
ジャガイモの保存方法は常温?冷蔵?長持ちさせるコツも解説
日持ちする野菜の代表格であるジャガイモ。
栄養豊富で使い勝手が良いこともあり、常備しておきたい野菜のひとつですよね。
ジャガイモは常温保存が基本ですが、室温によっては野菜室での保存や冷凍保存が適していることも。
今回は、ジャガイモのおいしさをより長くキープするための保存方法と、目安となる保存期間などについて、フードコーディネーターで管理栄養士の清水加奈子さんに教えていただきました。
教えてくれたのはこの人!

清水加奈子(しみず かなこ)
フードコーディネーター/管理栄養士
調理師、中医薬膳師の資格も持つフードコーディネーター。アイディアレシピやダイエットレシピの提案からフードスタイリングまで幅広くこなし、食関連の企業サイトや雑誌などで活躍中。
公式サイト
トライアルでの販売価格
じゃがいも(徳用1袋/5個程度)…399円(税込)
※2024年11月 メガセンター八千代店調べ。
※トライアルの商品はすべて税込表示です。
※販売価格は時期や産地によって変動します。

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ジャガイモを長期保存するコツ

ジャガイモは、原則として常温で長期保存ができます。
しかし、室内で保存していて「気づいたら芽が出て、緑色に変色していた」「ぶよぶよになっていた」といった経験がある人も多いのではないでしょうか。
ジャガイモは、元々15~21℃程の冷涼な気候を好み、栽培時は30℃を超えると生育が止まってしまいます。
収穫後も同様に、長時間高温の場所に置かれたり、光に当たり続けたりすると変色や発芽につながり、有毒な成分である「ソラニン」や「チャコニン」が増加することに。
保存時は20℃を超えると腐りやすくなることがわかっているため、留守中に室温が上がる真夏などは冷蔵保存しましょう。
ただし、室温が低すぎることにも注意しなければなりません。
ジャガイモは低温で保存すると低温障害を引き起こし、中身が黒や褐色に変色し乾燥が進みます。
それだけでなく、0℃近くになると寒さに備えてでんぷんがブドウ糖に変わり、旨みも落ちてしまうのです。
そのため、冷蔵の場合は、適度な温度を保てる野菜室で保存してください。
また、生のジャガイモは冷凍すると水分が抜けて食感や風味が損なわれますが、加熱してからの冷凍ならある程度はおいしさを保てます。
ジャガイモを保存する場合、極端な低温・高温を避けることが大切。
常温保存を基本に、室温や湿度に応じて野菜室での保存や冷凍保存を使い分けましょう。
ジャガイモを常温・冷蔵・冷凍で保存する方法
ここからは、常温、冷蔵、冷凍でのジャガイモの保存方法について、詳しく解説します。
ジャガイモを常温で保存する方法


ジャガイモは、風通しの良い冷暗所に置き、常温で保存するのが基本です。
冷気や光からジャガイモを守るため、新聞紙で包むか、紙袋に入れて保存しましょう。
弱い光でも、長時間当たっていると毒素が増える可能性もあるので注意してください。
ジャガイモは乾燥にも水分にも弱いので、湿度を適切にコントロールできる新聞紙や紙袋で保護するのがおすすめです。
適切に保存すれば、常温で2~3ヵ月は持ちますよ。
ジャガイモを冷蔵で保存する方法


ジャガイモは20℃以上の室温で保存すると腐敗が早まりますが、保存温度が低すぎると糖分が増え、その状態のジャガイモを高温調理すると有害物質のアクリルアミドが発生しやすくなります。
冷蔵庫で保存する場合、2~3個ずつキッチンペーパーで包み、ジッパー付き保存袋に入れて野菜室で保存しましょう。
その際は、くれぐれも冷蔵室で保存しないよう注意してください。
野菜室は冷蔵室より温度が少し高く、ジャガイモの保存に適しています。
保存期間は常温より短く、だいたい1ヵ月程を目安に保存してください。
ジャガイモを冷凍で保存する方法

ジャガイモの食べられる部分のほとんどは水分なので、水分が抜けてパサつく冷凍保存は基本的に向いていません。
それでも、冷凍前の下準備を工夫したり、冷凍状態からそのまま加熱調理したりすれば、比較的食感の変化が気にならず、調理時間の短縮にもつながります。
下準備は、下記のような方法がおすすめです。
マッシュして冷凍保存

ジャガイモを電子レンジか、茹で・蒸しなどの調理法で加熱し、マッシュ状にします。
小分けにしてラップで包み、ジッパー付き保存袋に入れて平らにして冷凍しましょう。
少し付け合わせがほしいときや、コロッケをつくるときなどに活躍します。
カットして冷凍保存

小さめの乱切り、棒状、ポテトフライの形などにカットし、サッと水にくぐらせます。
水気を拭きとったら、ジッパー付き保存袋に重ならないように入れて冷凍しましょう。
生のまま冷凍するときは、なるべく小さくカットするのがポイント。
そのまま味噌汁やスープに入れるなどして調理すれば、食感の違いを気にせずに食べられます。
冷凍した場合は、だいたい2~3週間程で食べきってください。
ジャガイモの保存方法を工夫して、おいしさを長持ちさせよう

ジャガイモは、正しく保存すれば長持ちする野菜です。
しかし、保存方法を間違えると、おいしさや安全性が損なわれるので、正しい方法で保存してください。
ジャガイモは、常温保存で早いうちに食べきることを原則とし、冷蔵庫の野菜室での保存、冷凍保存を状況に応じて活用してくださいね。
トライアルの生鮮売り場では、鮮度の良いおいしいジャガイモを販売しています。
「あと1品ほしい!」というときに助かるジャガイモをお手頃価格で手に入れ、上手に保存しておいしく食べきりましょう。

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