土や水にこだわった、高原生まれのおいしいバナナが新登場
トライアルの店頭で2023年4月25日から販売が開始された「標高300m以上の高原にある土と水にこだわった農園で栽培したおいしいバナナ」。高原栽培された品質の高いミッドランドバナナをお求めやすい価格で手にできると、お客さまからもご好評をいただいています。
なぜ、こんなにおいしいバナナができるのか――その理由は「高原栽培」にあるようです。
フィリピン・ミンダナオ島で自社農園を運営するユニフルーティー グループの白谷暁豊さん、トライアルの担当責任者である大谷真悟に話を聞きました。
標高300mの高原でじっくり、ゆっくり生育することがポイント
「トライアルのバナナって、どうしてあんなにお得でおいしいの?」そう疑問に思われている方も多いのではないでしょうか。
日に何度も補充するほど人気のバナナですが、さらに甘味と酸味、香りが増したワンランク上のバナナのご提供を開始しました。
ワンランク上のバナナの栽培を実現するには、標高差が関係しています。
まず、一般的なバナナが栽培されるのは、海抜0m以上の低地に広がる平野といった低地で栽培されたもの。低地で栽培されたバナナはローランドバナナと呼ばれ、爽やかな甘さと酸味でおやつの定番として人気です。
この低地で育つローランドバナナとは違い、標高300mで栽培されているバナナが「ミッドランドバナナ」と呼ばれる品質の高いバナナです。
大谷:高原は低地に比べて気温が低くなるため、バナナはゆっくりと成長していきます。
一般的なバナナに比べて収穫までの期間が長くなるため、よりしっかりでんぷん質が蓄えられ、果肉がしっかり詰まってもっちりとしたおいしいバナナに成長するのです。
昼間はまばゆいばかりに降り注ぐ太陽を浴び、夜間は冷涼な気温のもとでゆっくり成長するため、甘味や酸味、食感、香りが増してワンランク上のバナナが収穫できるのですね。
トライアルの「指定農園バナナ」が安くておいしい理由
高地栽培で甘さが濃くもっちりとした食感に、高品質バナナ新発売!
「安心・安全」を確保、化学合成資材を最小限に抑えた土づくり
おいしいバナナを育てるためには、バナナに最適な土づくりが大切です。
トライアルの指定農園では、定期的に土壌や葉身を分析し生育状態を確認。土の状態をしっかりと把握することで、現在の土壌に足りていない栄養成分を補い、バナナ栽培に最適なバランスの良い土づくりを続けています。
土壌の中で微生物が住みやすい環境を保つために、バナナの葉や茎を土の上に敷き詰めて、バナナの皮や鶏糞といった有機質肥料を中心に施肥しています。こうすることで、バナナは肥料を吸収しやすくなるのです。
また、バナナの葉で地表を覆うことで雑草の繁殖を防ぐことができ、除草剤を極力使わない状態を作り、バナナが健康に育つようにしています。
バナナの栽培に欠かせない水源の確保と水質管理
バナナの栽培において、きれいな水の確保は不可欠。指定農園では清浄な水をバナナに与えるため、ろ過設備を備えています。
また、バナナの樹液などを洗い落とすために使った大量の水は、再処理システムにてリサイクルして使われます。排水の際も川に流すことはせず、ラグーンと呼ばれる溜め池に水を排出しているのです。
ラグーンではバナナの樹液などが微生物や植物の栄養として吸収され、自然の力に委ねながらゆっくりと浄化されていきます。
きれいな水の中でしか生息できない魚がいるほど、ラグーンはクリーンな状態を保っているのです。
週に2回専用船で運ぶ、だからいつもフレッシュ
店頭に並ぶバナナはいつも鮮度が高く、みずみずしさを感じるほど。このような鮮度が高い状態を保つことができているのは、バナナの輸送に適した温度帯で管理する専用船で週に2回も日本に運ばれているからなのです。
白谷:できるだけコストを抑えて良いものを提供したい、そんなトライアルの要望に応えて専用船で週に2回、日本へバナナを運んでいます。
バナナはインドやインドネシア、ブラジルなどの国で生産が盛んですが、私どもがフィリピンを選んだのは、日本との距離、そして週に2回も専用船で運ぶことができるからです。
遠いブラジルから運ぶよりも、距離の近いフィリピンから運ぶほうが鮮度の高い状態を保つことができるのです。
「標高300m以上の高原にある土と水にこだわった農園で栽培したおいしいバナナ」は、生産から店頭に並ぶまで、ユニフルーティージャパンとトライアルが協業し、流通のコストをカット。
だから一般的なバナナに比べて甘味や酸味、食感などがアップしているのに、お求めやすい価格で提供できているのです。
「手作りのバナナ」も、おいしさの理由
トライアル指定農園では、ほとんどの作業が人の手によって管理されています。
例えば、バナナにとって天敵となる虫から守るために、バナナの苗1本1本に虫取り用粘着テープを巻きつけ、さらにひと房ずつ丁寧に袋をかぶせて防虫対策をしています。
こういった作業は、殺虫剤の使用を減らすと共に、豊かな土壌を守る一助となっています。
また、バナナの苗から収穫し、大きさごとに選定してカット。カットしたバナナを丁寧に袋詰めし、箱に並べていきます。
およそ365ha(東京ドーム約100個分)に及ぶ広大な農園に植えられたバナナは、育成から出荷まですべて農園の方たちの手によって行われています。
こうした丁寧な作業を経て、新鮮でおいしいバナナが日本に届けられているのです。
大谷:2023年、トライアル生鮮部門を統括する株式会社トライアルストアーズの代表取締役社長・笹渕と共に、バナナの生育状況や収穫されるバナナのサイズ、品質の確認のためにフィリピン・ミンダナオ島の農園に足を踏み入れました。
国は異なりますが「流通を通じて世の中の役に立つ」という夢に向かって、生産者の人といっしょに取り組みたい、われわれの本気度をお伝えしたいと意気込む笹渕と私は、農園のスタッフと共に30㎏にもなるバナナを収穫し、袋詰めや箱詰め作業なども行いました。
いっしょに働くことで農園スタッフのバナナへのこだわりもたくさん聞くことができましたし、信頼関係を築くことができたと思います。そして何より、バナナの品質の高さを実感しました。自信をもっておすすめします。
甘味と酸味のバランスがさらに増したワンランク上の「標高300m以上の高原にある土と水にこだわった農園で栽培したおいしいバナナ」。朝食やおやつ、素早く栄養を補給したいときなど、甘くてもっちりとしたおいしいバナナをぜひ食べてみてください。