
冷凍ごはんをおいしく食べるには?冷凍・解凍の方法を解説
ごはんを小分けにして冷凍保存しておくと、食べたいときにすぐ食べることができて便利ですよね。
しかし、冷凍保存したごはんは、炊きたてのようなおいしさがなく、べちゃっとした食感が気になるという人も多いのではないでしょうか。
冷凍保存したごはんを炊きたてのような味わいに戻すには、正しい方法で保存・解凍することが大切です。
今回は、冷凍保存したごはんをおいしく食べるための保存・解凍の方法について、フードコーディネーターの清水加奈子さんに教えていただきました。
教えてくれたのはこの人!

清水加奈子(しみず かなこ)
フードコーディネーター/管理栄養士
調理師、中医薬膳師の資格も持つフードコーディネーター。アイディアレシピやダイエットレシピの提案からフードスタイリングまで幅広くこなし、食関連の企業サイトや雑誌などで活躍中。
公式サイト
トライアルでの販売価格
千葉県産ふさこがね(5kg)…2,999円(税込)
千葉県産多古米こしひかり(5kg)…3,299円(税込)
無洗米千葉県産多古米こしひかり(5kg)…3,399円(税込)
無洗米千葉県産こしひかり(5kg)…3,199円(税込)
千葉県産ミルキークイーン(5kg)…3,199円(税込)
※2024年9月 メガセンター八千代台店調べ。
※販売価格は時期や産地によって変動します。
ごはんは冷凍保存がベスト!
水分をたっぷり含み、噛むたびに米の旨みを感じられるふっくらと炊きあがったごはん。
保存したごはんでも、炊きたての状態を再現したいなら、冷蔵保存ではなく冷凍保存がベストです。
炊きたてのごはんがおいしいのは、生米の中のでんぷんが水分を含んで加熱されることによって膨らみ、粘度を増してもちもちとした食感になるから。
これは、でんぷんの「糊化(こか)」(アルファ化)と呼ばれるメカニズムです。
ごはんのおいしさを保つには、でんぷんが糊化した状態で水分をキープすることがポイントとなります。
ところが、でんぷんの水分は、ごはんが冷めていく過程で飛んでしまいます。
これをでんぷんの「老化」といい、ごはんのおいしさが失われる最大の理由です。
でんぷんの老化が最も起こりやすい温度は、冷蔵庫の温度と同じ0〜10℃。老化を促してしまうため、冷蔵保存はごはんに適していません。
その点、糊化したごはんを冷めないうちに冷凍保存すると、老化を防いで保存できます。
冷凍保存であれば、炊きたてのおいしさをキープできるでしょう。
ごはんの老化を防ぐ、正しい冷凍保存の方法
ごはんの冷凍保存は、やり方を間違えるとおいしさは半減してしまいます。
冷凍保存する際には、次の点を押さえておきましょう。
ごはんの冷凍保存のポイント
・じわじわと温度が下がってでんぷんが老化するのを避けるため、急速冷凍する
・ごはんに霜がつかないよう、なるべく空気を入れない
ここでは、ごはんを冷凍保存する基本的な手順をご紹介します。
保存容器を使う場合

ごはんを冷凍保存する際には、基本的に保存容器を使いましょう。
最近は、ごはんをおいしく保存・解凍することを目的とした、ごはん専用の保存容器が販売されています。
米粒をつぶさずに保存でき、ふっくらと解凍できるため、ごはんの冷凍保存には専用の容器がおすすめです。
トライアルで買える!
ジップロック® ごはん保存容器 一膳用 5個入(旭化成ホームプロダクツ)
トライアルでの参考価格:699円(税込)

保存容器でごはんを冷凍する手順
1. 炊きたてのごはん1食分をふんわりと入れ、容器の蓋をする。
2. 粗熱が取れたら一度蓋を開け、蓋の内側についた余分な水蒸気を取り除く。
3. 再び蓋を閉め、すぐに冷凍する。
ごはんを保存するときは、熱々の状態から急速に冷凍するのがベストです。
熱伝導率の高い金属のトレーにのせるなど、なるべく冷凍庫内で急速に冷やせるようにしましょう。
冷凍庫の急速冷凍機能がついている場合は、ごはんを保存容器に移したらすぐに冷凍庫へ入れて問題ありません。
ラップを使う場合

