タラをおいしく食べるには?冬の鍋に活かせる下処理と調理のコツ
ふっくらとした身のやわらかさと口当たりの良さで、お子さんからも人気の「タラ」。癖がないのに旨みはたっぷりで、定番の鍋料理はもちろん、煮付けでもムニエルでも、和洋問わずマッチするのがうれしいですよね。
今日も夕飯の食材を求めてトライアルに立ち寄った新米主婦・マニ子さんも、旬を迎えたタラに目がとまった様子。そもそも、タラってどんな魚なの?そんな素朴な疑問を、おなじみのトライアルの鮮魚職人にぶつけているみたいです。どんな話をしているのか、少しのぞいてみましょう…。
登場人物

職人・トライアル鮮魚担当 松元佑太(まつもと ゆうた)
大学卒業後、鮮魚一筋12年。トライアル歴2年、九州商品部のリーダー兼バイヤー

新米主婦・マニ子さん
主婦1年目。結婚前までは一人暮らしをしていたが、その頃は外食が多め。結婚を機に、自炊に目覚める。現在は今後のために貯金をがんばりたい期のため、トライアルで買い物をすることでなるべく生活費を節約するようにしている。魚好きだが、魚の調理はまだ初心者。
トライアルでの販売価格
生鱈(100)…本体価格198円(税込213円)
真鱈(甘口)(100g)…本体価格258円(税込278円)
※2025年11月 スーパーセンタートライアル藤沢羽鳥店調べ。
※販売価格は時期や産地によって変動します。
日本でタラといえば、「マダラ」「スケトウダラ」「コマイ」の3種類
こんにちは!
タラが出始めると、冬が来たなって感じがしますね~。
いらっしゃい!
これから、タラはグッとおいしさが増す時期ですよ。
タラって、どれくらい種類があるんですか?
スーパーに行くと「◯◯タラ」ってたくさん見かけるなぁと思って。
「甘塩タラ」とか「生タラ」とかですかね?
確かに違いがわかりにくいですよね。
タラにはさまざまな種類があるんですが、日本でとれるのは「真鱈(マダラ)」「スケトウダラ」「コマイ」の3種類ですね。
で、一般的に「タラ」として切り身で売られているのは真鱈(マダラ)。
マダラは普段、水深数百メートルの海底近くに生息している深海魚で、産卵の時期である冬になると比較的浅い沿岸域を回遊するんです。
1年を通してとれますが、産卵期に向けて浅瀬に上がってくる真冬は一番脂がのっていて、身も白子もおいしいですね。

ちなみに、体が銀色で切り身にすると真鱈に似ている「銀鱈(ギンダラ)」はスズキ目に属する魚で、タラ目に属する真鱈とは別物。
「生タラ」「甘塩タラ」といった名前で売られている物は、冷凍されていないことや少量の塩で味付けしていることを強調するための商品名で、どれも真鱈です。
そうなんですね!すっきりしました。
真鱈は、稚魚のうちはプランクトンを食べるんですけど、成長するにつれて貝やカニ、魚など、口に入る物なら何でも食べるようになります。
捕まえてみると、食べすぎておなかが膨れ上がっていることもあるんです。
たくさん食べておなかいっぱいになることを「たらふく食べた」っていうじゃないですか。
「たらふく」は漢字でタラの腹と書いて「鱈腹」で、タラが暴食する様子が語源らしいですよ。
へぇ~、なるほど!
そんなことまでご存じなんですね、すごい…。
いえいえ、ちょっとした豆知識です(笑)。
どんな味にもなじむタラは、「弱火」がおいしく調理するコツ
実家で母がよく作ってくれたタラを使った料理はムニエルだったので、私の中ではタラといえばムニエルなんです。
ほかに、どんな食べ方がおすすめですか?
母が調理する際、「タラのにおいが少し苦手」と言っていたような記憶があるんですが…。
タラ自体には癖がないですし、身がやわらかくて味がなじみやすいので、和風でも洋風でも、どんな味付けでも合いますよ。
深海系の魚ならではの香りが苦手な方がいるかもしれませんが、焼けば飛ぶのであまり気にしなくて大丈夫だと思います。
においを消すためにタラを洗ったりして、水分が多くなると身が崩れてしまうので、どうしても気になるようなら、ソースの味を濃くするなどするといいかもしれません。
なるほど、そうすればいいんですね!
ちなみに、職人さんが一番好きなタラのメニューは何ですか?
僕の一番のおすすめは西京焼きですね!
味噌が染み込んだ身がほろほろとほぐれて、最高です。
あとは、煮付けもいいですよね。

