

味は?違いは?ダイエットには?糖質オフ、プリン体オフビール系飲料飲み比べ
味は?違いは?ダイエットには?糖質オフ、プリン体オフビール系飲料飲み比べ

ビール売り場のショーケースには今、「糖質オフ」「プリン体オフ」を謳うヘルシーなビール系飲料がたくさん並んでいます。ダイエットが気になり出す時期は特に、なかなか素通りできませんよね。
何がどう違う?今回は、管理栄養士の先生にお話を聞くとともに、主要ビールメーカーのヘルシーなビール系飲料を、トライアルマガジンの酒好き集団「せんべろ部」のスタッフが集まって飲み比べをしてみました。
味わいの違いはもちろん、合わせたい料理など、思い思いにコメントしました。昨今のビール系飲料に興味はあるけれどどれを選んでいいかわからないという人も、せんべろ部員の感想をぜひ参考にしてみてくださいね。
罪悪感なしで飲める!? 糖質オフ・プリン体オフのビール系飲料とは

そもそも「糖質オフ」「プリン体オフ」とは何が違うのでしょうか。管理栄養士の広田千尋さんにお聞きしました。
教えてくれたのはこの人

広田千尋 管理栄養士
病院、保育園、保健センターなどで13年間勤務。生活習慣病の方やご高齢の方への栄養サポート、また赤ちゃんや子ども向けの食事相談など、幅広い年代のサポートに携わる。身近な材料で簡単に作れるレシピ作成を得意としている。
公式サイト
Instagram:@chihiro_eiyo
糖質とは、炭水化物から食物繊維を除いたもので、体や脳のエネルギーとなる大切な栄養素の一つです。
広田さん:糖質をとりすぎると、肥満を招いたり、血糖値が上昇しやすくなったりする可能性があります。やはり糖質は適度な摂取が望ましいところ。
食事中の飲み物として糖質オフ飲料を取り入れることで、ダイエット中や食事制限中も余分な糖質摂取を気にし過ぎることなく、無理なく食事を楽しめるのが魅力です。ただし、「カロリーがない」わけではないので、糖質オフだからといって飲み過ぎは控えましょう。
どれが好み?気になる糖質オフビール系飲料を、ガチで飲み比べ

まずは、主力メーカー各社の「糖質オフ」ビール系飲料を4本揃えてみました。
部員A:「糖質オフのビール系飲料は、全般に軽い印象があるね」
部員B:「どうしても甘味やコクが損なわれがちになるところ、その補い方に、個性の違いが出ていそう」
部員A:「麦の旨味、喉越しや飲み応えなど、定番商品と遜色なく楽しめるものも多くて、ちょっと驚いた」
1 クリアアサヒ 贅沢ゼロ(アサヒビール)<糖質ゼロ/アルコール6%>
「贅沢な麦の味わいが楽しめる、アルコール分6%のおいしい糖質ゼロ※ ※食品表示基準による」(引用元:アサヒビールHP)
部員C:「飲み口にベタつきがなく、後味が綺麗に切れる!」
部員A:「ラムネのような甘味があり、屋台系の料理など濃いめの食事とも相性がよさそう」
2 金麦 糖質75%オフ(サントリー)<糖質75%オフ/アルコール4%>
「「金麦〈糖質75%オフ〉」史上最大量の麦芽を使用し、“低温旨味製法”により、低温でていねいに麦のうまみを抽出することで、よりいっそう飲みごたえがありながら軽やかな味わいに仕上げました。」(引用元:サントリーHP)
部員B:「糖質オフの中でも、味わいがふくよか。ビールに近い味わい」
部員A:「麦の甘味がしっかり感じられつつも、喉越しがよくゴクゴクと飲みやすい」
部員C:「アルコール度数も低いので、まだ日の高いうちから飲んでも罪悪感が薄そう」
3 パーフェクトサントリービール(サントリー)<糖質ゼロ/アルコール5.5%>
「本格ビールのうまさの糖質ゼロ」(引用元:サントリーHP)
部員C:「コクがあって満足感が得られるね。これが糖質オフって、全然感じないかも」
部員A:「ニンニク入りの餃子や焼き肉などガッツリした料理と合わせても負けない力強さがいいね」
4 一番搾り糖質ゼロ(キリンビール)<糖質ゼロ/アルコール5%>
「おいしいところだけを搾った、一番搾り®の糖質ゼロビール」(引用元:キリンビールHP)
部員B:「もともと、私はキリンビール好きなんだけど、これはキリンならではのキリッとした苦味が健在」
部員A:「このほろ苦さに合わせて、スモークチーズやペッパー系をつまみにすると、きっと相性がいいね」
ちなみに同じ銘柄で飲み比べてみた―糖質オフだと味はどう変わる?

