き方のコツを頭に入れたら、実際にステーキを焼いていきましょう。
ここからは、焼き方の詳しい手順をご紹介します。
材料
牛肩ロース(ステーキ用)…1枚(厚さ2cm程度)
塩、コショウ…各少々
油…大さじ1(1度目に焼くとき用)、小さじ2(2度目に焼くとき用)
ニンニク…1片
1 ニンニクチップを作る
ステーキをよりおいしくするには、ニンニクが大事。
ニンニクチップをステーキにのせることで、グッと本格的に仕上がりますよ。
ニンニクチップの作り方
1. ニンニク1片をスライスし、芽の部分を爪楊枝などで取り除きます。
2. ニンニクを大さじ1の油といっしょにフライパンに入れ、弱めの中火で焼きましょう。
3. 油が温まったら、ニンニクが焦げないように弱火にして両面を揚げ焼きし、ペーパーの上に取り出しておきます。
なお、ニンニクを取り出した後に肉を焼くため、フライパンは洗わないでおきましょう。
2 肉を冷蔵庫から出し、ドリップを拭き取る
まな板にキッチンペーパーを敷いて肉をのせ、くさみのもととなるドリップを拭き取ります。
3 筋切りをする
肉に筋があるようなら、包丁の先で切れ目を入れましょう。
筋が気になるところに、5mmくらいの切れ目を表裏に入れます。
下までグッと包丁を入れると肉の旨味が流れ出してしまうので、軽めに入れることを意識してください。
筋切りは、焼いたときに肉が反り上がるのを防ぐ効果があるため、全体を均一に焼くことができます。
4 肉の裏表に塩、コショウを振る
肉の裏表に塩、コショウをまんべんなく振ります。
5 弱めの中火で30秒ずつ裏返しながら焼く
にんにくチップを取り出した後のフライパンを中火にかけ、油が温まったら弱めの中火にして肉を焼き始めましょう。
30秒焼いたら裏返して30秒焼き、また返して30秒焼く流れを3分〜3分30秒繰り返します。
焼きながら肉の弾力をチェックし、好みの焼き加減の一歩手前で取り出します。
今回はミディアムレアで焼き上げたいので、少し弾力が出てきたレアの状態がベスト。
6 焼き時間と同じだけ休ませる
アルミホイルに包んで休ませる方法もありますが、そうすると2cmの厚さの肉だと火が入りすぎてしまうため、何もせずそのまま置いて、常温で焼き時間(3分~3分30秒)と同じだけ休ませます。
休ませているあいだに出てくる赤い汁は、血ではなく旨味成分。
ソースに利用するので、捨てずに別の容器に汁を移しておきましょう。
7 肉の表面の水分を拭き取り、仕上げに両面をカリッと焼く
キッチンペーパーで表面の水分を拭き取ります。
余分な油を拭き取ったフライパンに、油小さじ2を入れて強火で熱し、煙が出るくらい温まったら肉を戻し入れて片面20~30秒ずつ焼きましょう。
8 肉を削ぎ切りにして皿に盛り、ニンニクチップを散らす
焼き上がった肉に斜めに包丁を入れて削ぎ切りにし、皿に盛り付けてニンニクチップを散らします。
削ぎ切りにするのは、よりやわらかく食べやすくするため。
盛り付けたとき、こんがりした焼き色とピンク色の両方の断面が見えるので、食欲をそそる見た目になります。
おすすめのステーキソースのレシピ
ステーキをおいしくするもうひとつの要素がソース。
ここでは定番の和風ソースのレシピと、お子さんにも喜ばれそうなチーズ味のソースをご紹介します。
和風ソース
材料(ステーキ1枚分)
醤油…小さじ2
みりん…小さじ2
酒…大さじ1.5
バター…5g
肉を休ませるときに出た肉汁
作り方
1. 肉を焼いたフライパンに材料をすべて入れて中火で熱する。
2. 煮立ったらバターを入れてひと混ぜし、火を止める。ここでワサビや生姜を加えるのもおすすめ。
チーズソース
材料(ステーキ1枚分)
スライスチーズ…1枚
牛乳…大さじ1.5
作り方
1. 耐熱容器に牛乳と四つ折りにしたスライスチーズを入れ、ふんわりとラップをかけて500Wの電子レンジで30秒加熱する。
2. 熱いうちに、滑らかになるまで混ぜ合わせる。
焼き加減を見極めるには?
自宅で好みの焼き加減を見極めるのは難しいように感じられますが、大内さんのおすすめは「親指と、それ以外の各指を使ってOKサインのように輪を作ったときの、親指の付け根の弾力と比較すること」だそうです。
親指から遠い指との組み合わせほど、弾力がなくなる(硬くなる)ことがわかります。
焼きながら弾力を比べて、少しずつ感覚を覚えていきましょう!
ステーキの焼き加減の目安
リーズナブルなステーキ肉ならトライアルで!
ハイクラスの肉を家族の人数分そろえるのは勇気がいりますが、今回ご紹介した焼き方なら、たとえ安価な赤身肉でも、お店で食べるような極上の味わいになります。
牛を一頭買いし、肉のクオリティにとことんこだわっているトライアルでは、輸入肉から国産のブランド牛まで、お手頃価格で幅広く取り揃えています。
手に取りやすいお得な肉でも、肉の質はお値段以上。
さらにステーキをグレードアップさせる焼き方を実践して、よりおいしく召し上がってくださいね。
トライアルの肉が安くておいしい理由は?鮮度&安心安全へのこだわり