薬味・ちょい足し具材で「そうめん」のマンネリを解消!おすすめは?
すぐに茹で上がり、麺つゆさえあれば味が決まるそうめんは、台所に立つのも面倒な日の強い味方。とはいえ、夏のあいだに何度も登場すると、さすがに単調に感じて飽きてしまうことも…。そんなときは、薬味を変えてみたり、具材を麺つゆにちょい足ししたりすることで工夫し、味のマンネリを解消していきしましょう!
今回は、定番から変わり種まで、そうめんにおすすめの薬味やちょい足し具材について、料理家の風間章子さんに伺いました。
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これは外せない!そうめんの薬味の定番
料理に少量添えることで、風味を良くして味を引き締めたり、引き立てたりする「薬味」。薬味がひとつあると、いつものそうめんと麺つゆの味にアクセントが加わって変化を楽しめます。
そうめんの薬味の定番は、ネギ、生姜、ミョウガ、大葉、のり、ごま、わさび、大根おろしなど。どれもさっぱりとした風味ながら、独特の香りや食感を持つ食材で、少量でも料理の味わいを深くしてくれます。
ネギやミョウガ、生姜は、切り方やすりおろし方を変えると、食感がまったく変わるのもおもしろいところ。みじん切りや小口切りにしたり、粗くおろしたりして、そうめんの味の変化とともに、「いつもの薬味」の変化も楽しんでくださいね。
変わり種具材をちょい足しして、味変も◎!
定番の薬味を一通り試した後は、「変わり種」にチャレンジしましょう。「そうめん+麺つゆ」の味を活かしつつバリエーションを持たせてくれる定番薬味に対して、変わり種はいつもの味をガラッと変える力を持っています。用意する薬味や具材次第で、そうめんの可能性が広がりますよ。
ちょい足し1:練りごま
用意する物
練りごま(ペースト状になった瓶詰めやパウチ)…スプーン1杯(お好みで増減可)
麺つゆに練りごまを加えて混ぜ、そうめんをつけて食べるだけ。そうめんをつゆにつけて持ち上げると、ごまの香りがふわっと立って食欲を刺激します。そうめんと薬味だけで食べるのに比べてコクと旨味が増し、満足度も大幅にアップ!
出汁や醤油との相性もばっちりで、栄養価が高く夏バテ気味の体に染み渡ります。練りごまは油分が多く麺つゆに入れると分離しますが、ゆっくりかき混ぜて、そうめんに絡めながら食べると食べやすいですよ。
ちょい足し2:オクラ
用意する物
オクラ
+お好みで、納豆などのネバネバ食材
オクラはサッと湯がいて細かく刻みます。麺つゆと合わせてよく混ぜ合わせ、そうめんといっしょに食べましょう。オクラの粘り気で麺つゆにとろみがつき、そうめんの喉越しがさらに良くなります。
麺つゆが多すぎるととろみがつきにくいので、いつもの量より少なめにしても◎。お好みで納豆などのネバネバ食材を加えると、さらにスタミナアップが期待できます。
ちょい足し3:味付けメカブ
用意する物
パックの味付けメカブ
+お好みで梅干し
メカブ1パックに添付のタレを混ぜ合わせて麺つゆに入れ、麺を絡めて食べます。シャキシャキ、コリコリした食感も相まって、飽きずに食べ進められるはず。オクラと同様のネバネバ食材で、栄養価が高いのもうれしいポイントです。
また、叩いた梅干しをプラスすると彩りが良くなり、よりさっぱり食べられて食欲も増しそう。梅干しを叩くのが面倒なときは、小皿に取った梅干しをかじりながら食べるだけでも味の違いを楽しめますよ。
ちょい足し4:穂先メンマ
用意する物
市販の穂先メンマ(できれば辛味がついたもの)
+お好みでいりごま
たけのこの先端、「穂先」と呼ばれるやわらかい部分だけを乳酸発酵・熟成させたメンマを「穂先メンマ」といいます。
麺つゆにちょい足しするなら、穂先メンマの中でも、ごま油やラー油で程良く辛味や酸味をつけた物がおすすめ。ピリッとした辛さで味が引き締まります。
穂先メンマだけでもシャキシャキした独特の食感がありますが、いりごまを加えるとさらにプチプチの食感が加わって満足感が高まりますよ。
ちょい足し5:とろろ昆布
用意する物
とろろ昆布
+お好みでカニカマ、ちくわなど
麺つゆにとろろ昆布を入れ、そうめんを絡めて食べます。とろろ昆布に麺つゆが染み込むので、麺つゆはいつもより少し薄めにして味を見てください。ぶっかけにしてもおいしいです。
とろろ昆布には、汗で失われやすいミネラルがたっぷり含まれているので、夏バテ予防にもおすすめですよ。
また、彩りを加えて風味も増すカニカマ、食べ応えが出るちくわなど、高たんぱく低脂肪な食材との相性も抜群なので、お好みで合わせてください。カニカマは軽くほぐして、ちくわは半月切りにして加えましょう。
ちょい足し6:ネギ塩
用意する物
長ネギ
ごま油
塩・コショウ
耐熱容器に、長ネギのみじん切りと、長ネギになじむくらいのごま油、塩・コショウを入れて軽く混ぜ合わせ、30〜40秒程レンジで加熱するとおいしいネギ塩ダレが完成します。
麺つゆにお好みの量のネギ塩ダレを投入し、よく混ぜて、そうめんをつけて食べましょう。
ひと手間かけた、そうめんのアレンジレシピ
少し時間があるときは、定番やちょい足しから少しステップアップして、冷や汁風、イタリアン風、エスニック風などのアレンジレシピを楽しんでみてはいかがでしょうか。
キュウリ
キュウリを軽く塩でもみ、ツナ缶と味噌を和える。出汁で割って冷や汁風に。
トマト
麺つゆにオリーブオイルとバジルを和え、刻んだトマトを加えればイタリアン風に。
スダチ
麺つゆに桜エビとナンプラーを和え、スダチを搾ればエスニック風に。
そうめんの薬味や具材もトライアルで
淡白だからこそさっぱりと食べやすいそうめんですが、長い夏のあいだに何度も登場することを考えると、飽きずに食べられるアイディアをいくつか持っておきたいところです。
今回ご紹介したちょい足しレシピやアレンジレシピで、そうめんのバリエーションを楽しみましょう。
トライアルには、そうめんやめんつゆはもちろん、長ネギや大葉、大根、生姜、ミョウガなど、薬味に活躍する野菜も新鮮な物を取り揃えています。その日の気分に合わせて、いろいろな薬味を試してみてくださいね。
監修者プロフィール
風間 章子
料理家/調理師
イタリアンレストランで6年間修行した後、カフェを立ち上げ、雑誌やウェブなど、さまざまなメディアにて料理監修で活躍。これまで、4店舗のカフェの料理メニューの立ち上げを行う。料理の技術向上はもちろん、料理の楽しさを伝えることを目的とし、料理の撮影や料理教室を開催するキッチンスタジオ「人形町キッチン」を運営。わかりやすい説明と気さくな人柄で、好評を得ている。 料理家 風間章子 | FORM☆AGGIO