泥汚れの落とし方は?服を洗う前の正しい前処理や頑固汚れの対処法
子供の体操着や靴下、部活動のユニフォームのほか、大人のガーデニングやアウトドアなど、泥汚れは日常のさまざまなシーンで発生します。
泥汚れは「とりあえず水で流す」が逆効果になる厄介な汚れです。
しかし、「泥汚れを落とす、正しい手順を知らない」「頑固な汚れが残ってしまう」と悩む方も多いのではないでしょうか。
この記事では、泥汚れが落ちにくい理由や基本の落とし方に加え、しつこい汚れへの対処法、洗濯時の注意点について解説します。
教えてくれたのはこの人!

佐倉玖弥(さくらくみ)
整理収納アドバイザー1級・クリンネスト1級。暮らし・住まい分野を中心に、掃除や洗濯、収納などの実用記事の制作や監修を行う暮らしライター。長年の主婦経験と実生活にもとづいた視点を活かし、家庭で実践しやすい家事の工夫や汚れ対策を得意としている。
公式サイト(https://kurasi-wr.com/)
泥汚れが落ちにくい理由
まずは、泥汚れがなぜ落ちにくいのか、その原因について確認しましょう。
水に溶けない性質を持っている
泥汚れが落ちにくいのは、泥に水や洗剤で溶けない性質をもつためです。
皮脂など衣類の汚れの多くは、水や洗剤で溶かして落とせますが、泥は砂や土の細かな粒子でできています。
これらは不溶性といい、水にも洗剤にも溶けません。
泥は洗濯洗剤の力で分解できない物理的な汚れのため、一度繊維に入り込むと、通常の洗濯だけでは取り除くのが難しくなります。
泥が繊維の奥に入り込みやすい
泥汚れが落ちにくいもう1つの理由は、水分によって泥が繊維の奥に入り込むことです。
乾いた状態では表面に付着しているだけの泥も、水で流したり汗に濡れたりすると、粒子を含んだ泥水が繊維のすき間に一気に入り込んでしまいます。
【基本】泥汚れの落とし方
泥汚れを落とすときは、洗濯前の前処理が大きなポイントです。
泥汚れを落とすときのポイント
- 水でいきなり洗わない
- 乾いた状態で泥を落とす
- 洗剤は直接塗布してから洗う
ここでは、泥汚れをしっかり落とすために押さえておきたい基本の手順を紹介します。
1. 乾いた状態で泥をはたき落とす

泥汚れは、水分を含むと泥の粒子が繊維の奥に入り込むため、まずは乾いた状態で衣類表面の汚れをはたき落とすのが基本です。
衣類を軽く手ではたいたり、やわらかいブラシでトントンと叩いたりして泥を落とします。
このとき、強くこすると繊維を傷つけ、泥をさらに奥へ押し込んでしまうため注意してください。
やさしく落とすことがポイントです。
「濡れた泥」がついている場合は、急がずに一旦乾かすのがコツ。
乾いてから固まった泥を落とすと、その後の洗浄効果が大きく向上します。
泥水が染み込んでいる場合は、すでに繊維の奥まで汚れが入り込んでいる状態です。
そのため、無理に乾かす必要はなく、そのまま前処理に進んでください。
2. 泥汚れに洗剤を塗布する

泥汚れをはたき落としたら、残った汚れ部分に洗剤を直接塗布します。
洗剤が泥を包み込み、繊維への再付着を防いで、引き離しやすくする働きがあります。
汚れ部分に塗布したら5分程なじませましょう。
なお、汚れが広範囲に及ぶ場合は、40℃程度のぬるま湯5Lに対して洗濯1回分の洗剤を溶かした洗剤液を作り、その中に衣類を浸して軽くもみ洗いしてから洗濯機に入れると、より効果的に汚れを落とせます。

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3. 洗濯機で通常どおり洗う

前処理が終わったら、あとは通常どおり洗濯機で洗います。
仕上がりを左右するのは、洗濯前にどれだけ泥を落とし、洗剤を浸透させたかです。
適切に前処理ができていれば、通常の洗濯だけでも十分きれいに仕上がるでしょう。
泥汚れには、液体洗剤だけでなく粉末洗剤もおすすめです。
粉末洗剤は洗浄力が高いものが多く、繊維に入り込んだ泥汚れまでしっかり落としやすいという特徴があります。
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しつこい泥汚れの対処法
基本の方法で落ちる泥汚れは多くありますが、時間が経って落ちにくくなった泥汚れや、繊維の奥に入り込んだ汚れは落ちきらない場合があります。
そのような場合は、汚れの状態に応じて洗い方を工夫することが大切です。
ここでは、しつこい泥汚れに効果的な対処法を紹介します。
部分的な頑固な泥汚れは塗布放置洗浄を行う