タラは水分が多くて煮えやすいので、青森県上北郡や宮城県では「鱈は馬の鼻息で煮る」ともいわれていて、「馬の鼻息でも煮えるくらい簡単に火が通るから、煮すぎないようにしなさい」ってことらしいです。
今日はいろんな豆知識が飛び出しますね!
つまり、煮るときも焼くときも弱火がいいんですかね。
そうですね。
弱火でじっくり調理すれば、形を崩さず味を染み込ませることができます。
やわらかすぎて焼くときに崩れてしまう場合は、ぜひ弱火調理を試してみてください。

カニ、エビ、タラ!トライアルだから叶う、コスパ抜群の豪華海鮮鍋
ちなみに、九州地方では、タラは季節の行事に密着した魚なんです。
お盆になると、タラのエラと内臓を干した「鱈胃(たらおさ)」と呼ばれる干物を甘辛く煮込んだ物を「盆タラ」と称して食べます。
家庭料理なので家によって味は違うみたいですが、地域性があっておもしろいですよね。


それも初めて知りました!
淡白なタラならではの郷土料理なんですね。
鱈胃の見た目にはちょっとびっくりしますが、一度食べてみたいです。
スーパーでも鮮度を見極めるポイントは?
スーパーでもおいしいタラを選ぶコツってありますか?
じゃあ、鮮度の良いおいしいタラを見分けるためのチェックポイントを2つ紹介しますね。
1. 身の透明度をチェック

とれてから時間が経過したタラの切り身は、だんだん色が濁ってきます。白っぽくなっていたら、鮮度が落ちているサイン。切り身も白子も、身が透き通っていてハリがある物を選ぶことが大切です。
皮もよく見て、つやつやと光沢感があってヌメリがないことを確認しましょう。
2. 皮と身のあいだをチェック

タラの皮と身のあいだにある血合いの部分も、必ずチェックしましょう。ここが鮮やかな赤色であるほど、鮮度が高いです。
おすすめの産地はありますか?
「鱈」という漢字からもわかるとおり、北海道や東北の三陸地方など、北の海が主な漁場です。
北海道が全体の4割近くを占めていることから、寒い地域の冷たい海でとれた物のほうがよりおいしいといえますね。
トライアルで販売しているタラは、北海道の根室にある業者さんから仕入れています。
根室沖は、その立地からプランクトンが集まりやすく、必然的にプランクトンをエサにする魚も集まりやすい豊かな漁場。
食べるのが大好きな真鱈にとっても格好の生息場所で、丸々太ったおいしいタラがとれるんですよ。
タラの下にしっかり氷を敷き詰め、徹底した温度管理のもとでスピーディーに全国のトライアルに届けられているので、鮮度の良さとおいしさは折り紙つきです!
ここにあるタラも新鮮そうですね!
じゃあ、今日は職人さんおすすめの西京焼きにしようかな!
タラの下処理の方法
タラはくさみが出やすい魚ですが、下処理をひと手間加えるだけで身が引き締まり、旨みがぐっと引き立ちます。
教えてくれたのはこの人!

