冬の食卓を華やかに彩るカニ。
ズワイガニやタラバガニ、毛ガニなど種類によって味わいや調理方法も異なり、「どうやってさばけばいいの？」「冷凍カニはどう扱えばいいの？」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

この記事ではフードコーディネーターの清水加奈子さんに伺った、カニをおいしく食べるための基本のさばき方や調理方法、冷凍カニでも楽しめるアレンジレシピをご紹介します。

教えてくれたのはこの人！

トライアルでの販売価格

カット済み　タラバガニ　特大1.4kg…11,900円（税込）
※2024年11月 メガセンタートライアル新宮店調べ。
※販売価格は時期や産地によって変動します。

【種類別】カニのさばき方

カニをおいしく食べるためには、まずは正しいさばき方を知ることが大切です。
種類によって体の構造が異なるため、カニの特徴に応じた下処理をすることで、身を無駄なく取り出せます。

ここでは、家庭でよく食べられる3種類のカニ（ズワイガニ・タラバガニ・毛ガニ）のさばき方を解説します。

用意するもの

・キッチンバサミ
・軍手
・まな板
・ボウル
・ペーパータオル

ズワイガニのさばき方

ズワイガニは繊細な身と濃厚なカニ味噌が魅力です。
甲羅を下にして処理すると、カニ味噌がこぼれにくく、きれいにさばけます。

ズワイガニのさばき方の手順

1. 甲羅を下にして置く
2. ふんどし（お腹の三角形の殻）を外す
3. 足をまとめて握り、中央に向かって片方ずつ持ち上げて、甲羅から外す
4. 甲羅の中の薄皮や口部分は指やハサミで取り除き、カニ味噌は甲羅に戻す
5. ガニ（茶色いえら部分）を外し、肩肉と足の付け根の綿状の部分を切り落とす
6. 肩肉は横に半分に切る。足は中央に切り込みを入れ、爪は両面に切り込みを入れてから、殻を外す

タラバガニのさばき方

タラバガニは身が太くて食べ応えがあり、扱いにはやや力が必要です。
軍手をしっかり着用して、安全に作業しましょう。

タラバガニのさばき方の手順

1. 甲羅を上にして置く
2. 足の関節のやわらかい部分にハサミを入れて足を外す
3. 甲羅を返してふんどしを外し、外した部分に指を入れて胴体を甲羅から外す
4. ガニや赤い皮を取り除き、口の部分も外す
5. 胴体を縦半分に切り、足の付け根を囲うように切り込みを一周入れる
6. 足や爪の部分は、関節の柔らかい箇所で3つに分け、側面に切り込みを入れて上部の殻を外す

毛ガニのさばき方

毛ガニはカニ味噌が濃厚で、細かい身もたっぷり詰まっているのが特徴です。
構造はタラバガニと似ていますが、より繊細な処理が求められます。

毛ガニをさばく際も軍手を着用しましょう。

毛ガニのさばき方の手順

1. 甲羅を上にして置く
2. 関節のやわらかい部分にハサミを入れて足を外す
3. 甲羅を返し、ふんどしを取り除いてから、外した部分に指を入れて胴体を外す
4. 甲羅に残ったカニ味噌をスプーンで戻し、ガニを取り除く
5. 胴体を縦半分に切り、足の付け根を囲うように切り込みを一周入れる
6. 足の太い部分には側面に切り込みを入れ、上の殻を外して身を取り出す

カニのおいしい調理方法

カニは、調理方法によって風味や食感が大きく変わる食材です。
冷凍カニを使っても、ちょっとした工夫でごちそう感のある一皿に仕上がります。

ここでは、カニの定番の食べ方を5つご紹介します。

生で食べる

新鮮な活カニが手に入った場合は、お刺身として生で食べるのもおすすめ。
カニ本来の甘みと、とろけるような舌ざわりは、生ならではの贅沢な味わいです。

生で食べる際は、活きカニをさばいたら、氷水にさっと浸して身を引き締め、醤油やわさび醤油、カニ酢、ポン酢などでいただくのがおすすめです。

茹でて食べる

茹でガニは、茹でることでカニの旨みぎゅっと凝縮され、シンプルながら満足感の高い食べ方です。
冷凍の茹でガニであれば解凍するだけで食べられますが、生の冷凍カニはサッと加熱するとさらにおいしくなります。

生カニの基本の茹で方は次のとおりです。

生カニの基本の茹で方

1. カニの殻をよく洗う
2. たっぷりの4％塩水（水1Lに対し塩40g程度）を沸騰させる
3. 沸騰した鍋に、カニの甲羅を下にして足を曲げて入れる
4. 再沸騰してから15～20分茹でる。浮いてくる場合は、落とし蓋をのせて沈める
5. 茹で上がったら、タラバガニとズワイガニはすぐに氷水で5分ほど締める。毛ガニはザルに上げて水蒸気を飛ばす