頑固な泥汚れには、塗布放置洗浄が効果的です。
方法はシンプルで、洗濯洗剤を汚れに直接塗り、約1時間放置してから洗濯するだけでOK。
さらに、泥汚れの裏側にタオルをあてておくと、浮き出た汚れが周囲に広がるのを防ぎ、効率よく汚れを落とせます。
広範囲の頑固な泥汚れはつけ置き洗いを行う

広い範囲の頑固な泥汚れには、つけ置き洗いが適しています。
洗濯洗剤を繊維全体に行き渡らせることで、内部に入り込んだ汚れを浮かせて落としやすくします。
40℃程度のぬるま湯5Lに対して洗剤1回分を溶かした洗剤液を作り、30分~1時間程つけ置きしてください。
その後は、通常どおり洗濯機で洗います。
なお、つけ置きは綿やポリエステルなどの丈夫な素材に適していますが、薄手のデリケートな素材やシルク・ウールなどは、家庭で泥を洗い落とそうとすると生地を傷める原因になります。
無理をせずクリーニングの専門家に任せるのが安心です。
また、色落ちや色移りを防ぐためにも、色物はほかの衣類と分けて単独で行うようにしましょう。
繊維に入り込んだ頑固な泥汚れには酸素系漂白剤を使う
繊維の奥に入り込んだ泥汚れには、汗や皮脂が接着剤の役割をして、繊維と泥の粒子を固着させてしまいます。
酸素系漂白剤は、酸化の力で泥を繊維につなぎ止めている汗や皮脂の汚れを分解。
さらに、お湯に溶かしたときに発生する発泡のパワーが、泥を繊維のすき間から押し出し、汚れが取れやすくなります。
40℃程度のぬるま湯に酸素系漂白剤を規定量溶かし、衣類を30分~1時間程つけ置きした後、そのまま洗濯機で洗いましょう。
なお、酸素系漂白剤は色柄物にも使用できますが、使用前に衣類の洗濯表示を確認しておくと安心です。
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洗濯後に落ちない泥汚れは固形石鹸を使う

洗濯後に残った泥汚れには、固形石鹸(せっけん)を使うのがおすすめです。
ピンポイントの汚れを落とす方法として、シンプルながら高い洗浄力を発揮します。
脱水後の濡れた状態で汚れ部分に石鹸を塗り、軽くもみ洗いします。
靴下など少量であればそのまま手洗いし、広範囲の場合は再度洗濯機で洗うとよいでしょう。
なお、固形石鹸は蛍光増白剤(生成りや淡い色、色柄物に使用すると白っぽく変色する)の有無を確認し、衣類の色や用途に合ったものを選ぶことが大切です。
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泥汚れを洗うときの注意点
泥汚れは正しい方法で対処すれば落としやすくなりますが、洗い方を誤ると生地を傷めたり、色落ちしたりする原因になることもあります。
泥汚れを洗う際に押さえておきたい注意点を確認しておきましょう。
洗濯表示と素材を確認する
泥汚れを落とす前に、まずは洗濯表示を確認してください。
家庭で洗えるかどうかや、適した水温、漂白剤の使用可否などを事前にチェックしておくことが大切です。
また、衣類の素材にも注意しなければなりません。
ウールやシルクは摩擦や水に弱いため、これらに泥がついたときは無理にこすらず、プロのクリーニングに任せるのが安心です。
つけ置きの際は色移りに気をつける
泥汚れを落とすためにつけ置き洗いをする際は、色移りに気をつけてください。
白い衣類と色柄物は、分けて洗濯しましょう。
また、ユニフォームのプリントや名前部分はにじむことがあるため、長時間のつけ置きは避けるのが無難です。
このような場合は、固形石鹸を使いピンポイントで泥汚れを落としてください。
泥汚れは正しい方法でしっかり落とそう

泥汚れは、やみくもに水で洗うのではなく、正しい手順で前処理を行うことが重要です。
乾いた状態で泥を落とし、洗剤を適切に使うと、繊維の奥に入り込んだ汚れも落としやすくなります。
また、頑固な汚れには酸素系漂白剤や固形石鹸などを使い分ければ、より効果的に対処できます。
適切な前処理と汚れの状態に応じた方法を選ぶと、きれいに泥汚れを落とせるでしょう。
洗濯に使う洗剤や漂白剤、固形石鹸などは、トライアルでお得にそろえられます。
ぜひ一度、店舗に足を運んでみてください。

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