ジャガイモの最適な茹で時間は?茹で方別に簡単レシピも紹介
ジャガイモは、調理方法やレシピによって茹で時間が大きく変わる食材です。
ホクホク食感に仕上げたいのに水っぽい、茹で時間が足りてなくて中が固いなど、上手く茹でられなかったことのある方もいるのではないでしょうか。
この記事では、ジャガイモについて、茹で方別の最適な茹で時間とともに、ホクホク食感に茹で上げるためのコツを、料理家の風間章子さんに教えていただきました。
茹で方別に、ジャガイモを使った簡単レシピも紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
教えてくれたのはこの人!

風間章子(かざま あきこ)
料理家/調理師
イタリアンレストランで6年間修業した後、カフェを立ち上げ、雑誌やウェブなど、さまざまなメディアにて料理監修で活躍。これまで、4店舗のカフェの料理メニューの立ち上げを行う。料理の技術向上はもちろん、料理の楽しさを伝えることを目的とし、料理の撮影や料理教室を開催するキッチンスタジオ「人形町キッチン」を運営。わかりやすい説明と気さくな人柄で、好評を得ている。
X(旧Twitter):@ACCO_kzm
トライアルでの販売価格
ジャガイモ(1袋)…本体価格258円(税込278円)
※2025年10月 メガセンタートライアル八千代店調べ。
※販売価格は時期や産地によって変動します。
ジャガイモの茹で時間の目安と茹で方

ジャガイモを茹でるためには、茹で方によって時間を変えることがポイントです。
以下のジャガイモの加熱時間早見表を参考に、調理に合った加熱方法を選びましょう。
ジャガイモの加熱時間の早見表(中サイズ1個を基準)
| 茹で方 | 茹で時間の目安 |
|---|---|
| 丸ごと鍋で茹でる | 約20~25分 |
| カットして鍋で茹でる | 約6~8分 |
| 丸ごと電子レンジで加熱する | 約4〜5分 |
| カットして電子レンジで加熱する | 約2~3分 |
ジャガイモを丸ごと鍋で茹でる場合

ジャガイモを丸ごと鍋で茹でる場合の茹で時間は、中サイズ(150g程度)のジャガイモであれば、水から茹でて約20~25分が目安です。
丸ごと茹でる方法は、ジャガイモにホクホクとした食感がしっかりと残り、素材本来の味わいを楽しめます。
マッシュポテトやポテトサラダなど、形を崩す料理にジャガイモを使う場合でも、丸ごと茹でてから潰すほうが味や食感が良くなります。
なお、小ぶりの新ジャガイモは水分が多いため、約12~15分程度で火が通る場合もあります。
反対に、大きめのジャガイモは中心まで火が入りにくいため、茹で上がるまで30分近くかかることも。
茹で時間は一律ではないため、ジャガイモの様子をこまめに見ながら調整しましょう。
ジャガイモをカットして鍋で茹でる場合

ジャガイモをあらかじめカットしてから鍋で茹でると、火の通りが早くなり、中サイズであれば約6~8分で茹で上がります。
炒め物やスープ、グリル料理などにジャガイモを使う際は、カットしてから茹でると、時短につながるのでおすすめです。
ただし、カットして茹でる場合は水っぽくなりやすいため、ジャガイモのホクホクとした食感を活かしたい料理には向きません。
ジャガイモをカットする際は、小さくなるほど形が崩れやすくなるため、ゴロッとした食感を残したいときは少し大きめにカットするといいでしょう。
ジャガイモを丸ごと電子レンジで加熱する場合

電子レンジによる加熱でも、ジャガイモを短時間で手軽に茹で上げることができます。
加熱時間の目安は、中サイズのジャガイモを丸ごと加熱する場合、600Wで約4~5分が目安です。

ただし、電子レンジでジャガイモを加熱する場合は、以下のようなポイントがあります。
加熱ムラを防ぐために、ジャガイモを1個ずつ濡らしたキッチンペーパーでくるみ、その上からラップで包んでから電子レンジで加熱しましょう。
加熱後はそのまま数分蒸らすことで、中心までしっかり火が通り、よりホクホクの食感に仕上がります。
ジャガイモをカットして電子レンジで加熱する場合

ジャガイモをカットして電子レンジで加熱する場合は、600Wで約2~3分が目安です。
短時間で茹でられるので、調理時間を大幅に短縮できます。

カットして電子レンジで加熱する際は、耐熱容器に入れたカットしたジャガイモに水を大さじ1加え、食品包装用ラップをふんわりとかけて加熱します。
電子レンジはジャガイモを素早く加熱できますが、加熱ムラや食感のバラつきが出やすいというデメリットも。
電子レンジでジャガイモを加熱する方法は、煮崩れしやすい料理や、均一な火の通りが必要な料理には不向きなので、料理に応じて使い分けるようにしましょう。
ジャガイモをホクホク食感に茹でるためのコツ
ジャガイモをただ茹でるだけでは、ホクホクとした理想の食感にはなかなか仕上がりません。
茹でる際に意識したい、3つのポイントを紹介します。
水から茹でる

