基本の親子丼の作り方|ふわとろ食感に卵を仕上げるコツも紹介
卵と鶏肉、玉ねぎがあれば手軽に作れる親子丼は、おうちの定番料理のひとつではないでしょうか。
そんな身近な親子丼だからこそ、よりおいしく作れる方法があれば知りたいですよね。
この記事では、基本の親子丼の作り方とともに、ふわとろ食感に卵を仕上げるコツや鶏もも肉をよりおいしく味わえる下ごしらえの方法などを、料理家の風間章子さんに教えていただきました。
ぜひおうちでも、ひと味違うふわとろ食感の親子丼を味わってみてください。
教えてくれたのはこの人!

風間章子(かざま あきこ)
料理家/調理師
イタリアンレストランで6年間修業した後、カフェを立ち上げ、雑誌やウェブなど、さまざまなメディアにて料理監修で活躍。これまで、4店舗のカフェの料理メニューの立ち上げを行う。料理の技術向上はもちろん、料理の楽しさを伝えることを目的とし、料理の撮影や料理教室を開催するキッチンスタジオ「人形町キッチン」を運営。わかりやすい説明と気さくな人柄で、好評を得ている。
X(旧Twitter):@ACCO_kzm
目次
トライアルでの販売価格
若鶏もも肉1枚(100g)…本体価格118円(税込127円)
※2025年10月 メガセンタートライアル八千代店調べ。
※販売価格は時期や産地によって変動します。
基本の親子丼の作り方

材料(2人分)
・鶏もも肉…約120g(2分の1~3分の1枚)
・卵…3個
・玉ねぎ…2分の1個
・三つ葉…少々
[割り下]
・水…100cc
・醤油…大さじ2
・酒…大さじ1
・みりん…大さじ1
・砂糖…大さじ1
・顆粒和風だし…小さじ2分の1
【ひと手間かけられるなら】よりおいしく味わえる鶏もも肉の下ごしらえ
簡単に作りたいときはカットされた鶏もも肉を購入してもよいのですが、余裕があるときは1枚肉を買って鶏もも肉に余分な筋や脂肪を取る下ごしらえをしておくと、肉の臭みがなくなりよりおいしく味わえるのでおすすめです。

下ごしらえをするときは、鶏もも肉1枚分で行うとわかりやすいですよ。
まとめて下ごしらえをした後、使わない分は冷凍保存しておきましょう。


<脚先部分の筋の切り落とし方>
逆三角形になっている鶏もも肉は、下側が脚先部分です。
白い筋の束が肉から見えるので、1cm程度切り落とします。
余分な筋を残しておくと、肉を食べたときの食感が悪くなってしまいます。



<身と皮の間にある皮下脂肪の切り取り方>
肉の身と皮の間に黄色い皮下脂肪がついている場合には、調理したときに臭みが出るおそれがあるので取り除きます。
皮から包丁でしごくように脂肪をそぎ出し、皮を残すように脂肪のみ切り取りましょう。
鶏むね肉でも親子丼は作れます。ただし、鶏むね肉はパサつきやすいため、肉に火を通しすぎないようにしましょう。
よりやわらかく仕上げたいなら、鶏むね肉に片栗粉をまぶすのもおすすめです。
また、三つ葉がない場合は万能ネギ、みりんがない場合は砂糖でも代用できますよ。
1. 材料を切る

鶏もも肉は、1cm幅に薄くそぎ切りにします。
薄く切ることで肉の中心まで火が通り、割り下の味が浸透しやすくなります。

半分に切った玉ねぎを包丁に対して横向きに寝かせ、繊維を断つように1mm幅で薄切りにカット。
繊維を断ち切るように切ると、玉ねぎの細胞が壊れるので、短時間で煮るだけで甘くやわらかい仕上がりになります。
三つ葉は3cmの長さに切っておきます。
2. 卵をボウルに割り入れて溶いておく

卵をボウルに入れ、白身のかたまり部分であるカラザが気になるようなら、菜箸で取ります。
その後、菜箸を5秒程左右に振るように、卵を溶きます。
混ぜすぎると白身のコシがなくなってしまうので、混ぜすぎないようにしましょう。

菜箸で4~5回白身をつまんで持ち上げ、白身を切ります。
白身を切らないと、白身と黄身が混ざり合わず、白身のかたまり部分がそのまま残ってしまうためです。

卵は、溶いた後も白身がまだらに残っているくらいの状態がベストです。
3. フライパンで鶏もも肉と玉ねぎを煮る

直径20cm程度のフライパン(なければ鍋)に、[割り下]の材料をすべて入れて中火にかけます。


割り下が沸騰したら、まず玉ねぎを入れ、その上に鶏もも肉を広げるようにのせます。


鶏もも肉を入れたら、蓋をして弱めの中火で3~4分煮ましょう。
あまり煮すぎると水分が蒸発して味が濃くなるので、鶏もも肉の表面を菜箸で軽く押したときに、弾力があるぐらいを目安にしてください。
割り下で鶏もも肉と玉ねぎを煮た溶き卵を入れる前の状態で、一度味見をしておきましょう。
溶き卵を入れると味が薄まるので、ちょっと濃いかなと思う程度でちょうどいいです。
4. フライパンに溶き卵を回し入れる


火加減を強めの中火にし、フライパンに溶き卵の3分の2の量を回し入れ、半熟状になるまで30秒程度煮ます。

半熟状に卵が固まったら残りの溶き卵3分の1の量も回し入れます。


10秒程度煮たら蓋をして火を止め、30秒程予熱で火を通すのがとろりとした食感に仕上げるコツです。
溶き卵が固まりきっていない部分があるくらいの状態にしましょう。
卵を2回に分けて入れることで、最初は半熟のとろみを作り、後から加える卵でふんわりした仕上がりに。卵の火の通りすぎも防げますよ。
フライパンに溶き卵を回し入れた後は、大きくフライパンを回して広げるか、最初の溶き卵を入れたときに1、2回混ぜ、2回めの溶き卵を入れたら触らないなど、かき回しすぎないこともポイントです。
5. ごはんの上に親子丼を盛り、三つ葉を散らす


卵に予熱で火を通している間に、器に手早くごはんをよそいます。
ごはんの上に、お玉などで出来上がった親子丼をそっとすくってのせて、上に三つ葉を散らして完成です。
トライアルでお手頃価格の材料を買えば、定番料理の親子丼もコスパ良く作れる!

手軽に作れる定番料理である親子丼も、ちょっとしたコツやひと手間で、いつもよりグッとおいしくなります。
今回の記事でご紹介したのは、卵をふわとろに仕上げるコツ、予熱で火を通す火加減、鶏もも肉の下ごしらえなど、簡単に取り入れられる方法ばかりです。
トライアルなら、親子丼に欠かせない、鶏肉や卵、玉ねぎといった材料も、お手頃価格で揃っています。トライアルで購入した材料で、ふわとろ食感の親子丼をコスパ良く作ってみてくださいね。

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