同じ銘柄だと、「糖質オフ」の味わいは通常版とどう違うのでしょうか。金麦(サントリー)で比べてみました。
部員B:「同じ金麦でも、ちょっと違うね。基本的には味の方向は一緒だけど、飲み応えがあるのはやはり、通常の金麦。麦の甘味がしっかりあって、ホップの苦味もキリッと効いているからかな」
部員A:「『糖質75%オフ』は、旨みはありつつ、ゴクゴク飲める軽やかさがいいな。リフレッシュの一杯としても活躍しそう」
部員C:「でも、満足感は変わらない!だったら、罪悪感がない分、私はこの『糖質75%オフ』を選ぶかも」
近頃よく聞く「プリン体」―そもそもどういうものなのか
プリン体という言葉はよく聞きますが、実際どんなものなのかご存じでない方も多いのではないでしょうか。広田さんに早速聞いてみましょう。
広田さん:プリン体は細胞の核酸に含まれる物質で、あらゆる食品に含まれているほか、私たちの体の中でも作られています。「うまみのもと」となることでも知られています。
レバー、魚の干物(イワシ・アジなど)、白子、カツオ、マイワシ、牛肉、豚肉などに多く含まれています。プリン体は体内で尿酸の原料となるため、過剰摂取は血液中の尿酸値を高めるおそれがあります。尿酸値が高くなると、痛風、尿路結石、腎障害などの原因となることが知られています。
「ピール系飲料」にも麦芽、大麦由来のプリン体が多く含まれています。「プリン体オフ」商品は、健康に気を遣う人々が増加した現代社会に欠かせない存在となりつつあります。ただ、アルコールを摂取すること自体が体内で尿酸値が多く作られたり排出しづらくなったりする原因となるため、それだけに頼らないよう、注意が必要です。
気になるプリン体オフのビール系飲料を、ガチで飲み比べ

プリン体オフの飲み比べはこの4本。旨みの素であるプリン体をゼロにすると、どんな味わいになるのでしょうか。
部員B:「全体的に、糖質オフよりもさらにスッキリした飲み口の商品が多いように感じたね」
部員C:「味わいは厳密にはビールそのものとは異なるけど、物足りなさを感じるかと言ったら、そうでもない」
部員A:「麦芽感や甘味、旨味を加えるなど、違和感を感じさせない工夫が施されているからかな」
部員B:「好きなメーカーのプリン体オフ商品を選ぶと、違和感も少なく親しみやすいかもしれない」
表記を見ると、今回飲み比べた「プリン体0(ゼロ)」の商品はほぼすべて「糖質0(ゼロ)」でした! 普段アルコールを控えている人にとっても、食事時間を演出する心強い味方になりそうです。
5 のどごしZERO(キリンビール)<糖質・プリン体ゼロ/アルコール4%>
「のどごし<生>のゴクゴク飲める爽快なうまさを、プリン体ゼロ・糖質ゼロで実現しました!」(引用元:キリンビールHP)
部員C:「罪悪感のないスッキリした味わい。麦っぽさも感じる」
部員A:「キレがあり、炒め物や揚げ物など、油っぽい料理とも相性がいいと思う」
6 極ZERO(サッポロビール)<糖質・プリン体ゼロ/アルコール5%>
「糖質0※1、プリン体0.00※2。 おいしさと2つのゼロを 実現したのが、極ZEROです。」(引用元:サッポロビールHP)
部員B:「サイダーのような爽快感がある」
部員A:「飲み口が軽いので、ビールが苦手な人でも飲みやすい味わいだと思った」
7 アサヒオフ(アサヒビール)<糖質・プリン体ゼロ/アルコール3.5%>
「プリン体0(※1)・糖質0(※2)・カロリー最少級(※3)なので、体を気づかいながらビール類を楽しみたい方にぴったりな発泡酒(麦芽使用率25%未満)です。」(引用元:アサヒビールHP)
部員B:「麦芽とホップ感がありながらクリアな味わい」
部員C:「苦味の余韻があるタイプなので、こってりした味の料理、たとえばピザとか?一緒に食べるとキレが出ておいしく食べられそう」
8 スタイルフリーパーフェクト(アサヒビール)<糖質・プリン体ゼロ/アルコール6%>
「「プリン体0※1」「糖質0※2」、2つのゼロが特長の発泡酒。」(引用元:アサヒビールHP)
部員C:「アサヒビールはオフ系のビール系飲料、いろいろ出してるんだね」
部員B:「フローラル感のある、華やかな味わい」
部員A:「丸みがあって、食中酒として活躍しそう」
ちなみに同じ銘柄で飲み比べてみた―プリン体オフだと味はどう変わる?

アサヒビールのスタイルフリーシリーズから、「糖質0(ゼロ)」の「アサヒ スタイルフリー」と「糖質・プリン体0(ゼロ)」の「スタイルフリーパーフェクト」を飲み比べてみました。
9 アサヒ スタイルフリー(アサヒビール)<糖質ゼロ/アルコール4%>
「食べたい時には、うまい糖質ゼロ。」(引用元:アサヒビールHP)
部員A:「どちらもスッキリした飲み口」
部員B:「でも、こうして飲み比べてみると、プリン体オフの緑の缶の方が、ぐっと甘さが控えめ」
部員C:「薄くサラサラとした口当たりっていうか。でも、その中にホップの香りや爽快感、キレを感じました」
部員A:「そうそう。炭酸が強めでアサヒビールらしいキレはどちらも健在」
家で飲むから気遣える! ヘルシーな系ビール系飲料で、好きな料理を毎日おいしく

ピザに唐揚げ、フライドポテトなど、がっつり系のつまみとビールの相性は抜群! 本当は気にせずぐびぐび飲みたいけれど、カロリーや健康が気になる……。そんな時に、「糖質オフ」「プリン体オフ」の選択肢があれば、罪悪感を軽減しながら、好きなものを好きな人と食べながら過ごす格別な時間となります。
また、外食ではなかなかコントロールできない部分も、家で飲むからこそ飲料の選択肢の幅が広がり、自身の体調に合わせて気をつけることができるという利点もあります。まずは自身の好きな味わいのメーカーから選ぶなどして、「糖質オフ」「プリン体オフ」ビール系飲料を気軽に食卓に取り入れてみてくださいね。
※20歳未満の酒類の購入や飲酒は法律で禁止されています。