
加湿器を掃除しないと危険?種類別のポイントやクエン酸を使う方法
乾燥が気になる季節には、加湿器を使っている人も多いのではないでしょうか。
実は、加湿器は小まめな掃除が欠かせません。
お手入れをせずに使用していると、加湿器の内部でカビや細菌などが発生してしまうことも。
今回は、Instagramでさまざまなお掃除術を発信しているラク家事研究家・みなさんに、加湿器を掃除するときのポイントやクエン酸を使う方法について教えていただきました。
教えてくれたのはこの人!

みな
クリンネスト1級、整理収納アドバイザー1級を持つ、ラク家事研究家。Instagramで簡単にできる掃除術を紹介して人気を集め、フォロワー57.5万超(2024年5月現在)を誇る。投稿をまとめた著書「手間かけない、時間かけない、頑張らない しない掃除」が発売中。
Instagram:@mina__room
目次
加湿器を掃除しないとどんなリスクがあるの?
加湿器は定期的に掃除をしないと、さまざまなリスクが発生してしまいます。
どんな危険性があるのか、具体的に見ていきましょう。

汚れが溜まり、能力低下や故障につながる
加湿器を掃除せず汚れが溜まってしまうと、加湿能力の低下や故障につながるリスクがあります。
加湿器が水を水蒸気に変える際、水道水に含まれるミネラル成分は蒸発せずに残り、水垢として加湿器内のタンクやトレーに付着してしまうのです。
水垢が溜まると加湿器自体のパフォーマンスが低下するだけでなく、不具合や故障の原因になる可能性もあります。
細菌やカビが繁殖し、健康被害が発生する
加湿器内に雑菌やカビが繁殖すると、そこから放出された空気を吸うと健康被害が発生する可能性もあります。
手入れせず放置していると加湿器内にカビや雑菌が繁殖し、室内にカビや雑菌を含んだ空気をまき散らしてしまうのです。
その汚れた空気を吸い続けることで喉や肺、気管支などがアレルギー反応を起こし、喘息・肺炎といった症状を発生させるリスクがあるといえるでしょう。
【種類別】加湿器を掃除するときのポイント
加湿器には加湿する方法によってさまざまな種類があり、掃除する際のポイントも変わります。
主要な加湿器種類別の特徴と掃除ポイントを確認して、ご自宅の加湿器に合った方法で掃除しましょう。
スチーム式加湿器

スチーム式加湿器は水を加熱して蒸発させる仕組みのため、雑菌などの繁殖は防げるものの、ミネラル成分が水垢としてタンクやヒーターにつきやすいことが特徴といえます。
加湿器内部の水垢は、クエン酸を使って洗うのが効果的です。
また、タンク内の水を交換する際は、古い水を捨てて新しい水を入れ、ふり洗いしておきましょう。
気化式加湿器

水を含ませたフィルターにファンで風を当てることで気化させる気化式加湿器は、フィルターがいつも湿っているためカビやぬめりが発生しやすく、ほかの種類と比較すると掃除が大変です。
1~2ヵ月に1回程度、フィルターを取り外して水でよく洗いましょう。
汚れがひどい場合は、クエン酸を使ってください。
超音波式加湿器

超音波式加湿器は水を高速で振動させ、霧状の粒子にして空気中に放出する仕組みで、水を加熱したりフィルターに当てたりしないため、雑菌が繁殖しやすいといえます。
最もこまめな掃除が必要なので、タンクの水は定期的に交換し、その都度ふり洗いをしてください。
ハイブリッド式加湿器(温風気化式)
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ハイブリッド式加湿器(温風気化式)は、スチーム式と気化式を掛け合わせた種類で、水を含ませたフィルターに温風を当てて蒸発させます。
水を加熱するため雑菌の繁殖は防げますが水垢はつきやすく、定期的にフィルターを取り外して水洗いしなければなりません。
ハイブリッド式加湿器(加熱超音波式)
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ヒーターで加熱した水を高速で振動させて霧状に放出するハイブリッド式加湿器(加熱超音波式)は、スチーム式と超音波式を組み合わせた仕組みです。
水を加熱するため雑菌の繁殖防止は期待できますが、水垢がつきやすいといえるでしょう。
抗菌加工が施されているモデルが多いものの、定期的なタンク内の水の交換、ふり洗いなどは必要です。
どの種類の加湿器にも共通する、定期的なお手入れのポイントをご紹介します。
タンク内の水を交換するときには、ついでに中の水を捨てて新しい水に交換し、ふり洗いしましょう。
また、タンク内の水はできれば毎日交換したいものです。最低限2~3日に1回は交換するようにしてくださいね。
加湿器のパーツを洗ったらよく乾燥させてから取りつけることも、カビや雑菌の繁殖を防ぐためには注意したい点です。
クエン酸を使って加湿器を掃除する方法
加湿器を掃除するには、どの種類であってもクエン酸を使いましょう。付着しやすい水垢は、クエン酸を使うと簡単に除去できます。
ここからは、多くの加湿器に共通する掃除のポイントを押さえながら、加湿器をきれいに掃除する方法についてご紹介します。
用意するもの
・クエン酸
・バケツまたは洗面器
・ブラシ
・スポンジ
・スプレーボトル
・ゴム手袋

1. クエン酸水を作る
ゴム手袋を着用したら、バケツや洗面器などの容器を用意して、クエン酸水を作ります。
ぬるま湯1Lに対し、粉末状のクエン酸大さじ1を加え、よくかき混ぜて溶かしましょう。

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2. 分解した加湿器の各パーツをクエン酸水につける
タンクやトレーなど、加湿器の取り外せるパーツを外して、クエン酸水の中につけ置きします。
30分~1時間程つけ置きすると、汚れがゆるんでいくでしょう。

つけ置きしても取れないこびりついた汚れは、クエン酸水を含ませたスポンジでこすり洗いしてください。
筒状のパーツをこすり洗いするときには、細長い形状のブラシがあると便利です。


3. 加湿器の各パーツを水ですすぐ
加湿器の各パーツをつけ置きし終えたら、水でよくすすぎます。
クエン酸水の成分が残ったままだと、故障につながるおそれがあるため注意してください。

4. 取り外せない箇所は、クエン酸水をスプレーして拭き取る
加湿器本体の取り外せないような箇所は、スプレーボトルに入れたクエン酸水を吹きかけます。
クエン酸水を散布した箇所を5分程放置したら、濡らしたふきんで水拭きした後、乾いたふきんで乾拭きし、しっかり成分を拭き取りましょう。


5. 各パーツが完全に乾いたら装着する
水で洗い流したら、各パーツをふきんで拭いて、しばらく乾燥させます。
各パーツが完全に乾いたら装着し、加湿器を元どおりに戻しましょう。


クエン酸スプレーに使うクエン酸水は、水100mlにクエン酸小さじ2分の1を加えれば手作りできます。
もし、加湿器のパーツに黒いカビが生えていたときには、カビ取り用洗剤を使ってください。
クエン酸スプレーと同じように少し置いた後、ふきんで水拭き・乾拭きして仕上げましょう。
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加湿器をそのまま放置するとさまざまなリスクがあるため、定期的な掃除が欠かせません。
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