
コチュジャンに代用できるものは?家にある調味料の活用アイディア
韓国料理のレシピで目にすることの多いコチュジャンですが、普段の食事での登場回数が少なく、使いたいときにうっかり切らしていることもあるでしょう。
そんなときは、代用品として使える調味料を知っておくのが手。
そこで、料理家の風間章子さんに、家庭によくある調味料を使い、コチュジャンに似た味わいが出せる方法を提案していただきました!
教えてくれたのはこの人!

風間章子(かざま あきこ)
料理家/調理師
イタリアンレストランで6年間修業した後、カフェを立ち上げ、雑誌やウェブなど、さまざまなメディアにて料理監修で活躍。これまで、4店舗のカフェの料理メニューの立ち上げを行う。料理の技術向上はもちろん、料理の楽しさを伝えることを目的とし、料理の撮影や料理教室を開催するキッチンスタジオ「人形町キッチン」を運営。わかりやすい説明と気さくな人柄で、好評を得ている。
X(旧Twitter):@ACCO_kzm

オイスターソースに代用できるものはある?おすすめの調味料を検証
コチュジャンとは?豆板醤や甜麺醤との違い

コチュジャンとは、韓国発祥の調味料のひとつで、米やもち米、麹、唐辛子、塩などを発酵・熟成させた甘辛味噌のこと。
一見すると辛そうですが、辛さの中に糖化した米やもち米の甘みを感じるのが特徴です。
炒め物や和え物のほか、そのまま生野菜のディップにしたり、ビビンバに添えたりと、さまざまな使い方ができます。
また、コチュジャンに似た形状の調味料に豆板醤(とうばんじゃん)や甜麺醤(てんめんじゃん)がありますが、これらの発祥は中国。
豆板醤は、そら豆に唐辛子や塩などを加えて発酵させて作られた、刺激的な辛さが特徴の調味料です。
麻婆豆腐や坦々麺といった四川料理をはじめとする中華料理に使われます。
一方の甜麺醤は、従来は小麦粉に麹と塩を加えて発酵させて作ったもの。
甘さとコクがあり、味に深みが出るので料理の隠し味として活躍します。
コチュジャンの代用になる調味料は?

コチュジャンは、家庭にある身近な調味料をいくつか組み合わせて代用することができます。
風間さんに、おすすめの調味料の組み合わせを3パターンご提案いただき、それぞれを使って調理した「マグロのユッケ」を編集部で食べ比べ!
どれが一番コチュジャンに近いのでしょうか…?
なお、ここでご紹介している調味料の分量は、すべて作りやすい量にしています。
調理に使う際は、材料を混ぜ合わせた上で、作る料理に必要な分量を取り分けてください。

1 醤油+ハチミツ+一味唐辛子

材料
醤油…大さじ2分の1
ハチミツ…大さじ2分の1
一味唐辛子…小さじ4分の1
コチュジャンのような粘性はないものの、味わいとしては一味唐辛子の辛さとハチミツの甘さによってコチュジャンに近い甘辛さを感じます。
醤油ベースのため、ややあっさりとした和風の仕上がりになりますが、コクや風味をプラスしたいときだけでなく、素材の味を活かしたい料理に合いそう。
2 味噌+醤油+砂糖+一味唐辛子

材料
味噌…大さじ2分の1
醤油…小さじ2分の1
砂糖…小さじ1
一味唐辛子…小さじ4分の1
味噌や醤油の発酵調味料ならではの味の深みに、唐辛子の辛さと砂糖の甘さが加わったこちらのパターンは、3つの中で最もコチュジャンに近い質感と味わいになりました。
しっかりとしたコクが感じられるため、ヤンニョムチキンやプルコギなど、コチュジャンが味の決め手となる料理で代用品として使えそう。
3 甜麺醤+豆板醤+醤油

材料
甜麺醤…大さじ2分の1
豆板醤…小さじ2分の1
醤油…小さじ2分の1
甜麺醤の主張が強いため、韓国というより中華風の味わい。
コチュジャンというには甘く感じますが、これはこれで味のバランスは◎です。
ご家庭で余っている豆板醤や甜麺醤を使い切りたいときにおすすめです。
普段使いの調味料もリーズナブルなトライアルで!
今回、風間さんが提案してくれたコチュジャンの代用候補を検証した結果、「味噌+醤油+砂糖+一味唐辛子」が一番コチュジャンに近いという結果になりました。
ただ、ほかの組み合わせも奥深い味わいが出せるおいしい調味料になっているので、気になる人は試してみてください!
トライアルでは、代用に必要な調味料だけでなく、コチュジャンもお手頃価格で販売しています。
日常的に使うものだからこそ、良い物をリーズナブルに手に入れたいなら、ぜひトライアルへお越しください。