ジャガイモをホクホク食感に仕上げたいときは、必ず水から茹でるようにしましょう。
水からじっくり加熱することで、中心までムラなく火が通り、自然な甘みやホクホク感が引き出されます。また、沸騰後は中火~弱火にして、ポコポコとたまに泡が立つくらい、静かに茹でることもポイントです。
皮付きのまま茹でる
ジャガイモを茹でるときは、皮付きのまま茹でるのがおすすめです。
皮を残すことで栄養素やうま味の流出を防ぎ、仕上がりもホクホク食感に。
また、皮付きで茹でることで、茹で上がり後に皮が簡単にむけるというメリットもあります。
鮮度の良いジャガイモを選ぶ

ホクホクとした食感のジャガイモに仕上げるためには、素材自体の鮮度も重要なポイントです。
鮮度の良いジャガイモは、水分が適度に保たれているので煮崩れしにくく、茹でたときの食感も異なります。
ジャガイモの鮮度の見分け方としては、以下のポイントをチェックしてみてください。
鮮度の良いジャガイモを見分けるポイント
- 表面にシワがなく、ハリとツヤがある
- 芽が出ていない、もしくは芽が小さい
- 触ったときに固さがあり、弾力がある

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【茹で方別】ジャガイモを使った簡単レシピ
ここでは、茹で方別に、ジャガイモを使った簡単レシピを紹介します。
「あと一品欲しいな」というときに手軽に作れるレシピばかりなので、いつものメニューに加えてみてください。
【丸ごと鍋で茹でる】ベーコンチーズポテトグラタン

材料(2人分)
ジャガイモ(中サイズ)…2個
[A]
ホワイトソース…70g
牛乳…大さじ2
塩…ひとつまみ
こしょう…少々
ピザ用チーズ…40g
ベーコン…2枚
パセリ…適量
作り方
- ジャガイモは皮付きのまま丸ごと鍋で茹でたら、皮の表面に十字型の切れ込みを入れて、皮を下の部分から引っ張るようにしてむく。ベーコンは2mm程の短冊切りにする。
- 耐熱性の器に[A]を入れ、600Wの電子レンジで約40秒加熱した後、よく混ぜ合わせる。
- ジャガイモの上に、[A]、ベーコン、ピザ用チーズの順でかけたら、トースターで表面に焼色が付くまで約4~5分焼く。
- 焼き上がったら、パセリのみじん切りを振りかける。


【カットして鍋で茹でる】ジャガイモのバター醤油

材料(2人分)
ジャガイモ(中サイズ)…2個
バター…20g
醤油…小さじ1
塩…ひとつまみ
青のり…少々
作り方
- ジャガイモは皮をむき、3~4cmの大きさにカットして鍋で茹でる。
- ジャガイモに中まで火が通ったら、鍋のお湯を切る。鍋にお湯を切ったジャガイモを入れて、空炒りする。
- フォークで粗めに潰し、バターと醤油を入れて混ぜ合わせたら、上から青のりを散らす。


【カットして電子レンジで加熱する】ジャガイモとマイタケのガーリック炒め

材料(2人分)
ジャガイモ(中サイズ)…2個
マイタケ…60g
ニンニク…2分の1片
オリーブオイル…大さじ1
乾燥バジル…ひとつまみ
塩…小さじ3分の1
こしょう…少々
作り方
- ジャガイモは皮をむき、3~4cmの大きさにカットする。耐熱皿にジャガイモを入れて、ラップをかけて600Wの電子レンジで約3分加熱する。
- マイタケは食べやすい大きさにほぐし、ニンニクは薄切りにしておく。
- フライパンにオリーブオイルとニンニクを入れて、中火にかける。ニンニクの香りが出てきたら、乾燥バジル、マイタケ、ジャガイモの順に加えて炒める。
- マイタケに火が通ったら火を止めて、塩とこしょうで味を調える。


ジャガイモは使う料理に合わせて茹で時間や茹で方を調節しよう!

ジャガイモは、使う料理によって、最適な茹で時間や茹で方が変わります。
さらに、ホクホクとした食感に仕上げるには、茹で方だけでなく、ジャガイモの選び方も重要です。
今回ご紹介した、茹で時間の目安や茹で方のコツを参考にすれば、ジャガイモをお好みの食感に仕上げられるでしょう。
トライアルでは、新鮮なジャガイモをお手頃価格で販売しています。
ぜひこの記事を参考に、ご家庭でジャガイモ料理をもっと楽しんでみてくださいね!

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