
洗面台の掃除方法をプロが解説!楽にお手入れするポイントとは?
少し気分が重い朝も、曇りのない鏡と真っ白な洗面台で支度をすると気分が上がりますよね。
洗面台は使用頻度が高く汚れやすい場所ですが、お手入れのコツさえつかめば、簡単にきれいにすることができます。
今回は、手軽に手に入るもので簡単に洗面台を掃除する方法や洗面台掃除のポイントについて、ハウスクリーニング専門店「キラッとハウス」代表取締役の樽川めぐみさんに教えていただきました。
教えてくれたのはこの人!

樽川めぐみ(たるかわ めぐみ)
神奈川ハウスクリーニング店「キラッとハウス」を経営。
ラスベガスに清掃の資格(IICRC/臭気コントロールテクニシャン)を取得しに行くほどの清掃オタク。クリーニングインストラクターなど多数の清掃資格を保有。家庭では楽に早く掃除が終わる「ラクおわ」掃除を考案し、お掃除アドバイザーとしてはTVや雑誌でも数多く取り上げられる。
キラッとハウスのサイト
洗面台のメインの汚れ「水垢」には酸性のクエン酸が◎
汚れの種類にあった洗剤を使うことは、掃除の基本。
洗面台についている汚れのうち、水垢はアルカリ性なので、酸性であるクエン酸で掃除するのが効果的です。
クエン酸は液体タイプを使用するほか、粉末タイプを水に溶かしスプレーボトルに入れて使用するのもおすすめ。
水200mlに対して、粉末タイプのクエン酸小さじ2分の1が目安です。
排水口には、においやぬめりに効果的な塩素系漂白剤を使いましょう。
洗面台の汚れのうち、収納扉などにつきやすい手垢や皮脂は酸性の汚れで、厳密にいうとアルカリ性の洗剤や重曹が適しています。
とはいえ、何本も洗剤を使い分けるのは大変ですよね。
日頃からこまめに掃除をして汚れを溜めなければ、洗面台の掃除はクエン酸のみでも問題ありません。
今回は、クエン酸と台所用漂白剤だけで洗面台をきれいにする方法をお伝えします。
洗面台掃除に必要なもの

・クエン酸スプレー
・泡タイプの塩素系漂白剤
・マイクロファイバークロス
・スクイージー
・サッシブラシ(毛足が長く、やわらかいもの)
・歯ブラシ
・ゴム手袋
・スポンジ
洗面ボウルの掃除方法
まずは、汚れが溜まりやすい洗面ボウルの掃除方法を紹介します。
用意するもの
・クエン酸スプレー
・スポンジ
・サッシブラシ
1. クエン酸スプレーを吹きかけて磨く


洗面ボウル全体にクエン酸スプレーをかけ、スポンジで磨きます。
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2. オーバーフロー内部を磨く

オーバーフローにもクエン酸スプレーを吹きかけます。
オーバーフローの内側に、やわらかいサッシブラシを入れて擦ります。
このとき、ブラシを多方向に動かすと汚れがまんべんなく落ちるので、おすすめです。
3. 水で洗い流す
洗面ボウルやオーバーフローを洗い終わったら、全体に水をかけて、汚れを洗い流します。
スポンジは、洗面ボウルの外から内に向かって動かすのがポイント。
また、排水口掃除で使う塩素系漂白剤とクエン酸スプレーが混ざるのを避けるため、擦り終わったらしっかりと洗剤を洗い流してから、別の洗剤を使用してください。
蛇口の掃除方法
水垢がつきやすい蛇口は、どのように掃除すればよいのでしょうか。
蛇口の掃除方法は次のとおりです。
用意するもの
・クエン酸スプレー
・サッシブラシ(なければ歯ブラシでもOK)
・スポンジ
1. クエン酸スプレーを吹きかける

蛇口にクエン酸スプレーを吹きかけます。
シャワーヘッドタイプの蛇口の場合は、ホースをすべて引き出して上向きにし、クエン酸スプレーを吹きかけると掃除しやすいです。
2. ブラシやスポンジで磨く


蛇口キャップのまわりや、ホースの溝の間などの汚れの溜まりやすい部分は、サッシブラシの毛を入れ込むようにして擦ります。
蛇口キャップのまわりの硬い水垢汚れには、カーボン製のヘラなどを使うと、汚れが落ちやすいのでおすすめです。
蛇口のパイプやレバーの部分は、スポンジやマイクロファイバークロスで擦るとよいでしょう。
3. 汚れを洗い流す
ブラシやスポンジで汚れを落としたら、水で洗い流します。
コップなどでそれぞれの部位に水をかけ、洗剤といっしょに汚れを流しましょう。
汚れが落ち切っていないときは、1~3の工程を何回か繰り返します。
4. マイクロファイバークロスで水気を拭き取る

水で汚れを洗い流したら、乾いたマイクロファイバークロスで拭き取ります。
水気をそのままにしておくと、水垢付着の原因になるため注意しましょう。
クエン酸スプレーは、酸性の洗剤の中でも成分が弱いので、蛇口に直接吹きかけても問題ありません。
また、掃除の際に使用するブラシはどんなものでも大丈夫です。
ただし、硬すぎるブラシは水栓などを傷つけることがあるので、使い方には気をつけましょう。
専用のブラシがない場合は、使い古した歯ブラシでも◎。
歯ブラシの場合は、面が小さく多面的に当てにくいため、細かい部分を集中的に磨きたいときに使うのがおすすめです。
排水口の掃除方法
続いて、排水口の掃除方法について紹介します。
用意するもの
・塩素系漂白剤
・サッシブラシ(なければ歯ブラシでもOK)
1. 排水口のゴミを取り除く
排水口カバーがある場合は排水口から抜き取り、ゴミ受けに溜まった髪の毛などのゴミを取り除きます。
2. 塩素系漂白剤を吹きかけてしばらく置く


