鮭の焼き方――フライパンでOK!塩鮭・生鮭をおいしく仕上げるコツ
秋に旬を迎える食材のひとつ、鮭。冬にかけてどんどん脂がのり、おいしさを増していきます。
そんな鮭をよりおいしく食べるためには、焼き方のコツを押さえることが重要です!
今回は、洗うのも簡単なフライパンを使って、塩鮭と生鮭をおいしく焼く方法を、フードコーディネーターの大内佳名子さんに教えていただきました。
教えてくれたのはこの人!
大内佳名子(おおうち かなこ)
フードコーディネーター/ワインアドバイザー
食に関するイベント企画会社で、ワインセミナーの講師、カフェやレストランのワイン&フードコーディネートを担当した後、フードコーディネーターとして独立。現在はさまざまな企業の商品開発、メニュー開発を手掛ける。
トライアルでの販売価格
塩鮭(冷凍)/100g…228円(税込)~
生鮭/100g…258円(税込)
※2023年9月 スーパーセンター藤沢羽鳥店調べ。
※トライアルの商品はすべて税込表示です。
※販売価格は時期や産地によって変動します。
目次
塩鮭をふっくらと焼くコツ
塩鮭は、焼く際に油を使わないため、必ずフッ素加工のフライパンを使用してください。
フッ素加工されたフライパンがない場合は、フライパン用のアルミホイルなどを敷くようにしてください。
フライパンで焼くとパサパサになりがちな魚も、ポイントを守ればふっくらと焼き上げることができますよ。
材料(2人分)
塩鮭…2切れ
酒…適量(大さじ1程度)
作り方
1. 塩鮭に酒をかけて5分程置いたら、キッチンペーパーで塩鮭の余分な水分を拭き取る。酒がなければ、キッチンペーパーで塩鮭の水分を拭き取るだけでもOK。
2. 加熱前のフッ素加工のフライパンに、皮面を下にして塩鮭を並べる。
3.「2」を中火にかけ、フライパンが温まってから3分程焼く。
4. 焼いている側が白っぽく焼けてきたら裏返し、蓋をして3分焼く。
5. 蓋を取り、再び裏返して皮に焼き目が足りなければ、皮を1分焼き付ける。
塩鮭の生臭さを消すポイント
気にする人も多い塩鮭の生臭さは、焼く前に塩鮭から出た余分な水分を拭き取ること、そして皮をしっかり焼くことを意識すると出にくくなります。
皮を焼く際は、皮の部分をフライパンの端のカーブにあてて焼き付けるようにすると、鮭特有のくさみが取れるだけでなく、皮がパリッとしておいしく食べられるので一石二鳥ですよ。
塩鮭をふっくら焼くポイント
最初に鮭に振りかける酒は、身をやわらかくする作用がありますが、フライパンで塩鮭をふっくらと焼くには、冷たい状態のフライパンから焼くことと、裏返した後は蓋をして蒸し焼きにすることがポイント。
加熱したフライパンに鮭をのせると、表面に一気に火が入り、身が固くなってしまいます。
また、蓋をせずに焼くと、鮭の水分が飛んでパサパサになる原因になります。
生鮭のムニエルをカリふわに焼くコツ
生鮭のレシピは、フライパンで焼く定番メニュー「鮭のムニエル」を紹介します。
外はカリッ、中はふわっとした食感に仕上げましょう!
材料(2人分)
生鮭切り身…2切れ
バター…20g
油…大さじ3
小麦粉…大さじ2
塩…少々
コショウ…少々
[ガリバタレモンソース]
バター…30g
おろしニンニク…大さじ2分の1
醤油…大さじ1.5
レモン汁…大さじ1
水…大さじ2分の1
作り方
1. 生鮭に塩、コショウを振って5分程置いたら、出てきた水分をキッチンペーパーでしっかり拭き取る。
2.「1」の生鮭に小麦粉を薄くまぶし、指先でトントンと軽く叩いて余分な粉をはたく。
3. フライパンに大さじ1の油を入れて中火で熱し、温まったら「2」の生鮭の皮がある面を下に、フライパンの端に立てかけるようにして皮を焼き付ける。
4. 皮が香ばしく焼けたら弱めの中火にし、生鮭の両面をさっと焼いたらいったん取り出す。このとき、中まで火が通っていなくてもOK。
5. フライパンを一度きれいに洗って水分を拭き取る。大さじ1の油とバター10g、取り出した鮭を1切れ戻して中火にかけ、バターを溶かす。
6. 油がふつふつと泡立ってきたら弱めの中火にし、バターオイルを鮭全体に繰り返しかけながら3分程度焼く。
7. 鮭の内側までしっかり火が通ったら、仕上げにもう一度皮を中火で焼き、キッチンペーパーに皮が上になるように上げて余分な油を切る。もう1切れも同じ手順で焼く。
8. フライパンの表面をキッチンペーパーなどで拭き取り、バターとおろしニンニクを入れて弱めの中火で温める。表面がふつふつと泡立ってきたら、醤油、レモン汁、水を加え、つやが出るまで混ぜ合わせたらガリバタレモンソースが完成。皿に盛り付けた鮭にかける。
生鮭をカリッと焼き上げるポイント
ムニエルがベチャッとならず、カリッと焼き上がるポイントは、小麦粉をまぶす工程にあります。
生鮭にまぶす小麦粉はなるべく薄く、均一にすること。