保存容器を使用しない場合は、ラップを使ってごはんを冷凍保存します。
ラップでごはんを冷凍する手順
1. 炊きたてのごはんをラップに平たく広げ、角を作らず、丸くなるようにふんわりと包む。
2. 空気が入らないように密封する。
3. 粗熱が取れたら、冷凍庫へ入れる。
ラップに包んでごはんを保存する際は、丸くなるようにごはんを包むのがポイントです。
丸くすることで、電子レンジでの解凍時に加熱ムラを防ぎ、均一に熱を入れることができます。
冷凍ごはんの解凍方法
冷凍ごはんをおいしく食べるには、解凍方法も重要です。1食分(180〜200g)の冷凍ごはんの基本的な解凍方法を見ていきましょう。
手軽にできる!基本の解凍方法
冷凍ごはんは、どのような方法で解凍する場合でも、解凍する直前に冷凍庫から取り出しましょう。
まずは、手軽にできる基本の解凍方法をご紹介します。
冷凍保存したごはんの基本の解凍方法
1. 保存したごはんを解凍する直前に冷凍庫から取り出す。
2. 保存容器の場合は容器の使い方に則った方法で、ラップに包んだ場合はそのまま電子レンジへ入れる。
3. 600Wの電子レンジで3分~3分半加熱する。
ひと手間でぐっとおいしくなる!2段階の解凍方法
次に、ちょっとしたひと手間で、冷凍ごはんをさらにおいしく解凍する方法をご紹介します。
冷凍保存したごはんの2段階の解凍方法
1. 保存したごはんを解凍する直前に冷凍庫から取り出す。
2. 保存容器の場合は容器の使い方に則った方法で、ラップに包んだ場合はそのまま電子レンジへ入れる。
3. 600Wの電子レンジで1分加熱する。
4. 保存容器のごはんを軽くほぐす。ラップの場合は、ごはんは器に移してほぐし、再びラップをふんわりかける。
5. 600Wの電子レンジで2〜3分加熱する。
ごはんを一度ほぐすことで、余分な水分が飛び、ふっくらと解凍できます。
多少手間をかけても、2段階に分けて加熱したほうが、炊きたてに近いおいしさを再現できるためおすすめです。
冷凍ごはんを上手に解凍するコツ

最後に、冷凍ごはんを上手に解凍するためのコツをご紹介します。
食べる直前に、食べる分だけ電子レンジで解凍する
冷凍保存したごはんは、食べる直前に食べる分だけ電子レンジで解凍することがポイントです。
自然解凍したり冷蔵庫で解凍したりすると、でんぷんの老化が進み、食感や風味が損なわれてしまいます。
解凍してしばらく置いておくのも禁物。電子レンジを使って、食べる分だけ解凍するのが基本です。
解凍モードは使わない
冷凍保存したごはんは、電子レンジの解凍モードで解凍してはいけません。
電子レンジの解凍モードは、凍った食材を常温に戻すときに使う機能です。
冷凍保存ごはんを解凍するときは、通常の「温めモード」や「ごはんモード」を使いましょう。
2~3週間で食べきる
基本を守って冷凍保存しても、2〜3週間を過ぎるとごはんから水分が抜けて、味が落ちてしまいます。
なるべく早く食べきるようにしましょう。
正しく保存・解凍して、冷凍ごはんをおいしく食べよう

余ったごはんや多めに炊いたごはんを冷凍・解凍して食べるときは、今回ご紹介した手順を守れば炊きたてに近い味と食感を再現できます。
ぜひ、実践してみてくださいね。
トライアルでは、毎日の食卓に欠かせないお米を種類豊富に取り揃えています。
炊いたごはんを冷凍保存する際の容器もご用意していますので、ぜひセットでお買い求めください。

いつも安くて品揃え豊富!品質にもこだわる「トライアル」ってこんな店