排水溝とゴミ受けに泡タイプの塩素系漂白剤を吹きかけて、しばらく置きます。
塩素系漂白剤を使うことで、消臭効果も期待できます。
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※2024年10月 メガセンター八千代店調べ。
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3. 排水溝とゴミ受けを磨く


塩素系漂白剤をスプレーした排水溝とゴミ受けをブラシで磨き、汚れを落とします。
使用するブラシはどんなブラシでも大丈夫ですが、やわらかいブラシだと排水溝の内部まで届くのでおすすめです。
4. 水で洗い流す

掃除が完了したら、水で汚れを洗い流します。
洗面台掃除のポイント

洗面台の掃除は、次の3つのポイントを抑えておくと効率的に進められます。
上から下へ掃除をする
洗面台を徹底的に掃除したいなら、照明やキャビネットの上から始め、鏡、キャビネット、蛇口、洗面ボウル、排水溝の順番で掃除するのがおすすめです。
洗面台では洗面ボウルや鏡の汚れに目にいきますが、ゴミやほこりは高いところにも溜まっています。
掃除の途中でゴミやほこりが落ちてくると二度手間に。
最初に掃除機やマイクロファイバークロスで上部の汚れを取ってから掃除を始めましょう。
キャビネットから物を出しておく
鏡の裏や横などにあるキャビネットの中の物は、あらかじめ取り出しておきましょう。
掃除をしながら物をどかさずに済むだけでなく、不用品の整理にもなって一石二鳥です。
適切に道具を使い分ける
どんなに優れた洗剤や道具を使っても、使う場所や使い方を間違えているときれいにはなりません。
例えば、ブラシやスポンジで太刀打ちできない蛇口まわりの頑固な汚れは、カーボン製のヘラを使えば簡単に汚れを取り除くことができます。
また、洗面ボウルに溜めた水を自動的に排水するための「オーバーフロー」と呼ばれる穴や排水口の入り口などは、硬めのブラシや歯ブラシよりも、毛足が長くやわらかいブラシを使うことで内部まで楽に汚れを取り除けます。
汚れがついている場所や汚れの状態をよく見て、使用する道具を選びましょう。
【番外編】洗面台まわりの掃除方法
ここからは、照明まわりや鏡、キャビネットなどの洗面台まわりの掃除方法について紹介します。
年末の大掃除などでは、洗面台だけではなく周辺も徹底的に掃除することで、清潔で快適な空間を保つことができるでしょう。
照明のまわりやキャビネットの上の掃除方法
洗面台を掃除する際は、照明やキャビネット上から始めると、ゴミやほこりによる汚れを二度掃除する手間が省けるのでおすすめです。
用意するもの
・掃除機、または刷毛
・マイクロファイバークロス
照明まわりやキャビネットの上の掃除手順

1. まずは、照明のまわりや棚の上に溜まったほこりを掃除機で吸い取る。刷毛でほこりを集めながら掃除機で吸い取ると効率的。
2. 濡らしたマイクロファイバークロスで、ほこりを取った場所を拭き掃除する。
マイクロファイバークロスには裏と表があり、毛足の短い裏側は軽い汚れに、毛足の長い表側は頑固な汚れに使います。
四つ折りにして、面を変えながら使うと、1枚のマイクロファイバークロスで8面お掃除に使えて便利です。
鏡の掃除方法
歯磨き粉や洗顔料などが付着しやすい洗面台の鏡の掃除方法は、次のとおりです。
用意するもの
・マイクロファイバークロス
・スクイージー
鏡の掃除手順


1. 濡らしたマイクロファイバークロスで鏡全体を拭く。汚れのひどい部分は、カーボン製のヘラなどを使って擦る。
2. 汚れが拭き取れたら、スクイージーを使って、鏡に残った水滴を取る。
3. 乾いたマイクロファイバークロスで拭く。
マイクロファイバークロスで、強くゴシゴシと擦ると、鏡の表面に傷が入ることがあるので注意しましょう。
水滴を軽く拭き取るぐらいでOKです。
キャビネットの掃除方法
最後に、洗面台の鏡の裏や横にあるキャビネットの掃除方法を紹介します。
用意するもの
・クエン酸スプレー
・マイクロファイバークロス
キャビネットの掃除手順


1. キャビネットの中に入っている物をすべて出す。仕切り用の板や収納ボックスが外れるようならすべて外す。
2. マイクロファイバークロスにクエン酸スプレーを吹きかけ、汚れを拭き取る。キャビネットがプラスチック製の場合は、パーツを取り外して洗面台ボウルの中で丸洗いする。
3. キャビネットの汚れを取った後は、しっかりと乾かす。
キャビネットの棚や中身が乾ききっていない状態で、収納してしまうとカビやにおいの原因になるため、注意してください。
トライアルで掃除グッズを買って、洗面台をきれいにしよう

洗面台の掃除は、掃除箇所の素材や汚れの特徴にあった洗剤や道具を使い、上から下へと掃除していくのがコツです。
基本に沿って、日頃からお手入れをしていれば、身近に手に入るアイテムで簡単にきれいな洗面台を保てますよ。
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正しい掃除方法を知って、きれいな洗面台をキープしましょう!

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