小麦粉の量が多かったり、厚さがまだらだったりすると、小麦粉が多くの油を吸ってベチャッとなるだけでなく、ダマになって焦げ付きの原因になります。
そして、小麦粉をまぶした後は、なるべく早く焼き始めましょう。時間を置くと生鮭から水分が出てきて、カリッと焼き上がらなくなってしまいます。
生鮭の生臭さを消すポイント
途中でフライパンを洗うのは、皮を焼いているあいだに生鮭から出てきた脂に魚のくさみがあるため。
この一手間を惜しまないことで、バターの香りが引き立ちます。
このほか、冷たい油に生魚を入れると生臭さが出てしまうので、フライパンの油が温まってから焼き始めるようにしてください。
最初に皮をパリッと焼くと、皮から生臭さが出るのを防ぐことができます。
刺身用サーモンの柵もおいしく!フライパンで調理するサーモンレシピ
塩焼きやムニエルに適した切り身で売られている「鮭」がある一方、刺身売り場でよく見かけるのは「サーモン」です。
トライアルでもチリ産サーモンの柵をリーズナブルな価格で販売しています。
ここからは、サーモンの柵を使って簡単に作れる料理2品をご紹介しましょう。
非公開: 生はたったの1%!?希少なチリ産生サーモンをトライアルで販売中
野菜もとれるサーモンマリネ
材料(2~3人分)
サーモン柵…1パック(180~200g)
玉ねぎ…2分の1個
ニンジン…2分の1本
豆苗…1パック
油…大さじ2分の1
[マリネ液]
油…大さじ2
酢…大さじ2
塩…小さじ4分の1
コショウ…少々
作り方
1. サーモンは両面に塩ひとつまみ(分量外)を振って5分程置き、出てきた水分をキッチンペーパーで拭き取り、大きめの一口大に切る。
2. 玉ねぎは薄切り、ニンジンは千切り、豆苗は3分の1の長さに切る。
3. バットに玉ねぎとニンジン、マリネ液の材料を入れて混ぜ、広げておく。
4. フライパンに油を入れて中火にかけ、サーモンの両面をさっと焼く。豆苗を加えて蓋をし、弱火で2~3分蒸し焼きにする。
5.「4」をサーモンから出た脂ごと「3」に加えて混ぜ、粗熱を取る。
すべての材料を混ぜて粗熱を取った後は、そのまま食べても、一度冷やしてから食べてもOK。
サーモンに火を入れるときは外側をこんがり、中はレアの状態にするのがおすすめですが、お好みで調整してもらって構いません。
マリネ液に使用する油も、サラダ油やオリーブオイルのほか、米油、太白ごま油など、ご自宅にあるものやお好きなものを使って気軽に作ってみてください。
サーモンの韓国風ピカタ
材料(2人分)
サーモン柵…1パック(180~200g)
卵…1個
青ネギ(小口切りにしたもの)…大さじ2
塩…ひとつまみ
小麦粉…適量
ごま油…大さじ1
糸唐辛子…お好みで
[A]
みりん…大さじ1
ごま油…小さじ2
塩…小さじ2分の1
つけだれ
醤油…大さじ2
酢…大さじ1
コチュジャン…お好みで
作り方
1. サーモンは刺身くらいの厚さにスライスし、[A]を混ぜたボウルに5分程絡めたら、全体に小麦粉をまぶす。
2. 別のボウルに卵を割りほぐし、小口切りにした青ネギと塩ひとつまみを加えて混ぜる。
3. フライパンにごま油を入れて中火にかける。余分な小麦粉をはたいた「1」のサーモンを「2」の卵にくぐらせてフライパンに入れ、きつね色になるまで両面を焼く。
4.「3」を器に盛り、お好みで糸唐辛子をのせる。つけだれにつけていただく。
小麦粉はなるべく薄く、均一になるようにまぶすのがポイント。卵は焦げやすいため、火加減は中火で焦がさないように注意しながら焼きましょう。
このレシピは、サーモン以外にもタラなどの白身魚や牡蠣を使って作るのもおすすめですよ。
鮭とサーモンの違いって?
鮭を英語にしたのがサーモンですが、同じ魚なのに呼び方が2種類あるのはなぜでしょうか。
鮭とサーモンの最も大きな違いは、「生食できるかどうか」です。
天然の鮭にはアニサキスなどの寄生虫がいるケースがあるため、「鮭」として売られているものは加熱して食べるのが一般的。
それに対し、サーモンは養殖されていて寄生虫がいる心配がないので、生で食べることができます。
もちろん、生食用のサーモンに火を通して食べるのもOK。サーモンは柵で買うと次のようなメリットがあります。
- 骨がないので食べやすい
- 脂がのっていておいしい
- 骨や皮、うろこがなく、調理しやすい
サーモンを柵で買うメリット
特に、骨や皮、うろこがないという点は、魚を扱うのが苦手な人や料理初心者の人でも安心して調理できるのでおすすめですよ。
塩鮭やサーモンを手に入れるならトライアルで!
旬の食材を取り揃えているトライアルでは、新鮮な塩鮭、生鮭はもちろん、今一押しのチリ産サーモンもリーズナブルな価格で販売しています。
今回紹介した鮭やサーモンの焼き方、調理方法を参考にして、トライアルの質の高い食材をよりおいしく召し上がってください!
トライアルの魚は一級品!安くても鮮魚店、寿司店と並ぶ品質を実現