ズワイガニ・毛ガニの茹で時間の目安

大きさ	300～500g	600～700g	800～1,000g
茹で時間	15分	18分	20分

タラバガニの茹で時間の目安

大きさ	2kg	3kg	4kg
茹で時間	185分	20分	25分

焼いて食べる

焼きガニは、旨みと香ばしさを引き出せる調理方法です。
表面が少し焦げたくらいになると、水分が飛んで味が濃縮され、香ばしくおいしい仕上がりになります。
カニは、グリルやオーブン、ホットプレート、フライパン、七輪などで焼くことが可能です。

カニの基本の焼き方

1. さばいたカニの甲羅は下向き、足は殻を下にして、グリルやオーブンに並べる
2. それぞれの調理時間に合わせて、カニを焼く
3. 表面が少し焦げて香ばしい香りがしてきたら完成

焼き時間の目安

• グリルの場合：両面焼きで弱火5分＋強火1～2分
• オーブンの場合：240℃に予熱してから15分程

鍋にして食べる

カニ鍋は、野菜と一緒に楽しめる栄養バランスの良い一品です。
カニのだしがスープに溶け込み、〆の雑炊まで余すことなく楽しめます。

カニ鍋の作り方

1. 昆布だし＋醤油ベースのスープと、白菜や長ネギ、きのこ類などお好みの野菜を準備する
2. スープを沸騰させ、野菜を入れる
3. 野菜に火が通ったら、カニを加えて煮る

しゃぶしゃぶにして食べる

カニの甘みと柔らかさを最大限に引き出せるのが、しゃぶしゃぶです。
加熱時間が短いので、身がふっくらと仕上がります。

しゃぶしゃぶの作り方

1. 昆布だしを沸騰させる
2. カニの身を箸で持ち、数秒間お湯にくぐらせる
3. 色が変わったら、ポン酢やカニ酢でいただく

冷凍カニの簡単アレンジレシピ

冷凍カニは、そのまま食べるだけでなく、料理にアレンジすることでさらに楽しめます。
ここでは、家庭で手軽に作れる冷凍カニのアレンジレシピを4品ご紹介します。

カニのトマトパスタ

材料（2人分）

カニ（肩肉、爪、ほぐし身など）…200～300g
玉ねぎ…2分の1個
にんにく…1かけ
輪切り唐辛子…1本
カットトマト…400g
白ワイン…大さじ3
スパゲッティ1.6mm…200g
オリーブ油…大さじ2
塩、こしょう…適量
パセリ…適量

作り方

1. にんにく、玉ねぎはみじん切りにする。
2. 温めたフライパンにオリーブ油、にんにく、玉ねぎを入れて炒める
3. カニほぐし身、殻付きの肩肉を入れ、白ワインを加える
4. カットトマトをいれ、5～6分煮て、塩、こしょうで調味する
5. 茹でたてスパゲッティを加えて混ぜ合わせ、器に盛ってパセリを散らす

カニとレタスのチャーハン

材料（2人分）

カニほぐし身…50g
卵…2個
レタス…3枚
鶏ガラスープの素…小さじ2
塩、こしょう…適量
ごはん…450g
ごま油…大さじ1

作り方

1. レタスは食べやすい大きさにちぎる
2. フライパンにごま油を熱し、溶き卵を加えて半熟になったら一度取り出す
3. 同じフライパンに、ごはん、カニのほぐし身、レタス、鶏ガラスープの素、塩、こしょうを入れて炒める
4. 卵を戻し入れて炒め合わせる

カニ足のフリット

材料（2人分）

カニ足…6～8本
カニ肩肉…1個
卵白…1個分
塩…少々
薄力粉、片栗粉…各大さじ1
揚げ油…適量
ケチャップ、マヨネーズ…各大さじ1
レモン、ベビーリーフなど…適量

作り方

1. 卵白に塩を加え泡立てメレンゲにし、薄力粉、片栗粉をさっくりと混ぜる
2. カニ足に軽く薄力粉（分量外）をまぶす
3. ケチャップとマヨネーズを混ぜてオーロラソースを作る
4. 多めの油を170℃に熱し、カニ足に（1）をつけて、軽く色づくまで2分程揚げる
5. 油を切って器に盛り、ベビーリーフ、レモン、オーロラソースを添える

カニのカルパッチョ

材料（2人分）

カニ足…適量
赤玉ねぎ…適量
レモン汁…大さじ2
オリーブ油…大さじ1
塩、こしょう…適量
スライスレモン、パセリ…適量

作り方

1. 器にスライスした赤玉ねぎを敷き、カニ（足）をのせる
2. レモン汁、オリーブ油、塩、こしょうをかける
3. スライスレモンを添え、パセリを散らす

トライアルで冷凍カニを購入して、アレンジレシピを楽しもう

冷凍カニは、解凍すればすぐに使えて保存もきくので、思い立ったときに贅沢なカニ料理を楽しめるのが魅力です。

トライアルでは、冷凍カニをお手頃価格で販売しています。
今回ご紹介したさばき方や調理方法、アレンジレシピを参考に、ぜひご家庭でカニ料理にチャレンジしてみてくださいね。