清水加奈子(しみず かなこ)
フードコーディネーター/管理栄養士
調理師、国際中医薬膳師の資格も持つフードコーディネーター。アイディアレシピやダイエットレシピの提案からフードスタイリングまで幅広くこなし、食関連の企業サイトや雑誌などで活躍中。
公式サイト
下処理の基本的な流れは、以下の3ステップです。
タラの下処理のステップ
- 水気をふき取る
- くさみを取る
- 仕上げに水分をふき取る
このうち「2. くさみを取る」工程には、目的や料理に応じて選べる3つの方法があります。
代表的なくさみの取り方は「塩をふる」方法で、簡単かつ手早く下処理したいときに便利です。
おすすめなのは魚屋さんでもよく用いられる、「塩水に漬ける」方法。
ただし手間がかかるため、少量のタラを下処理する場合や、煮つけ、ムニエルなど味をしっかりつける料理の場合は、塩をふる方法でも十分です。
また、「塩と砂糖をふる」方法は、くさみがやわらぎやすいため、ホイル焼きなどの素材の味が際立つ料理におすすめ。
魚が苦手な子どもでも食べやすくなります。
具体的なタラの下処理の手順を見ていきましょう。
1. タラの水気をふき取る
まず、切り身または一口大に切ったタラをバットなどに並べ、キッチンペーパーで水気をふき取ります。
どの下処理方法でも、最初に水気をふき取っておくことが大切です。

2. くさみを取る
水気をふき取ったら、くさみを取る処理をします。
塩をふる方法

タラの切り身1切(約70g)に対し、塩小さじ3分の1をふり、軽く揉み込んでから15分程置きます。
塩の量は、タラの重さの2〜3%が目安です。


塩水に漬ける方法

1Lの水に塩大さじ2を溶かした約3%の塩水を用意し、切り身を30分程浸します。
塩分濃度が仕上がりを左右するため、分量をしっかり守るのがポイントです。

塩と砂糖をふる方法

タラの切り身1切(約70g)に対し、塩小さじ5分の1と砂糖小さじ6分の1をふり、揉み込みます。
3. 仕上げに水分をふき取る
それぞれの方法でくさみ取りをしたら、キッチンペーパーでタラの表面の水分をしっかりふき取ります。
水分を残すとくさみの原因になるため、しっかりふき取りましょう。

タラを購入してすぐに使わない場合は、ご紹介した方法で下処理してから保存するのがおすすめです。
風味を保ちやすくなりますよ。
1切ずつラップに包み、冷蔵または冷凍で保存しましょう。
冷蔵で2日、冷凍で2週間程保存できます。
タラをおいしく味わう!おすすめのタラ料理
フードコーディネーターの清水さんに、タラのおいしさを引き出せるおすすめ料理を教えてもらいました。
淡泊でクセの少ないタラは、調理法によってさまざまな味わいが楽しめるのが魅力です。
タラのみぞれ鍋
タラは淡泊でクセが少ないため、シンプルな出汁を使うみぞれ鍋と相性抜群です。
タラのやわらかい身に野菜の風味がしみ込みやすく、魚介の旨みと合わさって深い味わいになります。
大根おろしの辛みが、タラのくさみをやさしく抑えてくれるのもポイントです。
タラのムニエル
タラのムニエルは、バターとレモンのシンプルなソースが、ほろっと柔らかい白身の味を引き立てる定番料理。
小麦粉をまぶすことで表面がカリッと香ばしくなり、加熱時のパサつきも防げます。
タラのホイル蒸し
タラは加熱すると水分が抜けやすい魚ですが、ホイルで包んで蒸し焼きにすると、しっとり仕上がります。
ホイル蒸しならタラの旨みや香りを閉じ込められ、野菜ときのこの風味もタラにしみ込むため、簡単なのに味わい深い一皿になります。
味付けで変化を出して、タラをたらふく楽しもう

これからの季節は、魚のショーケースにタラがたくさん並ぶ時期。これからの季節なら、定番の鍋料理でも活躍しますし、それ以外にも和洋を問わず焼き物や煮物など、さまざまな調理方法でおいしくいただくことができます。
トライアルでは、旬を迎えたタラをいつでもお手頃価格で販売しています。今、一番おいしいタラをぜひ楽しんでください!

トライアルの魚は一級品!安くても鮮魚店、寿司店と並ぶ品質を実現