
【サンマの焼き方】塩焼きをグリル&フライパンでおいしく焼くコツ
パリッと焼けた皮と、ジューシーでほくほくとした身のバランスがたまらないサンマの塩焼き。シンプルな料理ですが、おいしく焼き上げるのは意外と難しいものです。
今回は、フードコーディネーターの清水加奈子さんに、焼きムラやパサつきを防いで、サンマをおいしく焼く方法について教えていただきました。
魚焼きグリルとフライパン、それぞれの焼き方をご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
教えてくれたのはこの人!

清水加奈子(しみず かなこ)
フードコーディネーター/管理栄養士
調理師、中医薬膳師の資格も持つフードコーディネーター。アイディアレシピやダイエットレシピの提案からフードスタイリングまで幅広くこなし、食関連の企業サイトや雑誌などで活躍中。
公式サイト
トライアルでの販売価格
サンマ(2本)…499円(税込)
※2024年9月 メガセンター八千代店調べ。
※販売価格は時期や産地によって変動します。
サンマの下処理の方法
サンマをおいしく焼き上げるには、焼く前の下処理が大切です。
まずは、魚焼きグリルまたはフライパンで焼くときに共通する、サンマの下処理の方法を見ていきましょう。
1. サンマを洗う
まずは、流水でサンマを洗います。
あまり長く洗うと旨みまで流れ落ちてしまうので、表面をきれいにするイメージでスピーディーに洗いましょう。
このとき、うろこがあれば包丁で優しく削いでおくと、口当たりが良くなります。

鮮度のいいサンマを買ってすぐ食べる場合は、基本的に内臓はそのままで構いません。
小さいお子さんがいるご家庭や、内臓の苦味や生臭さがどうしても苦手な方は取り除きましょう。
2. 水気を良く拭き取る
キッチンペーパーでサンマを包み込むようにして、水気をしっかり拭き取ります。
3. 塩を振る
サンマの塩焼きのおいしさを左右するのが、塩を振る工程です。
塩の量は、大ぶりで身が厚いサンマなら「1尾(約200g)につき小さじ3分の1」が基本。小ぶりなものなら小さじ4分の1程度に加減してください。
半量の塩を片面に振りかけ、裏返して残りの塩を振りかけます。身の厚い中央部には、多めに塩を振りましょう。

4. 10分程置く
塩を振ったら10分程置いておきます。時間を置くことで、サンマの生臭さを取り除く効果があります。
ただし、置きすぎると脱水してパサつきの原因となるため、長時間の放置は禁物です。
【サンマの焼き方】魚焼きグリル編

魚焼きグリルでサンマを焼くと、熱が逃げにくい上に余分な脂を落とせるため、短時間で皮はパリッと、身はしっとりと焼き上がります。
ここでは、魚焼きグリルでサンマを焼くときの方法を見ていきましょう。
1. 魚焼きグリルを温める
サンマの皮がくっつかないようにするために、サンマを焼く前は魚焼きグリルを強火で約3分温めておきます。
魚焼きグリルの網がコーティングされていない場合はキッチンペーパーに油を浸し、薄く塗ってから熱しましょう。

2. サンマを入れ、中火で焼く
魚焼きグリルの網にサンマを並べ、火を中火にしてサンマを焼きます。

焼き時間の目安は、両面焼きの魚焼きグリルの場合、7〜8分です。このとき、熱を逃さないよう、魚焼きグリルの扉を開けないことがポイント。
片面焼きの魚焼きグリルの場合は、4分程でいったん様子を見て、焦げ目がついていれば裏返してさらに4〜5分程焼きましょう。
ご家庭の魚焼きグリルの火加減によって、最適な焼き時間は異なります。
こんがりとしたきつね色の焼き目を目安に、最適な焼き時間を探ってみてくださいね。
【サンマの焼き方】フライパン編

洗い物を楽にしたいときにおすすめなのが、サンマをフライパンで焼く方法です。
フライパンは皮がくっついたり、魚焼きグリルよりもしっとりした焼き加減になったりしがちですが、ポイントを押さえればうまく焼くことができますよ。
1. フライパンを熱して、フライパン用ホイルを敷く
まずは、フライパンを中火でしっかりと熱し、フライパン用ホイルを敷きます。
フライパンにサンマが入りきらない場合は、あらかじめ半分にカットしておきましょう。
フライパンでサンマを焼くときは、フライパン用ホイルを使えば皮がつかないため、楽に焼くことができます。
フライパン用のホイルシートが手元にない場合は、アルミホイルに薄く油を引いて使いましょう。
2. サンマを入れ、中火から弱火でじっくり焼く
フライパン用ホイルにサンマを並べ、中火から弱火で片面7~8分程焼きます。

フライパンは魚焼きグリルと違って火が通りづらく、強めの火加減で焼くと表面だけ焦げやすいので要注意。
じっくり時間をかけて焼くのがコツです。程良く水分を飛ばしたいため、蓋はせずに焼きましょう。
3. 裏返して焼く
こんがりと焦げ目がついたら、裏返してさらに7~8分程焼きます。両面に焦げ目がつき、サンマにしっかり火が通れば完成です。

サンマの焼き方についてよくある質問
サンマは、9月~10月頃に旬を迎えます。旬のサンマをおいしく食べるために、サンマの焼き方でよくある質問について、清水さんに答えていただきました。
サンマは魚焼きグリルとフライパン、どちらがおいしく焼ける?
おすすめは魚焼きグリルです。魚焼きグリルの場合、フライパンに比べて短時間で焼くことができるため、パサつかずふんわりと仕上がります。
焼く前に魚焼きグリルをしっかり温めることがポイントです。
塩焼きにするとおいしいサンマの選び方は?
サンマを塩焼きにするなら、丸ごと売られているサンマの「口」「目」「身」の状態を見て選びましょう。
新鮮なサンマは口が黄色く、目が澄んでいます。また、持ち上げたときに体全体の銀色がきらきらと輝いているのも鮮度が良い証拠。
さらに、身に張りと厚みがあると、脂がのっていておいしいですよ。

サンマの生臭さを完全に消すコツはある?
サンマの生臭さを完全に消したいときは、内蔵を取り除くと効果的です。
サンマの内蔵を取り除くには、まずサンマの表面を真水でしっかりと洗います。次に、頭を左にして包丁の先を使い、腹に切り込みをいれます。

内蔵を取り除き、水500mlあたり塩小さじ2を加えた塩水で、血合いをきれいに洗い流した後、水気を拭き取りましょう。
基本の焼き方を押さえて、好みの焼き加減を極めよう

昔は手軽に手に入ったサンマですが、水揚げ量の減少で食べる機会が減りつつあります。新鮮なサンマを手に入れたら、今回ご紹介した基本の焼き方で、ふっくらとおいしいサンマの塩焼きを楽しんでください。
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